精霊使いと冠位の10人
雷の魔術師
康太は金髪の女性の質問に唖然とした。
それもそうだ。
いきなり敵だと思っていた輩に仲間にならないかと誘われているのだ。
それはもう開いた口が塞がらないままの状態だ。
「入江君さあ、多分こっち側の素質があると思うんだよね。だからこうしてお誘いしてるんだけど、ちょっと考えてみてくれない?」
「いやいやいや、どこら辺にそんな素質を感じてくれちゃってるんスか!?」
「えー、今日君の事結構観察していたんだけど、なんていうか息苦しそうというかなんというか、そんな風に感じたわけよ」
一瞬、何を言っているかわからなかったが、心当たりは確かにある。
精霊使いの力は人に見せてはいけない。
理由としては精霊という存在を利用して悪用しようとする人間が生まれないようにするためだと、康太は師である自分の父親から教わった。
(康太様)
心配するようにリーシャが康太の名前を呼ぶ。
康太もそんな気はさらさらないため、心配させてしまったリーシャには少し申し訳なく感じた。
「誰が精霊堕ちさせようとするやつの仲間になるんスか。お断りだし、なんならあんたらの目的俺が潰してやる」
「はあ、全く。悪くない話だと思うんだけどなあ」
金髪の女性は深くため息をついて、重い腰を上げた。
「じゃあこっからは実力行使で行くか」
女性の周辺にバチバチと目に見えるほどの電気が発生する。
「なんだ!?」
(康太!やつから離れるのじゃ!)
女性は手を康太に向ける。
「雷桜!」
すると魔法陣が空中に浮かび上がり、黄色い閃光が放たれた。
それもそうだ。
いきなり敵だと思っていた輩に仲間にならないかと誘われているのだ。
それはもう開いた口が塞がらないままの状態だ。
「入江君さあ、多分こっち側の素質があると思うんだよね。だからこうしてお誘いしてるんだけど、ちょっと考えてみてくれない?」
「いやいやいや、どこら辺にそんな素質を感じてくれちゃってるんスか!?」
「えー、今日君の事結構観察していたんだけど、なんていうか息苦しそうというかなんというか、そんな風に感じたわけよ」
一瞬、何を言っているかわからなかったが、心当たりは確かにある。
精霊使いの力は人に見せてはいけない。
理由としては精霊という存在を利用して悪用しようとする人間が生まれないようにするためだと、康太は師である自分の父親から教わった。
(康太様)
心配するようにリーシャが康太の名前を呼ぶ。
康太もそんな気はさらさらないため、心配させてしまったリーシャには少し申し訳なく感じた。
「誰が精霊堕ちさせようとするやつの仲間になるんスか。お断りだし、なんならあんたらの目的俺が潰してやる」
「はあ、全く。悪くない話だと思うんだけどなあ」
金髪の女性は深くため息をついて、重い腰を上げた。
「じゃあこっからは実力行使で行くか」
女性の周辺にバチバチと目に見えるほどの電気が発生する。
「なんだ!?」
(康太!やつから離れるのじゃ!)
女性は手を康太に向ける。
「雷桜!」
すると魔法陣が空中に浮かび上がり、黄色い閃光が放たれた。
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