Agl極振りで魔弾飛び交う戦場を駆け抜ける!

SKaL

エリアボス(下)

倒しているゴブリンのほうが新たに出てくるゴブリンよりも少しだけ多いがこのままでは先にこちらの回復薬が尽きてしまう。
雑魚だけなら回復薬がなくとも何とかなるだろうがボスの命令の下連携を取ってくるので全くのノーダメージとはいかない。
ましてや、ボスにノーダメージはまず無理だろう。
このボスを倒さないことにはゴブリンは沸き続けるので俺たちは何とかしてボスを倒すしかない。


「ミリィ、俺がボスのところまで突っ込んでボスを倒しに行く。フォロー頼めるか?」

「えっ!流石にボスと一対一で勝つのは無理ッスよ!」

「攻撃を避けることは出来んてんだ、反撃することだって何とかなんだろォよ」

「このまま少しずつ周りのゴブリンを減らしていけば行けるんじゃないッスか?」

「回復薬が足りねェな。そのあとのボス戦で負けるだろォよ」

「ジリ貧で負けるぐらいならやれるだけやってみるって感じッスか?」

「そォいうことだな」

「・・・分かったッス。絶対負けないでくださいよ!」

「おォ!任せろ!」

「出来るだけ邪魔はさせないようにするッスけど多少はそっちに行くと思うッス」

「あァ、可能な限りで構わねェよ」


まずは、ボスまでの最短距離をイメージする。
次に両方の銃に[旋風弾]をリロードする。
そして一気に、駆ける!


「「「ギャギャッ!」」」

「邪魔すんじゃねェ!」


[旋風弾]の特徴はただ風属性のダメージを与えるという事ではなく、着弾点を中心に吹き荒れる風にはノックバック効果があるという事だ。
Lv1なのでそこまで大きい効果というわけではないが、低レベルのゴブリンを吹き飛ばすには十分な効果だ。
そして空いたスペースに飛び込みまた目の前のゴブリンを吹き飛ばす。


「よォ、さっきぶりだなァ」

「ゴガァ!」


俺という明確な脅威が目の前に現れた事で周りのゴブリンを呼び集めようとするが俺一人で挑んでいる訳ではない。
ダダダという音と共にこちらに向かっていたゴブリンの半分ほどが倒れる。


「こっちは任せてくださいッス!」

「あァ、任せた!俺はコイツを倒す!」

「ゴガァアアァ!」


ボスが叫びながら向かってくる。
こちらからも一気に距離を詰め前と以前と同じように躱しマガジンに残っている弾を全て撃つ。
ただし胴体に撃ち込むのではなく盾を持っている腕を狙う。
腕に当たった弾はただの弾ではない。
先程までゴブリンを吹き飛ばしていた[旋風弾]だ。
着弾と同時に吹き荒れる風は腕を撃たれて弱まったボスの握力では耐えられず盾を吹き飛ばす。
剣と銃では間合いに差がありすぎる。
さらに速さもこちらの方が速いので一歩的に攻撃できるきょりを維持できる。
盾がなくなればもう勝ったも同然だ。


「俺の勝ちみてェだなァ」

「ゴガァアアァ!!」


最後の足掻きらしく雄たけびを上げ周りのゴブリンがこちらに向かってくるが雑魚程度なら問題なく処理できる。
ゴブリンを倒し切りボスに目をやると目が真っ赤に染まっていた。
俺が目の変化に驚いているとボスがこちらに攻撃してくる、余裕を持って避けようとするが・・・


「ガハッ!」

「うわっ!ラギさん!?なんでこっちまで飛んで来てるんスか!?」

「あの野郎ォ、 ここでスピードが一気に上げやがった。」

「ピンチになるとパワーアップするやつッスか?」

「だろォな。多分俺よりよりも速ェぞ」

「ラギさんよりもッスか!?ラギさんのAgl値って200ッスよね」

「あァ、余裕をもって避けようとしたが全く間に合わねェ」


Agl値が200というのは序盤で言えばかなりの数値になる。
伊達にAglに極振りしているわけではない。
しかし、今のアイツはそんな極振りをしている俺よりも速いのだ。

ミリィと話しながら回復しているがHPのほぼすべてを削られているのでラスト1個の回復薬では半分程度しか回復できないだろう。
しかも回復している間に盾も回収されてしまっている。
おそらくStr値も上がっているだろからもう一度盾を吹き飛ばすことは不可能だろう。
あと1回銃弾を当てることが出来れば倒し切れるだろうが俺より速くなったボスの盾を躱すことが出来るかどうかだが・・・


「・・・やるしかねェよな」

「なんか作戦でもあるッスか?」

「ねェよ。何とかして1回攻撃を当ててやる」

「頑張ってくださいッス!後ろは任せるッスよ!」

「あァ、任せた。今度こそ倒して来てやる」


盾に隠れるようにしてボスがこちらに突っ込んでくる。
前より早めに横に回り込もうとするが余裕で反応されたうえに反撃までしてきた。
何とか反撃は回避できたが、これではこちらが反撃できない。
その後も繰り返されるボスの攻撃を何とか回避し続けているが一向に反撃ができない。
ミリィと合流できれば簡単だろうが周りにいるゴブリンはまだまだ多い、これでは合流する前にこちらのHPが尽きそうだ。

アイツに攻撃を当てるにはどうすればいい?
盾を壊す?・・・論外。出来たらとっくにしている。
動きを止める?・・・Str値も向こうの方が上だし止められそうなアイテムも無い。
不意を衝く?・・・どうやって?
・・・可能なのだろうか?
たしかに可能性はある。
しかし、失敗すれば大きな隙を晒す事になる。
そんなことえを考えているとボスが剣を振り下ろし、地面が剣で砕かれ土煙が立ち込める。

他に思い浮かぶ方法もないんだ、一か八かでもやるしかないか・・・

土煙が立ち込めている隙にボスと距離をとり、リ












距離を取ればあのボスはあの攻撃しかしてこない。


「ゴゴガァアア!」

「来たァ!」


距離を取ればボスは盾に身を隠しながらの突進攻撃しかしてこない。
今までは剣の持っている手の方にしか回避していなかったが、ここで初めて別の方向に回避する。
俺は左手に持っている銃に込められている弾を数発自分の真下に撃つ。


ボスの盾が俺に直撃するほんの少し前に、俺の真下から風が吹き荒れ俺の体が宙に舞う
俺が避けるのは左右ではなく、”上”
左手の銃にリロードしたのは通常弾ではなく[旋風弾]だ。
一発でゴブリンを吹き飛ばした魔弾は数発あれば俺の体でも吹き飛ばせるだけの風を起こす。

そして、宙に舞った不安定な姿勢のまま銃口を俺を見失ったボスに向ける。


「終わりだあァァ!!」


両手の銃に残っていた銃弾全てをボスに叩き込む。
数秒間に渡る銃声が響き、

その後ボスが倒れる音が響いた。


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