Agl極振りで魔弾飛び交う戦場を駆け抜ける!

SKaL

報復と遭遇


銃を構えPKとの距離を詰めに走り出すとPKの1人が詰めて来ていたらしく慌てて俺に照準を合わせようとしているのが目に入る。


「遅ェ!」


そいつに向けてマガジンの弾全て撃ち尽くす勢いで銃弾をバラ撒く。


「ガッ!」

「次ィ!」

「ラギさん!右斜め前の岩陰に1人居ます!」

「了ォ解!」


岩めがけて走り出そうとした瞬間相手から撃たれ何発かダメージを、受け慌てて近くの木の陰に隠れる。
隠れた木に銃弾が当たり木の粉が散る。


「ちッ!簡単にはいかねェか!」

「援護するッスよ!」


ミリィが敵めがけて撃ち始めると敵は岩陰に身を隠す。


「ナイス援護!ミリィ!」

「そいつで最後ッス!やっちゃってください!」


身を隠す隙を突いて一気に距離を詰める。


「これで終いだァ!」


敵が俺の足音に気付き再びこちらに銃を向け撃ち始めるもこちらの方が早く相手のHPを全損させた。


「おつかれ様ッス」

「あァ、おつかれ。最後は流石に危なかったなァ」

「そうッスよ!Vitに振ってないんスから簡単に死ぬんスからね!」

「そこまで簡単には死なねェよ。まァ、その、悪かったな」

「分かればいいんッスよ」

そう言ったミリィの笑顔を見て顔が熱くなるのを感じ目を逸らしていると


「どうかしたッスか?」

「なんでもねェよ。ほら、モンスター狩りの続きに行くぞ」

「なんか逸らされた気がするッスけど・・・」


狩りに急かすことでどうにか話題を逸らすことに成功した。


「さて、どっちに向かうよ?」

「ラギさんその前にドロップアイテムを拾わないと駄目ッスよ」

「プレイヤーからもドロップすんのか?」


モンスターからアイテムが落ちるのはチュートリアルで聞いたがプレイヤーからもドロップするとは聞いてないな。


「俺が受けた説明は撃ち方と魔弾の合成の仕方の2つだけだな」

「魔弾の作り方ってまだ分かってないはずッスよ?」

「って言われてもなァ、実際にこうやって・・[通常弾×30]と[緑小鬼の角]を合成すれば・・[旋風弾Lv1×30]ってやつが出来るぞ」

「本当ッスね。私は撃ち方とドロップアイテムについて説明されたッスよ」


人によって教えられる情報に違いがあるみたいだな。考えられそうな理由としては・・


「PKの活発化と魔弾の発達あたりが狙いってどこかァ?」

「チュートリアルの違いの理由ッスか?」

「あァ、プレイヤーからアイテムがドロップするのを知ってんならPKする奴も増えんだろォよ。おまけにその情報を知らねェ奴は油断してっからPKしやすいだろうしな」

「なるほど、確かにちまちまやるよりかは効率は良さそうッスね」

「まァな、だが返り討ちにしちまえばアイテムを集めて届けてくれたようなもんだろォよ」

「それもそうッスね!」 
 

そんなことを話しながらドロップアイテムを見てみるとドロップしたのは、[サブマシンガン]と[回復薬(中)×3]だった。


「サブマシンガンはラギさんが使ってくださいッス」

「いいのか?」

「Str値が足りてないッスから装備出来ないんスよ」


初期ステータスはすべての項目に100ずつ振られており、Lv2になった俺たちのステータスは現在こうなっている。




ラギ

Str:100
Vit:100
Agl:200
Dex:100

頭:なし
胴:防弾衣(胴)
腰:防弾衣(腰)
足:ブーツ(古)





ミリィ

Str:125
Vit:125
Agl:125
Dex:125

頭:なし
胴:防弾衣(胴)
腰:防弾衣(腰)
足:ブーツ(古)





サブマシンガンの要求Str値は50でアサルトライフルの要求値は80となっていて、現状サブマシンガンを装備できるのは俺だけになるということらしい。

「じゃァ、回復薬は全部ミリィが持っててくれ」

「1つくらいは持ってた方がいいんじゃないッスか?」

「Vit値が低すぎて回復薬を使う間も無くやられるだろォよ」

「ラギさん貧弱ッスねー」

「うるせェよ。薬が要らない健康体なんだよ」


そんなことを言いながら歩いていると小さな村が見えてきた。


「あァ?こんなとこに村なんかあったか?」

「それにしてはなんだかボロいッスね」


様子を見るため近付いてみると


「「「ギャギャッ!ギャギャッ!」」」


と、ゴブリンの叫び声と共に矢が飛んでくる。


「チッ!ゴブリンの村ッてかァ?」

「それよりゴブリンって弓矢使えるんスね」

「みてェだな、下手糞みてェだから当たらねェが遠距離からの攻撃ってのはウゼェな」

「そうッスね、前までは近付いてくるのを撃つだけで良かったんスけどね」

「少し難易度が高いぐらいがおもしれェからいいけどな」

「それもそうッスね!ならどっちの討伐数が多いか勝負しないッスか?」

「いいねェ!負けたら街で何か奢るってのは どォだ?」

「フフン、負けて後悔しないでくださいッスよ」

「上ォ等だ、そっちこそ後悔すんなよ」

「言ったッスね!じゃあ3.2.1でスタートするッスよ。・・・3・2・1」

「「GO!」」

俺はスタートと同時にゴブリンの群れに突っ込み大体で狙いを付けてゴブリンを倒していく。
さっきのPKからドロップしたサブマシンガンがあるがそれを使うと勝負にならないので両手持ちはまたの機会となった。

弓の射程よりはこっちの射程の方が大きいので特に苦労することなくゴブリンを倒していける。
問題は急がないと辺りにいるゴブリンが居なくなる可能性があることだ。
先に過半数を倒せれば確実に勝てるのだがミリィも長めの射程を活かして着々と倒しているので接戦になりそうだ。


「ラストォ!」


俺が最後の1体を倒そうと突っ込もうとしたら横から


「貰ったッスよ!」


とミリィに先を越されてしまった。


「おいおい、それは卑怯じゃねェか?ミリィさんよー」

「勝負に卑怯とかはないッスよ。油断したラギさんのミスじゃないッスか?」


確かに油断していたところはあるので反論出来ずにいると


「それよりラギさんは何体倒したッスか?」

「ん?あァ、俺は17体だな。そっちはどォだ?」

「私は、18体ッスね」

「最後の奴が殺せれてば・・!」


ここに来てまさかの最後の一体で勝敗が決まる事となってしまった。


「あー、ラギさん?今回の勝負は無しにしないッスか?」

「あァ?なんでだ?」

「いや、その、最後の一体はちょっと卑怯だったかなと思うとこがあるんスよ。それで奢って貰うのは気が引けるというか」

「勝負は勝負だきにすんな」

「でも・・」

「気にすんなって言ってんだろ。そもそもに油断してたのは事実だ。それに、言い訳するみてェでダセェしな」

「・・・分かったッス。街に帰ったら楽しみにしてるッス」

「おう、そうしとけ」


その後も何度か何体かのゴブリンを見かけるが特に苦戦することもなく村の奥へと進んで行く。
少し開けたところに出ると大きめの家から2m近い大きさの盾と剣を持ったゴブリンが出て来た。


「エリアボスみてェだな」

「みたいッスね

「ゴガァアァ!!」


ボスゴブリンが叫ぶと周りから大量のゴブリンが集まってくる。
なかには弓持ちや盾持ちまでいる。
流石にエリアボスとの戦いとなるとそう簡単にはいかないようだ。


「どォする?一旦引き返すか?」


最悪俺1人ででも戦うがミリィはどうするのかと思い、聞いてみると


「引き返す気ないのに聞かないくていいッスよ」

「良いねェ!それじゃァやりますか!」


こうしてログイン初日から俺たち2人はエリアボスに挑むこととなった。

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