最強の魔王として異世界に転生しました

鈴木颯手

迷宮準備

    「魔王様つきましたよ」
    馬車の中で揺られながら寝ていた俺をリナが起こした。俺はあくびをしながら外の景色を見る。
    あれから一週間鍛えた俺は魔物退治をするために迷宮がある村に向かっていた。
    魔物は普通にその辺にいるがその辺のやつは殆どが弱く、レベル上げには不向きだそうだ。
    そこで今回は迷宮にいくことになった。迷宮は塔の形であったり、洞窟のような形だったりと色々な迷宮がある。迷宮は魔力の塊と言える場所で、そこに住む魔物は迷宮の外にいる魔物よりも数段強いらしい。しかし、その分危険なのだが魔物から採れる道具も迷宮だとかなり上物が採れるらしくかなりの人が訪れている。
    「ここがナハトの村か」
    今回は迷宮があるところの中でも一番盛んに行われているナハトの村に来ていた。
    ナハトの村は人口500人と少し大きな村に入る村だ。    特徴的なのは宿屋の質が良いところだ。大抵の村はお金の少なさから貧相な宿屋しか存在しない。しかし、ここは迷宮のお陰で金の回りが良くその資金で建物の改築や、農業、商業の発展に力を入れていた。もう小さい町と呼べる規模だ。
    「さてと、まずは宿探しだな」
    馬車を止めて歩きながら言う。流石に人通りの多いこの村で使うには不便だったので外に待機してもらっている。
    今俺と一緒にいるのはリナだけだ。
    「宿屋は…っと、ここかな」
    俺の見る先には3階建ての建物がある。看板には「宿屋」と書かれていたので俺はなかに入る。
    なかは酒屋となっているらしくたくさんの人で賑わっていた。
    俺はそのなかを進み店員のもとへと向かう。
    「すみません、宿は空いてますか?」
    「ん?宿なら2つほどあいてるよ。1つは簡素な部屋で銅貨1枚だ。もう1つはある程度の道具が揃っていて寝心地もいい上等な部屋で銀貨10枚だ。どちらも一泊の値段だからそれ以上止まる場合は今のうちにその分の値段を出すように」
    店員と思われる30くらいのおっさんがそういう。俺としては女性であるリナに汚い部屋に寝かせるわけにはいかなかった。
    「では三泊で上等な部屋でお願いします」
     そう言って銀貨30枚が入った袋を渡す。
    店員は袋を受けとり中身を確認する。
    「…確かに30枚だな。ほれ、これがその鍵だ」
    店員は中身を確認したあと部屋の鍵を渡した。俺はそれを受けとりリナとともに部屋へと向かった。
    部屋の中は値段の通りの上等な部屋だった。この時代の部屋にしては手間が込められている。
    ベットもふかふかで気持ち良く寝られそうな柔らかさだ。
    「よし、リナは内側のベットに寝てくれ」
    「分かりました」
    これは単純に俺が窓側に寝たいから言っただけである。
    「さてと、これからどうすればいいんだ?」
    こちらの世界に来て1週間はたったがいまだに不馴れなことが多かった。
    「早速迷宮に挑んでもいいんですが、まずはお昼にしましょう」
    リナが提案してくる。
    「そうだな、ちょうど腹減ってきたところだし、お昼にするか。じゃ、案内は任せた」
    「はい、おすすめのお店をご紹介します」
    リナはそう答えるのであった。


















    「なかなかうまかったぞ」
    「お口にあってよかったです」
    リナが連れてきてくれた店はとてもうまかった。中華料理みたいな感じだったが味は和風に近い味だった。
    「さてと、早速迷宮に挑戦しようぜ」
    「あ、その前に装備を揃えていきましょう。流石に準備なしで迷宮に挑んでも勝てるほど迷宮は優しくないので」
    「確かにそうだな。じゃあ、装備を揃えるか」
    俺はそう言って装備屋を探す。幸いにも装備屋はすぐに見つかりなかに入る。
    「ふむ、色々な装備があるな」
    剣、槍、弓、鎌…。色々な装備が揃っていた。
    「この村は迷宮で栄えてきた村なので装備はたくさん揃っていますよ」
    リナが説明してくる。
    「魔王様はどうしますか?」
    「そうだな、俺としては刀が欲しいかな」
    俺は戦国時代が大好きである。その影響でよく庭で木刀を振り回していた。
    「刀ですか?でもかなり高いですよ?」
    リナの言う通り刀はかなりの高額だった。一番室の悪いので金貨5枚である。普通に剣を買った方が安い。
    「確かに高いな…。でも俺は買う」
    そう言って俺はそれなりに良い刀を買った。金貨20枚ほどしたがやはりロマンの方が大事である。
    「はあ、魔王様のせいでもうおかねがありませんよ。これじゃ明日のご飯が~」
    一人ため息をしている奴がいるが俺は気にしないことにした。

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