テロリストが作った人体強化人間が異世界で暴れまくります

鈴木颯手

戦いの後

    「お疲れ様です和人さん。本当に一人で倒してしまったのですね」
    レオル帝国の軍勢をあっという間に倒した和人はベアード砦に戻ってからレナードを始めとするサジタリア王国の軍人たちに歓迎された。
    「あのくらいの練度なら簡単だよ。もっとも次もそう簡単にいくとは思えないけど」
    武器を下ろしながら俺は答えた。
    「えっと、どう言うことですか?」
    俺の答えがわからなかったのかレナードが聞いてきた。
    「数名倒し損ねた。恐らくレオル帝国に戻っていったと思う。そしたら次はもっと沢山の軍勢で攻めてくると思う。そうなればいくら俺でも対処しきれない」
    「そんな…」
    俺の答えにレナードは顔を青ざめる。このベアード砦にはたいした兵はいない。総動員して2000といったところだ。実際に戦えるものはもっと少ない。
    つまり先ほどの軍勢でも危ないのにそれよりももっと多い軍勢が来たらここは蹂躙されると言うことだ。いや、蟻を潰す暗いの差がある。
    「…だけどそんなことはさせないよ。一応ここの人たちは俺にとって命の恩人だからね。何がなんでも守って見せるよ」
    その言葉を聞いたレナードは顔を明るくさせて満面の笑みでいった。
    「ありがとうございます!」

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