モンスタークリエイターの世界侵略 (投稿停止)

鈴木颯手

第20話 デーバ攻防戦5

「市民兵が全滅しただと!?」
第三軍隊長エルジア・リンスロットがその報告を聞いたのは市民兵が動きだしてから一時間もしないときであった。
当初の予定では少数のアルケリオン軍を叩き潰しそのまま第一軍の援護に向かうはずであった。
「それと、敵司令の中に死体を操るものがおるようで死体となった市民兵が此方の兵を襲っております」
さらに報告には敵司令の能力と思われる能力のせいで死体となった市民兵が敵となり此方の兵を襲っているのだ。
恐ろしい能力であった。
戦えば死者が出るのは当たり前のことだがこの能力があれば質はどうあれ死体の数だけ敵が増えるのだ。
更に死体のため槍で突き刺そうとも剣で切り裂こうとも意味がなかった。それもあり死体の数は増え、敵兵士は現在進行形で増え続けていた。
「如何なされます?」
「…こうなった以上仕方がない。第一軍、第二軍に撤退の報告をしろ!我らは防壁をはって両軍の撤退の援護をするぞ!団長にも伝えろ!」
エルジアは直ぐに部下に指示を出して防壁発動の準備に取りかかった。
しかし、敵はそんなことを許さなかった。
「物凄い勢いでこちらに近づく敵兵があります!」
本陣を守る騎士の言葉にその方向を見ると通った場所を胴から二つに両断された死体の道をつくって近づいてくるものがいた。
「っ!?全軍固めろ!敵を近づけるな!」
エルジアは直ぐにそのように指示を出して自らも防壁をはるが
「なんだ?この障壁は?」
『一刀のケント』は本陣を守る様に形成された蒼い障壁を紙でも切るかのごとく切り裂いて進んだ。
第一軍隊長のザンドですら青銅騎士団の障壁を破るのに全力で挑まないといけないところをこの男は一刀で切り伏せて見せたのである。
結果エルジアの場所まで『一刀のケント』は入り込むことができてしまった。
「なんだ?青銅騎士団の障壁は天下一品と聞いていたがそれほどすごい訳じゃないみたいだな」
「…反論したいところだが実際に突破された以上何も言えないな」
そうエルジアは言いつつも自身の武器であるランスを構えて相手の一撃に備えた。
「…成る程、今までのことを見ても抵抗するか」
「当たり前だ!私は第三軍隊長として最後ま…」
エルジアは最後まで言うことができなかった。
「…なかなかの心構えだが…。質が悪い以上無駄死にだな」
彼は自身の手にあるエルジアの首を掲げて叫んだ。
「青銅騎士団第三軍隊長エルジア・リンスロットの首はアルケリオン軍特殊作戦隊所属、ケント・アカギがもらった!」

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