モンスタークリエイターの世界侵略 (投稿停止)

鈴木颯手

第19話 デーバ攻防戦4

少数のアルケリオン軍は前進して直ぐに市民兵と遭遇した。
「早速原作が変わったな。行くぜ!」
そう言って男-深緑色のコートを肩に羽織り緑色の束の刀を装備した男は市民兵に突撃した。
「敵が突っ込んでくるぞ!盾を構えろ!」
市民兵の指揮官の言葉に先頭の兵士たちは盾を構えて隙間から槍を突き出した。
「甘い…、甘いぜ!この『一刀のケント』様にそんな紙装甲は無意味だ!」
そう言うとケントと名乗った男は盾の近くまで一気に詰めより刀を振り抜いた。
振り抜かれた刀身は市民兵の盾を豆腐を切るかのごとき勢いで切り裂き、盾を構えた者たちどころか後ろに控えていた市民兵ごとその命を奪い取った。
「な、なんだこいつは!?」
「ば、化け物め!」
「化け物上等!この世界に来てから一般人はやめているからな!」
一振り、二振りと刀を横に振るう度に市民兵は胴から二つに両断され死体の道を作っていた。
「…全く、あいつはこうなるから困る」
ケントによって混乱の極みにある市民兵を見つめながら肩をすくめるもう一人の男-白いスーツのような服を着たその男は行動すべく手を前にかざした。
すると男の後ろに控えていた少数のアルケリオン軍が一斉に動きだし、市民兵に止めを指すべく襲いかかり始めた。
「俺の能力【リビングデット】は生前の能力を使えるゾンビを無尽蔵に産み出せる。このように」
そう言って男が手をかざすとケントによって切られた市民兵が動きだし、味方のはずの市民兵に襲いかかり始めた。
「さて、市民兵はこの俺『ゾンビメイカー』に何処まで抗えるかな?」
男-ゾンビメイカーは、動く死体-ゾンビによって陣形の崩れ去り総崩れ一歩手前の市民兵をみて不適に笑うのであった。

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