モンスタークリエイターの世界侵略 (投稿停止)

鈴木颯手

第17話 デーバ攻防戦2

「やはり第一軍は大門を突破したであ~るか」
デーバから少し離れたところに位置する平地に陣を築いたルナルドは前線からの報告に上機嫌であった。
「流石は『断絶のザンド』であ~る」
『断絶のザンド』ことザンド・エル・カーレルドは青銅騎士団第一軍の隊長を務める青年で自身の身長と同じくらいの斧を武器に戦ってきた。
「それでは第一軍に続いて第二軍、第三軍も突撃であ~る。市民兵はそのあとに続くのであ~る」
ルナルドの言葉に第二軍、第三軍、市民兵たちは雄叫びをあげて横二つに切り裂かれた大門に向かって突き進んだ。








一方のザンド・エル・カーレルド率いる第一軍は大門をくぐりアルケリオンの兵士に襲いかかっていた。
デーバを守るアルケリオン軍は5000と青銅騎士団より少ないがデーバを守るようになってから幾度となく守護し続けた歴戦の兵士たちであった。
しかし、その兵士たちもザンド率いる第一軍の前に数を減らしていた。
「だ、誰かこいつらを止めろ!」
「このままじゃここを抜かれるぞ!」
「おい!こっちに誰か来てくれ!此方側が薄くなってきたぞ!」
アルケリオン軍の阿鼻叫喚の声をBGMに第一軍は突き進んでいった。
「…これが青銅騎士団の強さか。だがそれもここまでだ」
そんな第一軍の前に立ちふさがるものがいた。
二メートルはあろうかという長身に腰まである黒髪をひとつに結んだ大男は自身の武器であろう自身の身長と同じくらいの鉄の棒を地面に突き刺して第一軍を睨み付けた。
その姿を確認した第一軍は足を止めてザンド一人が前に進んだ。
そんなザンドを大男は眉を潜めて睨み付けた。
「なんだ小僧?貴様が最初の生け贄になるか?」
「…違うよ。君が僕への生け贄になるんだ」
それだけいうとザンドは斧を横に払い大男の体を二つに切り裂こうとした。
だが、
「…ほう、中々やるではないか」
「…っ!?」
鉄の棒が斧の一撃を防いでいた。
ザンドは一瞬驚くもすぐにその場を離れた。するとザンドが今までいた場所を鉄の棒が通過した。
「ふむ、これを避けるか。貴様、ただの兵士ではないな?何者だ」
「…青銅騎士団第一軍隊長、ザンド」
ザンドの言葉に大男は一瞬驚くもすぐに顔を狂喜に歪めた。
「成る程、貴様が『断絶のザンド』か。相手にとって不足はない」
大男とザンドは己の武器を構えて相手の行動に注意を払う。
「俺はデーバ司令のアーマルド・ハルファーだ。明度の土産に覚えとくといい!」
「…それは此方の台詞。君の最後の相手は僕であることを光栄に思うことだね」
それをいうと両者は一気に詰め寄った。

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