雨と一緒に女の子が降ってきた?!

ちぃびぃ

学校へ


ついに雪が学校に行きます!どうなるんでしょーね

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ゆえの教室は今とても騒がしかった。なぜなら故の隣にはすすがいたからだ。学校指定の制服を着て故の教室にいる。
そして故はクラスメイトから問い詰めれていた。特に幼馴染みの夜憂やうからはすごく問い詰められていた。

(なぜこんなことになったんだ……)

故はそう思いながら学校へ行く前のことを思い出していた。




朝僕が学校に行く準備をしていると雪が話しかけてきた。

「故にぃどこ行くの?」

「学校だよ」

「がっこう?」

雪が首を傾げる。

(学校を知らないのか………)

雪は知らないことが多過ぎる。

(少しずつ教えていかないとだめか……)

見た目は中学生ぐらいに成長しているが精神が幼児のそれに近かった。

「学校は勉強をしにいくところだよ」

「へー、そんなとこがあるんだ」

「うん。僕はその学校に行かないとだめだから雪は留守番してくれない?」

「いやー!!」

雪が突然抱きついてきた。

「ちょ、どうしたの?」

「故にぃと一緒がいい!」

 そう言って雪は上目遣いで僕を見てくる。

「う……、やっぱりか」

なんとなく予想はしていた。雪はなにかと僕と一緒に居たがるから多分学校行くときもこうなると予想していた。  

「分かった。じゃあ、一緒に学校行こうか」

「やったー!」

雪は嬉しそうにしていた。

「えっと雪」

「なーに?」

「学校行く準備したいから離れてくれると助かるんだけど……」

雪は抱きついたまま離れてくれない。

「えー」

「お願いだよ雪」

「………わかったー」

雪は渋々僕から離れた。

「じゃあ、ちょっと部屋行ってくるね」

「はーい」

部屋に行く途中僕は学校に行く前から憂鬱だった。

(はぁ……、絶対色々聞かれるんだろうな。特に夜憂からはすごく問い詰められそう……)

「はぁ」

今度は声に出しながら部屋に戻っていくのだった。




「つ、つかれた……」

学校の前に着いた僕は疲れ果てていた。それは雪を連れながら学校に来たからだ。バレないように気を遣いながら歩いたのでいつもより時間がかかった。

「入らないのー?」

雪が聞いてくる。

「そうだな、入るか」

今更物怖じしても仕方がないのでさっさと入るとする。

「とりあえず職員室に行かないと」

僕は靴を履き替えて職員室に向かった。




「まさか先生があんなにすぐに納得するなんて」

職員室に行った故は先生を呼び話をした。ダメと言われるかと思ったがすんなり頷いてくれた。

「驚いたな……」

まあ、驚いたことはそれだけでなく、まだあるのだがどうせすぐにわかる事だし後でいいか。

「故にぃ、お待たせ」

あれこれ考えていると雪が更衣室から出てきた。
なぜ更衣室にいるかというと

「似合ってるかな?」

「……うん、可愛いよ」

「あ、ありがと」

可愛いといわれて頬を赤くする雪。

(正直いうとちょっと背伸びした感があるんだよなー。まあそのうち慣れるか)

先生からは朝のHRまで待機と言われているので暇だ。

「ひまだねー、故にぃ」

「そうだな……」

なにか時間を潰せるものがないか考えていると

「あっ……」

(雪にちょっと教えるか)

この時間を使って雪に学校での常識や一般的な常識を教えよう。

「なあ、雪」

「なーに?」

「今からちょっとだけ話をしようか」

「いいよー」




キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン

「もうこんな時間か」

雪に色々教えているとチャイムが鳴った。

「教室に行こうか」

「うん」

僕は雪と一緒に教室に向かった。
これから起こる面倒を僕は知るよしもしなかった。

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作者からのあとがき
久しぶりの更新です。なかなかアイデアが浮かばない!!学校での話はまだまだ続くので読んでください!
二つ目の作品の、「最弱になりすました最強」も書いているのでよろしくお願いします。
次回の更新は早めにするのでたのしみにー

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