シロウト特撮コスプレ作成

島地 雷夢

スーツや靴等について

 アーマー出来たっ。 マスクも出来たっ。 ベルトの延長もしたし、武器も作ったっ。 残すは……スーツや靴だっ。 はい、といういやに短めな前置きでした。 では、スーツや手袋、靴やスーツに直接取り付けるパーツに付いての説明に移りたいと思います。 まず、スーツです。これは最初の方でも言った通り、ざっきゃさんにある約四千円の全身タイツが一番簡単で無難な品かと思います。色も青、赤、黒、白の四種類がありましたね。使うとすれば黒の頻度が多い事でしょう。 が、何故かこの全身タイツ。この頃雑貨屋さんで見ないんですよね……。 廃版になってしまったのでしょうか? もしそうなら……ちょっと困りますね。 ネット通販が使える方はいっその事そう言った全身を覆うようなタイプのスーツを注文すると言う手もあります。そちらの方が確実かと思います。 あとは、そうですね。スーツや全身タイツを使わない方法もあるにはあります。 この場合は上下二つに分かれる、いわゆる普通の長袖の服に長ズボン、というものです。 ただし、無地で、ある程度伸縮性に富んでいて、だぼっとしていない物を選びましょう。 アーマー部分で隠れるから、少しくらい模様が入っててもいいや……。何て妥協すると痛い目を見る事になります。 ちょっとした瞬間にアーマーの隙間から模様が見えてしまい、ちょっと萎えてしまう。そんな事態に陥ったりする可能性も無きにしも非ずです。 なので、絶対に無地のものを選びましょう。 あと、なるべく通気性の良い物を選ぶといいでしょう。冬はともかく、夏場はかるく死ねます。脱水症状になりかける可能性があるのでご注意下さい。 また、上下別タイプですと首元は素肌を晒す事になります。そう言った場合はホームセンターでも売っています、頭と首元を隠して顔面だけが顕わになるマスクを購入しましょう。 色は黒と白が確認出来ましたので、スーツの色がそれと同色ならば問題ありません。番う場合は、白いのを染料で染めるか、一から裁縫をして完成させて下さい。 そのマスクを被った状態で上を着れば、全身タイツを着たような感じとほぼ同じになります。上着とマスクの境目はアーマー部分で上手い具合に隠れますのであまり気にもなりませんし。 また、上着はズボンの中に入れ、そこを隠すようにベルトを巻けば問題ありません。ただ、あまり激しい動きをするとずれてしまいますのでご注意下さいな。 そして、バイク乗りの中にはスーツにラインが入っている者がいます。 そのラインは、頑張って縫い付けましょう。 ちゃこペンでどの位置にラインが来るのが理想か印しておき、それを目印に布を縫いつけて行きます。 布を縫いつける際も、待ち針で固定してから縫い付けましょう。仮縫いをしてからミシンでダダダッと終わらせてもいいですし、ミシンが無いから手縫いで頑張ると言うからは少しずつ縫い付けて行きましょう。 また、ラインとする布も、ラインの幅ギリギリのサイズにするのではなく、ある程度大きめにしましょう。 理由としましては、ぎりぎりにすると切り口がそのままで、場合によってはそこからほつれたり、変に裂けたりしてしまう可能性があるからです。 そうならないように少し大きめに切り取り、内側に折り曲げて、その折り曲げた部分ごとスーツに縫い付けて行きましょう。 縫う際はスーツ、ラインともに生地が寄らないように注意しながら作業を勧めましょう。 上下別のタイプにする際はラインの入りがずれないようにしっかりと測ってから行いましょう そして、全身タイツ、上下別タイプにする場合は手袋も用意しましょう。全身タイツは手首から先は露出しますので。 革の手袋があればそれっぽいですが、正直お値段的に高いのであまりお勧めしません。 お手頃価格でそれっぽいものは百円均一で三百円プラス税で売っていたり、ホームセンターで売っているワーク用の手袋が上げられます。 マジックテープで手首の回りを止めるタイプですので、使う際はきっちり留めておくか、いっその事切り取ってしまいましょう。 で、この手袋には手の甲の部分にパーツをつける必要があります。どのバイク乗りも手の甲にはパーツがありますので。また、バイク乗りによっては指や手の平にもパーツがついている場合があります。 指や手の平にもパーツがついているタイプのバイク乗りのコスプレをする場合は、もう接着剤でくっつけちゃいましょう。 手の平のパーツは残酷な天使のテーゼが聞こえてきそうなシートを切って布を貼ったりましょう。 指のパーツは丁度いい具合に丸みを帯びているペットボトルを切り取り、布を貼り付けて接着するといい感じになりますよ。この際にあまりにも丸まり過ぎる。もしくはあまり丸まらないと言う場合はドライヤーで少し温めて柔らかくします、柔らかくなったら細めの丸みを帯びているものに押し付けて形を整えましょう。 で、手の甲だけにパーツが必要な場合は、完全に接着してしまうパターンと取り外しが出来るようにするパターンの二通りの選択があります。 完全に接着する場合はコスプレの度にいちいち付け直したりする必要がありません。が、その手袋は完全にあるバイク乗りのコスプレ専用となります。 取り外し可能にする場合はパーツを付け替える事で様々なバイク乗りのコスプレに使えるようになります。しかし、当然ながらその都度取り外してまたつけると言う作業が待っています。 私の場合は取り外し可能にしています。取り外し可能にする為に安全ピンを仕込んでいます。 テレビのように激しいアクションさえしなければ、自分に刺さる事はありませんし、おいそれとずれる事もありませんので利便性は結構あります。 安全ピンは手の甲のパーツの裏側に左右一つずつ取り付けます。その際に細く短く切った布とGなボンドさんでアーマーに針金を取り付けるのと同じ要領でで安全ピンが外れないように接着します。 接着し終え、完全にくっついたら手袋にぶっ刺して固定します。 以上です。あとは違和感のない位置を見極めてその場所で固定して下さい。 同様に膝や太腿辺りに取り付けるパーツにも安全ピンは便利です。太腿部分に関しては、特に気にしないのであればゴムバンドで固定すると言う手もあります。スーツと同じ色ならばあまり目立つ事はないでしょう。 最後に靴です。靴もバイク乗りによって十人十色。装飾が別物です。 基本的には既存の靴に布を直接、もしくは布を貼った残酷な天使のテーゼが聞こえてきそうなシートを貼り付けたりする方法で再現します。 使用する靴はスニーカーや革靴、丈の短い踝くらいが隠れる長靴、そしてブーツが丁度いいと思います。 スニーカーは捨ててもよさそうなもので大丈夫です。スニーカーの改造ではそのまま布を貼って、装飾をしてお終いです。布を貼る際に少し丈を長くするのであれば、脱いだり履いたりしやすいように側面にファスナーを一つ仕込んでおくといいでしょう。 革靴を使用する場合も同様ですね。ただし、革靴は結構高いですので、直接貼り付けたくないと言う方は布で靴カバーを作り、ファスナーで脱着可能にして革靴の上に被せましょう。 また、見た目がほぼ革靴そのもののようなバイク乗りであれば、布を貼らずにそのまま履いてしまえばOKです。変な手間もいりませんし、ある意味でそう言った場合は一番楽です。 長靴もほぼ同様ですが、上二つとは違い丈がそれなりにあります。足首パーツを装着する際はその丈が邪魔になってきます。 なので、長靴を使用する場合は足首パーツがある程度高さがある物に限定されます。その理由は足首パーツを最初から長靴に貼り付けるからです。 最初から接着してずれないようにすれば、装着の際にひと手間省く事が出来ます。 ただ、場合によっては足首パーツを取り付ける事により足がすんなり入らなくなる場合があります。 そう言った場合は、足首パーツを全部接着するのではなく、およそ半分くらいで止め、マジックテープで脱着可能にして足を入れる時に余裕を持たせられるようにするのがいでしょう。 ブーツに関しては普通に売っているものを染め直したりするだけでOKです。主にブーツを履くのは昭和のバイク乗りですし、その場合は殆ど装飾はありませんからね。 何の特徴も無いブーツはネット通販で手に入れる事が出来ますし、確かコスプレショップにも置いてあったかと思います。染める際は白い物を選んだ方が作業が楽ですね。


 スーツや靴、手袋やそれらに取り付けるパーツについては以上になりますかね。 ここまで結構長々と語ってきましたが、これで作業自体は終わりになりますかね。 全てのパーツを作り終え、マスクも完成し、ベルトの準備も万端。 後は実際に着て満足するだけです。 家族がいる方ならばカメラに取って貰って、独り暮らしの肩ならば鏡越しに自撮りをしてコスプレ姿を形に残してにまにまとしましょう。 作業が終わったので語る事はない……のですが、番外編としてお子様向けの低予算低コストで作るコスプレに付いて記述して終わりにしたいなと思います。 では、また次回お会いしましょう。

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