我輩はモンスターである。名前はまだない。

???

第3話   我輩、旅にでる

我輩、人間のような体になった。
我輩にこんな力があったとは微塵も思わなかった。我輩は意外と強いらしい。

「ぁあ…。あーっ!ああぁー!」

我輩人間の言葉を練習中。
言っている言葉はわかっているのだが発声出来ない。まほうを使ったときはだせた。
まほうは言語ではないのかもしれないと思いだしている。


今の我輩には少しばかり何かがかけている。声が出ないとかそんなものではないぞ?なにか忘れてはいけないもので忘れてしまったほうがいいことがある。気がする。


「ギュルルル!!!クルルルル!」

また餌がきた。
我輩は特に格好いいと思ったやつ以外も食してみることにした。正直味はわかんない。
でも我輩一つわかったことがある。モンスターを食すとすこーしだけだが強くなっている気がするのだ。人間の持っていた硬いやつを振るうだけでここらのモンスターは真っ二つに出来るようになっている。


「ここです!死んだはずのマルクス様が動いているんです!!」

「しかし、あれは本当にマルクス様なんでしょうか?確かに若干の面影は残しているもののモンスターのようにもみえます。」

む??我輩のことをみてコソコソとなにか言っている気がする。

「まぁ処分しましょうか。あなたが本当の証言をしているなら、油断はできませんな。」


んー?どうやら我輩がなっている人間を、知っている奴ららしい。人間をおいていった薄情な奴もいる。まぁ我輩分からなくもない。
知った者が死んだはずなのに動いているとなれば確かにおどろくだろう。
ならば可愛い姿になってしまえばこの人間ではなくなるし…。


ーボン!
完璧フォルム!!!

「え!?あれはマルクス様がやられたモンスター!?やっぱりマルクス様を吸収して…?」

なにやら殺気が強まった気がする。

「魔法だ!今持てる最大の殺傷能力のある魔法を打て!」

まほうはまずい。あれはこの体でも効くのだ。どうしようこんな事なら人間体でいればよかった…。

目の前が明るくなる。
完全な詰みーー。かと思った


反射リフレクション

目の前にはなんか格好いい人間に似た何かが立っている。我輩突然すぎて何がなんだか分かんない。


「こんなに可愛い子をいじめるなんて。やっぱり人間は非常だわ!……ねぇ君!私のペットにならない?」

我輩の可愛さをわかるとは!この者ならペットでもいいかもしれない。ペットが何が我輩知らないケド。

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