【旧】魔法の世界でプログラム

北きつね

弑逆

--- ロルフ Side ---「隊長。こいつらどうやって」「うるさい。今は、それを論じるときではない。迎撃せよ。汚らわしい奴らを、我らの街に入れるな」「「「おぉぉ!!」」」
ジリ貧だな。結界が破られた時点で逃げるべきだったのかも知れない。それとも、森に住む氏家が逃げてきた時に・・・。今更考えても遅い。この場所を守らなければ、俺達に未来は無い。
「隊長。右側が破られました。魔物が中に入ります」「副長。戦士を20人ばかり連れて、援護に回れ」「しかし、隊長」「ここは、大丈夫だ。俺が居る!急げ!」「解りました」
時間の問題だな。奴らが現れてから、半日。よく持った方だろう。ザシャがこっちに居なかった事が幸いだ。癪だが、アルノルト・フォン・ライムバッハが居れば、もしかしたらがあるだろう。
それにしても、よく見ていると、この魔物や兵士達は、一定の動きを繰り返しているだけだな。知恵ある様には見えない。ただ、数で押してきているだけのようだ。それなら、戦い方はある。
「魔物の正面に立つな。二人一組で、魔物を左右からねらえ。弓矢隊は、近くの魔物ではなく、遠くに居る魔物からねらえ。急げ!」『了解!』
なんだ、魔物の一部が崩れていく、何が起こっている。
「ロルフ!」
なぜ、お前がそこに居る。「お前は、アルノルト・フォン・ライムバッハ。なぜここに!」「今は、それどころじゃないだろう。戦況は?」
確かに、やつの言うとおりだ
「ここは、なんとか防いでいる。別の場所が破られた!」「どっちだ!」「ここから、右に行った場所だ!」
悔しいが、奴ならもしかしたら、防げるかも知れない。
「わかった。中央は無事なのだな!」「あぁ無事だ」
中央は、おばば達が守っている、"万が一”にも突破される事は無いだろう。悔しいが、今、万の増援を得るよりも、頼もしい奴が来た。これで、エルフは、エルブンガルドは救われるかも知れない。
「皆!総力戦だ!一気に押し返すぞ!」『おぉぉぉ!!』
皆も解っているようだ。魔物の群の中心を、二人で駆け上がってきた奴らがどれほど異常な事で、頼もしい援軍だった事を。高々二人。しかし、並の二人では無い。一人の獣人は見た事がなかったが、アルノルト・フォン・ライムバッハが連れてきている。それに、着いてきている。
これで、これで・・・・。
--- クリス Side ---「ナーテリンデ。どういう事でしょう?」「クリス姉ちゃん。見てもらったほうが早い!おいらの後ろに乗って!」
ナーテがゴーレムの形を変更した。飛行型と名付けているようだが、それが空を飛ぶの?
「ゴーレム。取っ手を出して!」
そうしたら、私が座った少し前に、掴まる場所が出てきた。「クリス姉ちゃん。それに掴まって!」
その瞬間、ナーテリンデが命令しているゴーレムが宙に浮いた。そのまま前進して、窓から外に出た。さらに、浮上して、屋根の高さを越えて、さらに上昇する。
「ほら、クリス姉ちゃん。あれ見てみてよ!」
ナーテリンデが示す方角は、たしかに王都がある。赤く燃えている王都が見える。
「王都が・・・」「クリス姉ちゃん・・・」「ナーテリンデ。王都まで行けませんか?」「無理だよ。それに、クリス姉ちゃんは、ここで、にいちゃんを待つのだろう?」
そうだ、お父様にも、ユリウス様とヒルデガルド様の事を、頼まれているのだ。私が、ここで慌てて、それを放棄しては、王都で戦っているであろう。皇太子様やお父様に申し訳が立たない。
「ありがとう。ナーテリンデ。皆と相談したいから、一旦戻ってもらえる」「わかった。なぁクリス姉ちゃん。おいら、ナーテリンデって呼ばれるのが、好きじゃない。”ナーテ”と呼んで欲しい。ダメか?」「わかったわ。ナーテ」「うん!」
ナーテリンデは、ゴーレムを部屋に戻した。本当に、これだけの事をしても、魔力は殆ど使われないと言っていた。アルノルト様は、何と戦うつもりなのだろう・・・。絶対に、ユリウス様には敵対しないように、言い聞かせないと、アーベントロート王国だけじゃなくて、この地域が滅んでしまうかも知れない。
「ナーテ」「なに?」「街に行って、ギルベルト様を連れてきてもらえないかな?」「了解。商人の兄ちゃんだよね?」「そう。クリスティーネが呼んでいるって言えばわかると思うわ」「わかった」
ナーテリンデがゴーレムに乗って、街に向かった。私は、ユリウス様とコンラート殿を会議室に呼び出してもらった。
「クリス。何かあったのか?街が騒がしいぞ」「・・・」
ドアが開いた「クリス姉ちゃん。大変だよ!」「クリス。どういう事だ!」
ナーテリンデとギルベルト様が、ドアを蹴破る勢いで入ってきた。後ろから、ヒルデガルド様が続いている。
「ナーテ。ユリウス様とコンラート殿を連れて、さっき見た物を見せてあげて、私は、ヒルデガルド様とギルベルト様と、話をする」「わかった!」
ナーテリンデのゴーレムに二人が乗って、窓から出ていった。それを見ていたギルベルト様が「なぁクリス。あれ、俺にも「駄目です」なんだよ。最後まで言わせろよ」「駄目です。売って欲しいって言うのでしょ?あれは、ナーテ専用の機体らしいので、ダメでしょう。飛行隊が欲しければ、アルノルト様に相談して下さい」「わかった。それで、”王都炎上”は事実なのだな?」「はい。私も見ていますし、ヒルデガルド様」「クリス姉様。クリス姉様は、お兄様の婚約者です。私に様付けは止めて下さい。示しが付きません」「あっそうだ。俺にも止めてくれよ。ギルでいいって昔から言っているよな」「・・・わかりました。そう言われてしまうと・・・ヒルダ。でいいのかしら?」「うん!」「それで、ヒルダ。難民がきはじめているのね」「そう、約束通り、子供と女性が優先で、あと冒険者が護衛役として着いてきているけど、女性の冒険者が優先されたみたい」「そう・・・どこに連れて行ったの?」「うん。今、ゴーレム隊を使って、”闘技場予定地”に簡易的な建物を作っている。そこに行ってもらっている」「そうね。それがいいでしょうね。そう言えば、アルノルト様から、何か連絡があった?」「ううん。無い。こちらから電話してみて、繋がらない。ワンコールもなく切れるから、無視されているわけじゃないと思う・・・」「そう・・・ギル。と、いう事なのだけど、備蓄の食料とか出せる?」
「あぁ大丈夫だ。アルの承認が必要な物もあるけど、この場合、ヒルダ嬢の承認でいいだろう?婚約者なのだろうからな」
ギルベルト様がニヤリと笑った。確かに、領主は、アルノルト様だから、承認は、アルノルト様が行う必要があるが、本人が居ない時には、代理の者が承認する事になってしまう。ユリウス様が身分で言えば、妥当だが、ヒルデガルド様に承認させるのがいいだろう。アルノルト様の逃げ道を防ぐ意味でも、その方がいいだろう。
こちらの話が終わった時に、ナーテリンデが戻ってきた。ユリウス様とコンラート殿が、ぐったりしていたのは気のせいだろう。
「(アルは、ナーテにこんな物を渡して、どこと戦争をするつもりだ!?)」
ユリウス様の心からの呟きは、皆から華麗にスルーされてしまった。独り言だったのだろうが、皇太孫が呟いていいセリフではない。
「ユリウス様。コンラート殿」「あぁクリスが、言った通りだ。王都で何かが起こっているのは間違いなさそうだ」「はい」
「コンラート殿」「なんでしょう?」「貴方はどう考えますか?」「どうとは?」「はっきりいいますわ。貴方のご実家が出てきているとは思いませんか?」「・・・そうですね。その考えもありますが、今回は、”無い”と考えています」「それは、お身内だからですか?」
「クリス!お前「ユリウス殿下。いいのです。クリスティーネ様のおっしゃっている事が正しいです」」「それでは?」「いえ、身内だからと言われてしまうのは、しょうがないと思いますが、今回は、それを差し引いても、ヘーゲルヒ辺境伯が糸をひいているとは思えません」「理由をお聞きしてもよろしいですか?」「もちろんです。まず、第一に、ヘーゲルヒが今の段階で、陛下を追い落として、王弟に玉座を渡したとして、メリットが無いからです。そして、もう一つは、今ヘーゲルヒも魔物の集団と所属不明の兵士に襲われています。どうやら、魔物も兵士も誰かに操られているようです。兵士は、皆アンデットではないかという報告も来ています」「メリットの話をお聞きしても?」「はい。ヘーゲルヒ辺境伯には、跡継ぎがいません。その為に、今、王弟に恩を売っても、意味が無いのです」「貴方がいらっしゃるのでは?」「そうですね。でも、私は、アルノルト様の持ち物です。もし、私に跡継ぎの話が来て、私がそれをアルノルト様に黙って受けたとして、バレた時点で、アルノルト様に全部没収されてしまうのです。そんな事の為に、皇太子や皇太孫に、敵対するほど愚かでは無いです」「・・・そうですね。言われてみれば、私が浅はかでした、申し訳ありません」「いえ、構いません」
「ライムバッハ家は、こんな事をするメリットがない。フォイルゲン家も同じく。黙っていれば、ヒルデガルド様がユリウス様と婚姻をして、外戚として、一段上の扱われるのです」「・・・えぇそうですね。それでは、コンラート殿は誰だと思われますか?」「・・・ライムバッハ家でも、フォイルゲン家でも、ヘーゲルヒ家でも、ないとしたら、残り2つの辺境伯の、どちらかか?両方か?と、いう事になるのでしょう」「どちらだと?」「私は、両家だと思っています。両家の仲がいいとは思えません。片方がすきを見せたら、攻め込む位の事はする仲だと思います」「・・・両家ですか?」「はい。クリスティーネ様も、そうお考えですよね?」
コンラート殿がおっしゃっている通りだ。王都の状況が知りたい。
--- カールハインツ Side ---やってくれる!いきなり、自分の屋敷に火を放つか・・・。
それで王都が混乱した。王弟の屋敷から火が出たら、大騒ぎになるだろう。それも、かなり大きな火が。
誰が後ろで糸を引いているのかは解らない。幸いな事に、孤児院や子供たちの多くは、ノース街に逃がす事ができた。
残っている者も、王都民を中心に、結界に入るための通行証は渡せてある。貴族や、一部商人や、衛兵には渡していない。自分たちで、戦って、自分の身を守ってもらおう。
「フォイルゲン!」「カールハインツ」「なぜ、お前が、ノース街に、避難しなかったのか?」「はん。お前が逃げないのに、俺だけが避難するわけには行かないだろう?」「全くです。馬鹿ばっかりですね」「そういう宰相も貧乏くじか?」「私は、陛下に任命された、宰相職に誇りを持っています。陛下が居る場所が、私が居る場所です」「そろいも揃って、バカばっかりって事だな」「誰一人の例外もなくな」
「さて、誰が来るか待っていればいいのか?」「さぁね脚本書いたのが誰なのかわからないからな。宰相。お前には心当たりがあるのではないか?」
フォイルゲンが、宰相に話しかける。多分、バルリング辺境伯あたりが、王弟殿下を連れてやってくるのだろう。
馬鹿でもなければ、まずは、俺を殺してから、陛下じゃないと順番がおかしい。「そう言えば、宰相」「なんでしょうか?」「俺が、俺の代わりは、"ユリウス”だって宣言した場合はどうなる?」「それは、皇太子をいう意味でしょうか?」「あぁそうだ」「それは有効ですが、陛下の宣言という意味では、無効です」「そうか、跡継ぎ指名には、子爵以上の二名と宰相が居ればいいのだよな?」「はい。王家で利害が関係する者がいない場合にはそうなります」「俺が、王になって、ユリウスを指名する場合には、どうだ?誰か適任は居るか?」「・・・いないと思われます。ヒルデガルド様が立場的に微妙ですが、ダメでしょう」「わかった、って事は、子爵が後一人居ればいいのだな?」「いえ、あと二名必要です」「どういう事だ?」「フォイルゲン殿の娘殿が、ユリウス殿下の婚約者ですので、対象から外れます」「・・・そうか、宰相。皇太子の権限で、男爵を子爵に上げる事は出来るか?」「できます」「わかった。おぃ!影。居るのだろう?」
目の前に、数名の男女が現れた「「「御前に」」」「あぁ悪いけど、確か、王都に、モルトケ男爵と守備隊隊長のロットナーがいただろう。呼んできてくれ」「はっ」
「おい。カールハインツ。何をするのだ!」「モルトケ男爵は、お前の所の寄り子だろう?ロットナーは、領地は無いが男爵家を継いでいる。俺の権限で、二人を子爵にして、一緒に死んでもらう」「・・・・そうか、この騒ぎをおこした奴らの狙いが、玉座なら、その玉座を、ユリウス殿下に渡してしまおうという事だな」「あぁそういう事だ。お前たちには、貧乏くじを引かせるけどな」「なぁにしょうがない。そうなると、宰相には生き残ってもらわなければならないな」
「なっ私は・・・」「ダメだ、宰相。お前は、生き残って、ノース街に逃げてもらう。その為に、ロットナーを呼ぶのだからな」「解りました。私は、ユリウス・ホルトハウス・フォン・アーベントロートとクリスティーネ・フォン・フォイルゲンとイレーネ・フォン・モルトケに殺されればいいのですね」「あぁ俺達の分も謝っておいて欲しい」
ドアが開けられた。「殿下!」「あぁこんな時に、呼び出してしまって申し訳ない。モルトケ。お前は、今から子爵だ。ロットナー。お前もだ」「・・・」「・・・殿下、事情を聞いてもいいですか?」
「そうだな。まず、二人とも受諾してくれ。宰相。これでいいのだよな?」「はい。簡略的ではありますが、皇太子と伯爵と私が居るので、問題ありません」「って事だ。二人とも、今から、子爵だからな。そして、モルトケ。悪いけど、お前は今日死ぬことになる」「・・・解りました。宰相閣下。モルトケ家は、息子が引き継ぐ事で、良いのでしょうか?」「問題ないです。一筆書いていただければ、そのように処理致します。フォイルゲン家はいいのですか?」
「うちは大丈夫。クリスが、問題ないようにやってくれるだろう」
それから、30分位経っただろうか。「そうだ、ロットナー子爵」「なんか、なれませんね。子爵と呼ばれるのに・・・」「なぁにそのうち慣れるだろう。悪いけど、部下数名を集めてくれないか?宰相を逃がす時の盾が必要になるかもしれない」「あぁ大丈夫です。扉の外に、20名待機させています」「そうか」
それにして「なかなか来ないな」
俺達が待っている部屋は、陛下が寝ている部屋の全室で、玉璽が納められている部屋でもある。玉璽がなければ、国政を司る事ができない。いや、正確には、出来るのだが、正当な王家で認められた跡継ぎである事を、証明する為にも、玉璽は必ず抑える必要がある。
お!来たようだ「バルリング辺境伯!やはり、貴様だったか!」フォイルゲンは真面目だな
「これは、これは、皆さんお揃いで!」
「臭い喋るな。猿が人語を話すな。こっちが恥ずかしくなる!」「な」
ロットナー笑いすぎだ「へっ陛下は、どこに居る?」
「おい。豚。陛下が豚になんか会うと思うか?さっさと、焼かれて、焼豚にでもなっていろ!そうしたら、少しでも民の役にたつぞ、お前たちが付けた火で自分を焼くつもりなのか?」「・・・バルリング!こいつら、この儂を偉大な儂を・・・さっさと玉座を手に入れろ!」
後ろにいた私兵だろうか、なだれ込んでくる。展開した所で、ロットナーが配備した兵に後ろから攻撃されて数を減らしている。
「皇太子。もっと、穏便にできなかったのですか?」「穏便?それなら、聞くがモルトケ子爵」「なんでしょうか?」
兵の攻撃を避けながら、減らず口を叩く「穏便に話しかけて、この状況は良くなるのか?」「・・・いえ、そうならないでしょう」「だろ?だから、おれが、そこの猿や豚を、馬鹿にしても、変わらないのなら、何をしてもいいって事だ!」
「もっもういい。カールハインツよ。兄は、愚兄はどこにいる?」「さっきから、そこの豚は何を喋っている?猿もキーキー言っているだけで、何を喋っているのか解らない。だれか訳してくれ」「残念ながら、俺も、豚語や猿語の取得をしていないので、わからないです。ライムバッハ子爵なら、解るかもしれないですけどね」「あぁそうだな。ヒルダの婿殿は優秀だからな。どっかの豚とは大違いだ。その豚の愚兄とか言っているけど、誰か知っているか?」「さぁ賢兄なら知っていますけどね。愚兄は知りませんね。国家予算を食いつぶす豚と猿なら知っていますよ。あぁ後、もう二匹いましたね」「あぁヘーゲルヒの蛇は最近おとなしいですよね。これも。カールハインツの婿殿のおかげらしいですよ」「そうか、後馬はどうしている?」「さしずめ、蛇とフォイルゲンにちょっかい出しているのではないのか?」
「お二人とも真面目にやってくださいよ」宰相から注意が入る。「真面目に人殺しや弑逆をやろうとしている奴らが目の前に居るからね。真面目にやるのが馬鹿らしく思えてくるよ」
「もっもうバカにするな。儂は優秀だ。民の人気も高い!」「はい。はい。そうでちゅね。国家の予算を食いつぶして、一部の民に金をばらまいただけですからね。偉いでちゅね」
「殿下!」「おっと!危ないな。怪我したら痛いぞ」
切りかかってきた刺客を、ロットナーが吹き飛ばす。飛ばされた場所が悪かった。陛下が寝ていらっしゃる場所だ。
「陛下!」「やれ!」
刺客が持っていた剣を陛下に振り下ろす。スローモーションに自体が進む。誰かが、投げた剣が、刺客の腕に刺さるが、その時には、ベッドには陛下の首から流れた血で汚れている。
「陛下!」「やった。これで、わしが・・・国王だ!」
「宰相!」「はい。カールハインツ様!」「解っている。モルトケ子爵。ロットナー子爵。我の跡継ぎは、ユリウス。ユリウス・ホルトハウス・フォン・アーベントロートだ。我、カールハインツ・フォン・アーベントロートが宣言する」「確かにお聞き致した」「俺も聞いた。宰相。これでいいのか?」「はい。お二人とも、ありがとうございます。フォイルゲン殿。娘婿のユリウス殿下が、次期国王に選出されました」「解りました。クリスティーネに変わりまして、謹んでお受け致します」「これで、現国王、カールハインツ・フォン・アーベントロートの跡継ぎは、ユリウス・ホルトハウス・フォン・アーベントロートになります」
「なっそんな事が認められるわけがない!バルリング」「馬鹿な・・・そんな・・・えぇい構わない。ここに居る者全部を殺してしまえば、殿下が国王だ!そして、俺が宰相だ!殺してしまえ」
「宰相。後は頼む」「任されました。ロットナー子爵。頼みます」「わかった!」

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