【旧】魔法の世界でプログラム

北きつね

王都炎上

--- クリスティーネ Side ---「ヒルデガルド様とユリウス様を探して、それと、使いの者を、ライムバッハの館に出して・・・いや、そっちには私が行く、ヒルデガルド様とユリウス様には、北門に来てもらって!」
側仕えの女の子から”はい”という返事が返ってくる。
王宮から出て、ライムバッハの屋敷に急ぐ。この距離なら、馬車を用意させるよりは、走った方が早い。
ライムバッハの屋敷に着くと、庭から戦闘音が聞こえる。もう刺客が来たのかと緊張したが、ルトラウトが門に来てくれて、説明した。ナーテリンデ嬢率いるゴーレム部隊とシュトライト率いる護衛部隊の模擬戦が行われているという
私は、ルトラウトに事情を簡略的に伝えた。少し待って欲しいと言われて、2~3分経ってから、私を庭に案内してくれた。
「クリスティーネ様。申し訳ないのですが、ここからは、私に従って下さい」「え?あっ説得するのなら、私が?」「いえ、クリスティーネ様だと命令になってしまいます。私が、彼らに事情を説明します」「解りました。でも、時間はあまりありません」「大丈夫です。時間はかけません」
ルトラウトが行ったのは、命令でもなければ、説得でもなかった。”力づく”という名の説明でしかなかった。
「クリスティーネ様。急ぎましょう」「そうね。北門で、ユリウス様とヒルデガルド様と合流して、ノース街に向かいましょう」「ナーテ。クリスティーネ様を、貴女のゴーレムに乗せて!」「うん。わかった。クリス姉ちゃん。乗って!」
そう言われて、出されたゴーレムの手の上に腰掛けた。シュトライト達も、各々がゴーレムの手の上に座っている。いや、しがみついている。何が行われるか解るのだろう。私も、慌てて、腕にしがみついた。
「ナーテ。許可します。全力を出しなさい!」「おぉ!!ノース・ゴーレム隊。全力で、王都北門に移動!おいらに続け!!」「「「おぉぉ!!!」」」
壮絶という表現が、なんて生易しいのかを知った。アルノルト様は、何と戦争をするつもりなのでしょう。ゴーレムは、ナーテリンデ達の命令を受けて、地面を一蹴り・・・王都の城壁よりも高い場所まで飛び上がって、一気に距離を稼いだと思うと、また地面を蹴る。数歩で、ライムバッハの屋敷から、北門に移動してしまった。
北門には、事情を察した、ユリウス様とヒルデガルド様が来られていた、それと、ユリウス様がお声がけしたのだろう、王宮に努めている者も姿が見える。「ユ・・・リ・・・ウ・・ス・・さ・・ま。皇太子・・さ・・まは?」「クリス。まずは、息を整えろ。父上は来ない。お誘いしたが、王宮を離れるわけには行かないとおっしゃっていた」
「そうですか?陛下は?」
首を横に振る。
「クリスティーネ!」「お父様!」「ユリウス殿下も一緒か丁度良かった。ヘーゲル街とエルブンガルドの事は聞いたか?」「はい。それで、一時的に、ノース街に向かう事にしました」「そうか、それなら一安心じゃな」「お父様もご一緒「儂達は、王都に残る」」
「お父様!」「まだ、緊急事態宣言が出されていないが、”万が一”がありえる。本来なら、ライムバッハ子爵に、お願いする事だが・・・ヒルデガルド殿下!」
お父様が、ヒルデガルド様の方を向いて、頭を下げながら「王都が何らかの被害を受けた時に、難民の受入を、ノース街。ライムバッハ子爵家にお願いしたい」「それは、構わないのですが・・・」「通行証の事ですか?」「そうですね。無闇に発効できません。大挙して押しかけられるとパニックになります。結界の解除は、子爵にしかできません」「それに付いては、こちらでなんとかしましょう」「わかりました。それでしたら問題ありません」「食料などの観点から、どのくらいの人数でしたら大丈夫でしょうか?」「・・・正確な数字は、わかりませんが、10年も”難民扱いしろ”と、言われると困ってしまいますが、数ヶ月なら王都民全員でも問題ありません」「え?本当ですか?」「はい。食料の備蓄はありませんが、食料を生み出す方法はあります」「解りました」「あっできれば、平民や子供。女性を優先して下さい。貴族や偉そうな肩書を持っている人は、後回しでお願いします」「・・・・」「ノース街として、最低限のお願いです」「解りました」
「クリスティーネ!」「はい。お父様」「ユリウス殿下やライムバッハ子爵。ヒルデガルド殿下を頼む」「解っております」
後ろから、お父様が連れてきたであろう。人間が姿を現す。お父様に長年仕えていた者達だ。表ではなく、裏の方でだが・・・。「クリスティーネ。この者達をお前に託す。彼らから情報を聞いて、対処しなさい」「お父様!」「彼らには、ノース街の行政区についてから、知っていることを、クリスティーネとユリウス殿下とライムバッハ子爵に話すように言ってある」「・・・アルノルト様は・・・」「解っている。ヘーゲルヒに向かわれたのだろう?」「・・・はい」「やっぱり、あいつの息子だな。影達よ。情報は、クリスティーネとユリウス殿下とヒルデガルド殿下にお伝えしろ」「かしこまりました」
お父様は、それだけ言い残して、立ち去ってしまった。
「クリス!」「あっはい」「ノース街に急ぐぞ!あそこには、ギルが居るだろう。もう少し、周りの状況が解るかもしれない」「そうでした」
それから、私達は、馬車に乗り換えて、その馬車をゴーレムが牽く状態で、ノース街に急いだ。通常4日の行程を、2日に短縮させての強行軍だ。誰も文句を言わずに、揺れる馬車の中で休む状態だった。
--- カルラ Side ---アルノルト様は、私に着替えてこいと命令された。クリスティーネ様から聞かされている事から、考えると、私が着替えている間に、アルノルト様一人で、行かれるかも知れない。そんな事をされたら、私は、一生私自身を許せなくなってしまう。えぇい、女は度胸だ!アルノルト様が見ている眼の前で、メイド服を脱いだ。下着姿になってから、気がついた、近くにある戦闘服は、下着一体型になっている。下着の上から着るものではない。ここまできたら、それが当然という顔で、下着を脱いで、産まれたままの姿を晒す。流石に、大事な部分は隠せたと思うが、見られていても構わない。全部、アルノルト様の為に使うと決めているのだ。部屋においてある戦闘服を来て、防具を身につける。
アルノルト様を見つめると、少しだけ驚いていた顔が可愛かったのは、心の中に留めておこう。これから、死地に向かう事になるかもしれない。
アルノルト様と視線がぶつかる。「これでどうでしょう?」
これを絞り出すのが精一杯だった
「あっうん。そうだな。カルラは、武器は何を持つ?」「短剣を好んで使います。二本あれば双剣として使います」「わかった、それじゃこれを渡すから、使ってくれ。後、防御用の魔法を仕込んだ、魔道具を幾つか渡しておく、遠慮なく使ってくれ」
そう言って、ミスリルの短剣を渡された。軽い。それに、業物の様だ。こんな物を渡されてしまった。それに、魔道具だと渡された物は、魔核と言われる物を、ミスリルかシルバーで覆った物の様だ。説明を聞くと・・・"宝物殿から持ってきた"と、言われても納得してしまうような物ばかりだ。魔力を流せば、魔法が発動するようだが、原理は解らない。でも、アルノルト様が言っているのだ、間違いは無いだろう。
私に武器と魔道具を渡した、アルノルト様は、魔法を発動した。私が知っている魔法とは別物だ。詠唱が短い。一言、ゲートと念じただけだ。その後に、数字の羅列を呟いている。それが、何を示すのか、私には理解できない。
数字の詠唱が終わると、魔法陣が書かれ始める。古代魔法では、よくある光景だと言われているが、自分の目で見るのは初めてだ。書物で見たことがあるレベルでしかない。
魔法陣が出来上がって、光始めると、扉が現れる。
「カルラ。本当にいいのか?」
私は、迷う必要性がないことを聞かれている「はい!」
「わかった。行くぞ!」
アルノルト様から手を差し出された、その手を握って、扉の中に入った。数歩進むと、目の前に、森が広がっているのが解る。後ろを振り返ると、扉が消えていた。足下に残る魔法陣も光が消えていく。
「アルノルト様?」「カルラ。面倒だろう、呼びやすい呼び名でいいぞ」「え?あっはい。で、ここは何処ですか?」「あぁエルブンガルドの森で、結界の手前になる。ゲートも問題なく作動したようだな。カルラ。何か、無くした物とかないよな?」「・・・はい。いえ・・・」「どうした?何か問題でもあったか?」「・・・常識が音を出して崩れました。これは、アルノルト様に一生責任を取ってもらわなければなりません。さっき、私の裸を凝視されていましたし、いいですよね?」「え?見てないよ。左のお尻に、可愛い黒子が、あるなんて知らないからな。責任云々は別にして、好きなだけ、ライムバッハ家やノース街に居ていいよ」
なっおしりの黒子!そんな物・・・
「ひどいです。おしり・・・見せていませんよね?」「ごめん。ごめん。そんな難しい顔しないで、これから、本当に死地に向かうかも知れないからね」「え?なんで?」
アルノルト様は、少しだけ真剣な顔をされた「カルラ。獣人族なら、耳はいいほうだろう?」「あっはい。狐族や鼠族ほどではありませんが・・・」「うん。おかしいと思わないか?」
そう言われて、考えた。この場所が、本当にエルブンガルドの結界前だとして、静か・・な事に、違和感はない。アルノルト様の介入で、今この森は、エルフ族の物と正式に認められている。冒険者もエルフ族の許可なく入る事が許されていない。
「・・・・」「音がしない。静かすぎないか?森の中だから、獣や鳥の声が少し位してもいいだろう?それに、俺達がここに来た理由を思い返してみたら、おかしくないか?」「??・・・あっ!」
そうだ、私達は、”エルブンガルドが、魔物や所属不明の部隊に襲われている”と、連絡を受けて、ここに来たのだ。戦闘する音だけではなく、何かが動いている音がしないのだ
アルノルト様に言われて、周りを見回すが・・・。森の中は、不思議な静寂に包まれていた。
--- アルノルト Side ---近くでの戦闘が行われている様子もない。
ブラフを掴まされたか?
一瞬そう思ったが、ブラフだったら、ザシャやディアナと連絡が途絶えた理由にはならない。
「行ってみるのが一番だけど、結界が生きていると、突破は難しいだろうな」「え?どうして・・・ですか?」「ん。あぁそうか、カルラは、エルブンガルドの結界を知らないのだったよね?」「はい。ノース街と同じ物だと・・・」「あぁ誰から聞いたか・・・まぁいいや、それは違うよ」「そうなの・・・ですか?」「そうだね。ノース街の結界は、中に入ろうとすると、戻されるって事は知っているよね?」「はい」「基本コンセプトは同じだけど、エルブンガルドの結界は、それが迷路になっているのだよ」「迷路?」「そ、間違った道を選んで進んでしまうと、戻される。そんな結界なのだよ」「へぇ・・・力づくで破られないのですか?」「やってできなくは無いけど、ザシャに怒られなくないからな。それに、もし、なんにもなかったら、大変な事になるだろうからね」「あっそうですね。それで、どうするの?」
少し状況を整理したい。不自然に森が静かな事も気になる。少し、ヘーゲルヒ街に戻った場所に、野営地を作った。その場所まで戻ってみてもいいかもしれない。
カルラに周りを警戒させながら、野営地を作った場所に向かってみた。
「・・・」「アルノルト様」「・・・あぁ解っている」
その場所は、かつて野営地だった場所に成り果てていた。戦闘跡があり、魔物の死骸やエルフ族の遺体もあった。
なにも言葉をかわさないまま、エルフの遺体を集めて、身につけている装飾品だけを外して、火を付けた。同じように、魔物も一箇所に集めて、火を付けた。
アンデットになってしまわないようにする処置だ。
これで解った事がある。方向から考えて、エルブンガルドから・・出てきて、ヘーゲルヒに向かう時に、襲われたのだろう。エルフ族も抵抗していたようで、戦闘跡がヘーゲルヒに向けて続いている。
そうなると、エルブンガルドは、すでに・・・・。そう思えてしまう。でもどうやって、あの迷路の結界を抜けるには、迷路が解らないとダメだ。それが魔物にできたとは思えない。それに、一人一人で突破していかないと・・・・ん?
魔物と所属不明の部隊が、大量・・に攻め込んできたと話していたな。
「カルラ」「はい」「魔物の部隊が、どの程度の数が居たのか、知っているか?」「いえ・・・正確には・・・」「大体で構わない」「小型の魔物を入れると、数万は居たと思われます」「数万?」「はい。2~3万程度は居たと・・・」
「そうか!やはり・・・そうか・・・それなら、結界を突破できるかも知れない」「え?」
大量の魔物が、一気に結界に侵入した。それで、オーバーフローを起こしたのか?
手元に、ポケコンは無いが、ノーパソには結界のプログラムをコピーしている。座り込んで、ソースを眺めてみる。
やっぱりそうだ。ソース自体には、問題はなさそうだ。1点"ハードウェアの限界を越えなければ"と、いう範囲でだ。ハードウェアやメモリ消費に関する、エラー処理がされていない。元々、一人が対象になっていたのだろう。だから、結界に入る時には、一人ずつだと言われていた。あれは、結界の作りがそうなっていたからではなく、ハードウェア的な制限だったのだろう。
「アルノルト様?」「あぁすまん。多分、エルブンガルドは・・・。そうなると、ヘーゲルヒ街に逃げるか・・・」「どうします?」「そうだな。情報が欲しい。一度、エルブンガルドに向かおう」「はい」
結界が破られたが、復帰している事を考えたが、杞憂だった。そのまますんなりと結界の森は抜けてしまった。やはり、結界は突破されてしまっていると考えて良さそうだ。しかし、遮音の結界だけが行きているようだ。あれは、別系統の魔法で構築されていたからな。
しかし、俺の最悪な想像は、違う形で覆された。エルブンガルドは、まだ陥落していなかった。防御陣をひいて、エルフ族と魔物達が戦闘をしていた。「アルノルト様」「カルラ!俺に続け」「はい!」
何体かの魔物を切り伏せている。一体一体はそれほど強くない。楽とは言わないが、倒せる。カルラもなんとか付いてきている。
城壁代わりになっている、木が見えてきた。見覚えのある人間が、戦っている
「ロルフ!」「お前は、アルノルト・フォン・ライムバッハ。なぜここに!」「今は、それどころじゃないだろう。戦況は?」「ここは、なんとか防いでいる。別の場所が破られた!」「どっちだ!」「ここから、右に行った場所だ!」「わかった。中央は無事なのだな!」「あぁ無事だ」
俺は、その場を離れて、ロルフが示した方向に走った。確かに、魔物が城壁代わりの木を倒している。隙間から、小型な魔物が抜け出している。所属不明と言われた軍隊は、アンデットだろか、動きが緩慢だ。あれなら、なんとかなる。
「カルラ。中に入ってしまった、魔物と兵士を頼む」「解った!」
配置している。魔法から、木龍と雷龍を起動する。”木龍よ。木々を修復せよ”"雷龍よ。我が敵と認識した物を穿て!"
木龍は、オートで起動させる。雷龍は、俺がターゲットした魔物を狙わせる。効率が悪いが、エルフ族が戦っている状態では、それが一番だ。木の上まで、移動して、上から見ながらターゲットをしている。時には、範囲指定で魔物を狩っていく。雷龍の一撃で倒せなくても、痺れて動けなくなった所を、エルフ族の戦士が切り込んでいく。徐々に、魔物が減っていく。中に入りこんだ魔物も、同じ要領で数を減らしていく。
木龍が木々の修復を終えて戻ってきた。そのまま、木龍にも魔物の撃退を命令した。足止めをして、留めをエルフの戦士が行う。
兵士の数が減っていかない。魔物の数は確実に減っている。木龍を、戻してから、聖龍を呼び出して、兵士に当たらせる。やはり、兵士はアンデッドの様だ。癒やしの光で動けなくなり、やがて消滅していった。
散発的な戦闘は行われているが、エルブンガルドで行われていた戦闘は、エルフ側の勝利で終わりそうだ。ただ、こんな簡単で良いのかと思えてしまう。
多分、俺とカルラの参戦がなかったとしても、後数時間もしたら、戦闘は終わっていたであろう。本気で攻めてきたとは思えない。それに、指揮官らしく者も見つける事が出来なかった。ただ、最初の命令に従って、攻撃を繰り返していただけのような気がする。
大きな違和感が、俺とカルラを襲ってこなかった事だ。”エルフ族”だけをターゲットにしていたのかも知れない。
流石に、木龍と雷龍と聖龍の連続起動は、疲れる。魔力は十分に残しているが、ロックオンの部分が疲れてしまった。今度の課題として考えておこう。
「アルノルト・フォン・ライムバッハ!」「あぁロルフ。無事だったのだな。ザシャとディアナは?」「?二人は、ヘーゲルヒに居るのではないのか?」「まて、俺は、二人は、エルブンガルドに居ると言われたから、こっちに向かったのだぞ!」「なに?それは、どういう事だ?」「それは、俺が聞きたい」
一人の女性が俺とロルフの話に割って入ってきた。「アルノルト様。ロルフ。おばばが是非お話したいと・・・。そちらの獣人もご一緒にどうぞ」
アルビーナが、場違いな微笑みを浮かべてそう告げた。まだ戦闘が続いている。その中を、アルビーナを先頭に進んでいく。どのくらいの魔物が倒されたのだろう。そして、どれほどのエルフが傷付き倒れたのだろう。
そして、広場の中央にある。木の前で、おばばを中心にした、エルフ族が集まっていた。
--- ナーテ Side ---にいちゃんと離れてから、2日。おいら達のゴーレムを使って、王都からノース街まで踏破した。すぐに、行政区に入った。
ユリウス殿下やクリス姉ちゃん達は、コンラートさんやシュトライトさん達や、街から呼んだ商人達と、難しい話を始めるらしいおいら達は、自分たちの家に帰って、疲れを癒やす様に言われた。
家に戻って、お風呂に入って、自分の部屋に入った途端に、睡魔に襲われて、寝てしまった。起きたのは、一日以上たった日だった。
起きて、窓を開けると、何なら街が騒がしかった。”燃えている”と聞こえる。傍らで"すりーぷもーど"になっている、ゴーレムに魔力を流して起こす。ゴーレムに飛行形態を取るように命令して、背中に乗った。そして、窓から飛び出した・・・。
本来なら、窓の外から見えるのは、森だけだ。小さく、点在している集落が見える事がある。おいらは、王都の方を見た、赤く、赤く、空を焦がすかのように、燃え上がっている、炎が見えた。
王都が燃えている?
赤く染まった空が、何か生き物のように思えた。

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