【旧】魔法の世界でプログラム

北きつね

街道の屋敷

疲れが溜まっていたのだろうか、落ちるように寝てしまった。誰か人が居ると爆睡できない体質には変わりはなかったが、昨日は本当にしっかり寝てしまった。
一緒にいたのが身内で仲間という認識ができたのだろうか?
そんな事を思いながら、身体を起こそうとした。昨日は、ソファーで寝たはずなのに、ベッドに寝かされている。そして、右手をユリアンネに左手を全裸で寝ているヒルダに、左足をアンネリーゼに右足をカウラに、枕元にはラウラが寝ていた。
「おい。ヒルダ。起きろ。」「う~ん。あと5分。」「アンネリーゼ。起きているのだろう。いい加減にしろ。カウラもユリアンネも魔力の流れを見れば、わかるぞ。俺が鑑定持ちなのを忘れたのか?」『えへっ』
そう言いながら、アンネリーゼが起きて、ユリアンネもヒルダを起こしている。問い詰めると・・・。犯人は、ユリアンネだった。ユリアンネが、ラウラと協力して、俺をソファーからベッドに運んだと話した。配置した魔法を使ってできたと話していた。
ヒルダも協力して布団をかけたりしたのだと言っていた。『お兄様が一番お疲れなのです。そのお兄様がベッドで寝るのは当然の権利です。ヒルダはソファーでも良かったのですが、体調崩されては大変なので許しました。』「・・・解った。ユリアンネ。これから、ヒルダが寝る時に最低でも下着を付けるのなら、一緒に寝る事を許そう。どうだ?」「はい!守ります。」「ヒルダ。脱いだりしたら、次の日はお前1人で寝てもらうからな。」『それはいい。ヒルダを抜いて、みんなでお兄様の側で寝よう。』『それいいわね。ユリ。私もそのアイディアに乗りますわ!』「えっユリアンネもアンネリーゼも酷い。私も一緒がいい。」
「うるさい。いい加減にしろ。今日は、街道の屋敷に行くからね。早く支度して出かけるよ。宿は念のため、三泊延長しておくからね。」「はぁい。」
着替えを済ませて、食堂に降りて朝ごはんを食べた。その後で、主人に言って同じ部屋を三泊延長できるか聞いたら問題ないとの事だったので、三泊延長した。
俺達が、冒険者だと言ってあったので、主人から獣の肉がもし余っていたら売って欲しいと言われたので、何の肉がほしいのか聞いて、ステータス袋にあった物を売った。売った金額で、延長した宿代がただになった。嬉しい誤算だ。それから、料理長に話を聞いたら、ここ数日肉が入ってこなくて困っていたということだった。フェルロットからの商隊が滞っているのが主な原因ではないかと話していた。
冒険者ギルドに寄って、査定してもらっていた金額を確認して、そのまま買い取りをお願いした。商人ギルドもあったので、立ち寄った。商品でおろせそうな物がないか確認した。やはり、食料が不足し始めていると言っていた。後数ヶ月は大丈夫だが、入らない日が続くと自然と値上がりし始めてしまう。特に、肉類は数日で在庫を吐き出してしまうだろうという事だった。冒険者ギルドでは素材だけを買い取ってもらったが、商人ギルドでは、自分たちが食べる以上の量は必要ないので獣の肉を売る事にした。買い取り金額は、商人ギルドの口座に入れてもらう事にして、早々にギルドを出て、”街道の屋敷”に向かう事にした。
「アルノルト様。」「どうした?」「馬車を使わなかった理由はなにかあるのですか?」「う~ん。"感”みたいな物だけどな。流通が滞っているみたいな事を言っていただろう。滞る理由は、馬車の通行ができなくなっている可能性を考えただけだよ。」「あっそうですね。」
この感が正しかった事はすぐに立証された。3時間も進むと、馬車の渋滞が発生していて、怒号が飛び交っていた。
しょうがないので、森の中に入って、森の中を進む事にした。俺達と同じように、徒歩で向かっている人間たちは、森の中を進んでいる。すでにかなりの人間が通ったのだろう、道ができ始めている。無理やりそこを馬車で通ろうとして立ち往生している馬鹿も居るようだが、皆から冷たい目線を受ける事になってしまっていた。
中継地点付近に来たら、雰囲気が一変した。街道から聞こえてきた怒号も人の気配も急に消えた。人の気配も徐々に少なくなっていき、今では俺達以外は誰もいないのではないかと思えるくらいになっている。
人が通った後もここで途切れている。皆街道に戻ったのだろう。そっち方面にだけ道ができている。俺達も一度街道に出る事にした。
街道には、馬車が何台も放置されていた。壊された物から、損害は何もなさそうだが、血だろうか、べったりついている物まであった。何かが戦ったのだろうそんな雰囲気がある。
そして、不気味なのが”獣や魔物の死体はおろか、馬車を牽いていた馬も、御者も馬車の持ち主の死体が一切ない”事だ。これだけの数の馬車があって、これだけ激しい戦闘が行われたのなら、それらの痕跡が有っても不思議ではない。念のために、ラウラとカウラに近くを探索して貰ったが、生きている者も死体も確認できなかった。
やはり屋敷が原因と考えるのが妥当だろう。
「行ってみるか?」「・・・やっぱり、行くのね。」「あぁ行って確かめないとな。」「うぅぅ」「いいよ。ヒルダ。怖かったら、アンと一緒に帰っても。」『なんで、私?』「ん。だって、アン。怖いの嫌いだろう?」『そうだけど・・・。アルと一緒に居るほうがいい。』「私も!」「よし、行こう。ラウラ。俺と先頭を、次にアンとヒルダ。その後ろをユリアンネ。殿をカウラ。」『はい』『了解』「わかった」『はい。お兄様』『わかったにゃ』
屋敷に向かって5分。すでに帰りたくなっている。アンデッドだらけだ。リアルバイ○ハザードって後ろで二人が騒いでいる。確かに、さっきから俺もそう思っている。対処はそれほど難しくないし、魔法の練習にもなる。今襲ってきているのは、馬車の御者や守備隊だろうか、後徒歩で移動していた者達だろうか、とにかく、数が多い。すでに、50や100は倒している。アンデッドの面倒な所は、頭をふっとばさないと止まらない所だ。浄化を行えば良いかも知れないが、それは教会の人々にまかせて、俺達は屋敷に向かう事を優先させた。アンデッドだらけで、素材も取れないし、魔法の練習以外にはならない。精神衛生上もさっさと倒しておくのが良いだろう。
「アルノルト様」「ヒルダ。それはフラグだ!」「そう言われても、気になるよね。」「あぁ多分だけど、ヒルダがいいたいのは、”獣”が居ない事ことだろう?」「・・・うん。」『お兄様。』「どうした?」『獣ですが・・・全部食べられたとは考えられませんか?』「そうだな。その可能性も否定できない。人数が人数だったから、最初はそう思ったが、奴らの手足を見ただろう?」『・・・はい。』「それとも、この状況を作り出している奴は、獣をアンデッド化しなかったのか?」『そうですわね』『アル。それももうすぐわかると思うよ』「あぁそうだな。あの屋敷を調べればわかる事だろうからな」
何体倒したか数えていないが、アンデッドの群れを突破した。殲滅ができているとは思わないが、かなりの数を減らす事ができたと思う。魔力も感覚で1/3程度減らしただろうか?
「みんな。魔力は大丈夫か?」「わたしは、多分半分位は残っている」『お兄様。私は、ほぼ使っていません。』『アル様。私は1/3程度減りました』『アル兄ィ。僕も半分位だと思う』『私は、ラウラと同じで1/3程度減らした位』「そうか、それなら、少し作成を考えてから屋敷に向かうぞ」
作成は、二正面作戦にする。正面玄関から、俺とヒルダとカウラが入る。三方向をそれぞれ、俺が作り出した龍と一緒にラウラ。ユリアンネ。アンネリーゼ。が、担当する。出てきた敵を殺す役目になっている。
「よし、行くぞ!」
ドアには、重厚なノッカーがついている。”カンカン”と重厚な感じとは違う音が鳴り響いた。「何しているの!!」「何って挨拶だよ。訪問した事を知らせないと失礼だろう?」「はぁ中に居るのは、リッチなのでしょ?」「そうだけど、もしかしたら話が通じるかも知れないだろ?」「そんな事・・・。」
ヒルダがなにか反論しようとした時に、ドアがゆっくりと内側に開いた。
「ほら、ヒルダ。入ってきなさいって言っているぞ!カウラ。入るよ。」『はいにゃ』「うぅぅわかったわよ。」
俺とカウラが先に入って、ヒルダが後に続いた。屋敷の中は比較的きれいにされている。
『カウラ。わかるな?』『はいにゃ。右側の部屋。多分、子供だと思うにゃ20人位居るかな?』『え?うそ。助けないと・・・!』『ヒルダ。待て、屋敷の主人様がお出迎えだぞ!』
目の前の大きな階段の中央に、リッチと呼ばれるアンデッドが浮遊しながら降りてきた。
「客人よ」「はじめまして、私は、冒険者のアルノルト・マナベといいます。こちらは、妻のヒルダ。そして、カウラです。」「(妻・・・妻。ねぇ聞いたカウラ、妻だって!)」
「これは失礼した。私は、当屋敷の主人。ルトラウトといいます。貴族名も持っていましたが、今は、こんな格好ですので、家名はご勘弁いただければと思います。」「解りました。ご事情把握いたしました。」「それで、アルノルト様は、本日はどのようなご用件で当屋敷に来られたのですか?」「私は、冒険者ギルドからの依頼でやってきました。この屋敷に”リッチ”が棲み着いて、街道を通る馬車を襲っているらしい。その原因を突き止めて欲しいという依頼です。」「そうですか、ご苦労様です。”リッチ”はわたくしの事だと思いますが、馬車を襲っているのは、わたくしではありませんわ」「そうなのですか?さすがに、私も仕事で来ていますので、”はい。そうですか”と言って帰る事はできません。そちらの部屋の子供たちの事もあります。ご事情をお聞かせいただければと思います。」
「そうですね。」
ルトラウトが何かいいかけたときに、子供たちが居るであろう、部屋のドアが開いて、数名の子供が俺達とルトラウトの間に割って入った。
「ルトラウトさんを殺さないで!」「・・・。」「ルトラウトさんは、私達を助けてくれたの・・・だから、いい人なの。殺さないで。お願い。その奴らも、自分たちが悪い。」「・・・。」「おいらを、おいらたちを・・・・。」
「大丈夫。俺達は、冒険者だけど、ルトラウトの退治を命令されたわけじゃない。話ができて、事情が解れば、悪いようにはしないつもりだよ。」「本当?」「あぁ本当だ。それよりも、事情を聞かせて欲しい。その前に、ユリアンネ。ラウラ。アンネリーゼ。こっちに来てくれ。もし、屋敷の周りに、獣やアンデッドがいたら、殺してから来てくれ。」『はぁーい』『かしこまりました』『了解だよ。それから、ヒルダを妻と紹介した事には、後で誠意ある説明を求めます。』「え?あっはい。」
全員揃って、子供たちが隠れていた部屋に通された。食堂の様になっていて、子供たちは、全部で23名。獣人の子供混じっているようだ。着ている物から奴隷商から逃げ出したのか?
「それで、事情の説明をお願いしていいですか?」「わかりました。私は、30年位前にこの地を治めていた人の娘です。」「え?そうだったのですか?」「はい。流行り病で死んでしまったのですが、父が、”妖精の涙フェアリーティア”と呼ばれている、帝国を中心に広がっている互助会ギルドらしいのですが、それに傾倒していって、ついに邪法に手を出してしまって、”蘇生”の魔法をわたくしにかけてしまったのです。」「その、フェアリーティアはまだ存在しているのですか?」「申し訳ありません。存じ上げません。」「そうですか・・・すみません。続きをお願いします。」
「あっそれで、その蘇生魔法が原因だとは思うのですが、わたくしはこんな姿で30年間屋敷に縛られて、遠くには行けません。」「お父上やお屋敷の人たちはどうされたのですか?」「・・・お屋敷の人たちは、蘇生魔法の贄として殺されてしまいましたは、お父様は、わかりません。ただ、邪法を使った物が、”いい実験になった”と言っていたのは覚えていますわ。多分お父様も殺されてしまったのだと思います。」「そうですか、お辛い事を、申し訳ありません。それで、この子供たちはどうされたのですか?貴女が匿っているように思えるのですが?」
「にいちゃん。それはおいらから話すよ。」「わかった。」「おいらたちは、共和国から無理やり連れてこられた!!」
「え?共和国?『ヒルダ。ユリアンネ。それってすごく問題だよね?』」『本当に、共和国の人間なら・・・まずい事になる』『お兄様・・・・でも、子供だけでの移動は無理ですし、検問も有りますわ。それを通過しているとしたら、問題にはならないと思いますわ』
「あっごめん。それで、なんで共和国の人がこんな所に居るの?ここ、アーベントロート王国でも真ん中だよ?」「あぁおいら達を連れてきた奴らは、おいら達の村をめちゃくちゃにしやがった・・・。」「う。ごめん。連れてこられたって、でも、君たち奴隷にはなっていないようだけど・・・。」「うん。共和国でも、王国でも、奴隷にはできないから、帝国に連れて行ってから奴隷にすると話していた。それまではおいら達は”商品だからおとなしくしていろ”って言われた。何人もの男に見張られていて逃げられなかった」「そうか、それで?」「うん。乗せられていた馬車が、なんか王家の紋章が付いた馬車を避けようとしたときに、接触してしまって、大人や見張りが揉めている最中に、一番小さい奴らを逃した。」「王家の紋章って、ユリウス達だな。」「えぇ間違いないでしょうね。」「でも、逃した事がバレたら、残っている奴らが酷い目にあわされるって考えなかったのか?」
「オイラ達は年長者だから、子供を逃がすのは当たり前!」「そうか、頑張ったな。」「・・・うん。それで、ルトラウトさんが助けに来てくれた。」
「ルトラウト。何か訂正する事はないか?」「特に無いですね。」「そうか、いくつか質問したいけどいいか?」「はい。大丈夫です。」「まず、その奴隷商の奴はどうした?」「・・・・殺しました。」「そうか、1人も残らずか?」「・・・・はい。子供を・・・と、考えたら止まりませんでした。」「うん。別にそれを咎めているわけじゃない。それで、死体はどうした?」「放置してしまいました。」「そうか、アンデッドの発生はそれが原因だったのだな」「だと思います。」「この辺りで獣が少ないのは?」
そのときに、子供たちの中から”クー”とかわいいお腹がなる音がした。見ると、何人か顔を赤くして俯いている。恥ずかしかったのだろう。
「ルトラウト。先に、子供に何か食べさせたいがいいか?」「はい。」「ヒルダ。作り置きしている物があるだろう。後、小腹がすいた時様に作った、クッキーもどきもあるだろう。全部出せ!」「え”」「後でまた作ってやるよ。」「それなら・・・。」
渋々という感じだが、ヒルダはお菓子類を取り出した。そして、子供たちを連れて、少し離れた場所で食べさせる事にした。
「ありがとうございます。」「にいちゃん。ありがとう。」「いい。それで、獣を狩って食べていたのか?」「数体はそうですが、それから後は増えてしまったアンデッド達が食べていたのだと思いますわ」「そうか・・・。ラウラ。カウラ。悪いけど、屋敷の周りを調べてきて欲しい、気になる。」『はい』『はいにゃ』
「最後に聞きたい。ルトラウト。貴女はこれからどうしたいのですか?子供たちをこのままにしておいて良いとは思っていないでしょう?」「そうですね。アルノルト様。貴殿に依頼したい。この子達が安全に過ごせる場所までの護衛と、望めば共和国に帰られるようにして欲しい。」「報酬は?」「この屋敷とわたくしではどうでしょうか?」
「ダメだよ。ルトラウトさん。おいら達の事はいい。ルトラウトさんが死んじゃうのがイヤだ!」「もうわたくしは、30年前に死んでいるのですよ。今の状態が異常なのです。アルノルト様。お願い出来ますか?屋敷の権利関係は、上の階のお父様の執務室にあります。」「わかりました。そのご依頼お受けさせていただきます。」「ありがとうございます。報酬は、前払いでお受け取りください。」「よろしいのですか?」「えぇ構いません。」
「にいちゃん。止めてくれよ。おいらたちは、ここで過ごせればいい。ルトラウトさんを助けてくれよ。」「そういや、名前聞いてなかったな。」「おいら。ナーテ。なぁにいちゃん。本当に、オイラ達は、いいから・・・。」「ナーテ。ルトラウトは、リッチというアンデッドになってしまっている。意識を保つも相当疲れるはずだ。そして、お前たちを襲わないでいるために、相当無理をしているはずだ。それでも、お前たちを襲わないで助けたいと思っているのだぞ。ナーテ。解っているのだろう?ルトラウトを救うのは、”助ける”という事は、魂を開放してやる事なのだぞ!」
「だって・・・それはわかるけど・・・ルトラウトさんは、おいら達を・・・。」「あぁだから、ナーテ達を守ってくれた、ルトラウトのお願いを、お前たちが叶えなくてどうする?」「・・・にいちゃん。」
「ナーテ。いいのですよ。数日とはいえ、貴方たちとの生活は昔を思い出して楽しかったですわ。アルノルト様が言った通り、わたくしに時間がないのも事実です。意識を保つのが難しくなってきているのです。」「ルトラウトさん。」「ナーテ。泣かなくていいですよ。本当に、優しい子ですね。アルノルト様。この子達をお願いします。」「わかりました。ヒルダ。それでは、ルトラウト。」「はい。お願いします。」
「・・・・イヤだよ。ルトラウトさん。お母さん。」「ヒルダ。出来るよな。」「うん。でも・・・。」「いい。浄化なら俺のほうが強いけど、浄化じゃない。いいか、わかるよな。」「・・うん。でも・・・。」「自信がないのなら俺がやるけど、俺がやると間違いなく、ルトラウトは消えてしまう。ヒルダがやるしかない。」「わかった。」
”聖の精霊よ。我ヒルデガルドが命じる。邪を払いて、ルトラウトを開放せよ”
リッチが光に包まれる。”暖かいですね。あぁそうなのですね。解りました。これが報酬という事ですね。”「ルトラウト!!!!!!」
ナーテの声が木霊する中で、光の中にルトラウトが消えていった。「なんでだよ。なんでだよ。にいちゃん。なんでだよ。」
ポカポカ殴る。ナーテを優しく抱きしめて、頭を撫でて居る。涙が止まらないようだ。怖い思いをしていた所に助けられたのだから、当然と言えば当然なのだろう。ナーテの泣き声につられて、他の子も大合唱になっている。
”コロン。コロン。”ルトラウトが消えた所に、魔晶球が転がってきた。

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