泡沫の宴〜病院服のまま転生(?)しちゃいました~
1.こんにちは、お嬢ちゃん?
突然現れた光に向かってまっすぐ進んでいくと…
「………!!!???!」
ちょっと、待って…
どうして空にドラゴンが飛んでるの…。
そう…飛んでいるのだ、ドラゴンが。
私とんでもない所に来てない…??
驚きながらも少し歩いてみると、建物や人々の着ているものが私の見慣れているものとは全うことに気づいた。
建物も、そう。
細かいところまで装飾にこだわっている建物が多い。
「どこ、ここ…」
全くわからないのだ。
今までテレビや本で見たどの国とも違う景色。
周りと確実に浮いているのも人々の視線で嫌というほど分かる。
それもそうだ。
私は病院服のままなのだ。あの着物みたいなパジャマみたいなあれ。
一方、此処の人々はきらびやかな装飾をまとっている。
色味もとても綺麗なのだ。使っている色は多いはずなのに統一感があり、とても美しい。
「良くわからないけど馴染むためにはまず服装をどうにかしなきゃ」
直感でそう感じた。
このままこんな所で視線を集めていても何も変わらないのだ。
最悪警察のようなものに突き出されてもおかしくはない。
本当にそのくらい周りから浮いている。
なんだか急がなくてはという胸騒ぎの中、にぎわっている方へ足を進めたその刹那ー…
「お嬢ちゃん」
「!!」
低い、圧のある声に後ろから呼び止められる。
お嬢ちゃん…?と思いながらも圧のある声に振り向くことが出来ない。
「おーい。聞こえてるか―??そこの茶髪で薄い水色のなんかわかんない服着てるお嬢ちゃーん」
「(うっわ…引くくらい私の外見特徴を声に…)」
振り向けないまま、前を見ると先ほどまで大きな声で会話していた町の人々がスッと頭を下げていた。
「(これは…偉い人を呼ばれた…?)」
試行錯誤していると肩に手を置かれる。
「聞こえてる??」
「あ、はい…すみません」
諦めて振り向くことにした。
するとそこにはー…
金髪で肩くらいの髪、赤い服を纏いきらびやかな装飾を身に付け、身長は180㎝をゆうに超えているであろう男が立っていた。
「(やばい…かも…)」
やばいやばいと思っていると案の定、
「お嬢ちゃん、ちょっと話があるからついてきてくれるか?」
逃げ道も、頼る人も助けてくれる人もここにはいない。
だからこそ、私はこの男について行くしかなかった。
「わかりました」
そうして私は想像もしていなかった、この異世界での暮らしが始まることになったのだった。
「………!!!???!」
ちょっと、待って…
どうして空にドラゴンが飛んでるの…。
そう…飛んでいるのだ、ドラゴンが。
私とんでもない所に来てない…??
驚きながらも少し歩いてみると、建物や人々の着ているものが私の見慣れているものとは全うことに気づいた。
建物も、そう。
細かいところまで装飾にこだわっている建物が多い。
「どこ、ここ…」
全くわからないのだ。
今までテレビや本で見たどの国とも違う景色。
周りと確実に浮いているのも人々の視線で嫌というほど分かる。
それもそうだ。
私は病院服のままなのだ。あの着物みたいなパジャマみたいなあれ。
一方、此処の人々はきらびやかな装飾をまとっている。
色味もとても綺麗なのだ。使っている色は多いはずなのに統一感があり、とても美しい。
「良くわからないけど馴染むためにはまず服装をどうにかしなきゃ」
直感でそう感じた。
このままこんな所で視線を集めていても何も変わらないのだ。
最悪警察のようなものに突き出されてもおかしくはない。
本当にそのくらい周りから浮いている。
なんだか急がなくてはという胸騒ぎの中、にぎわっている方へ足を進めたその刹那ー…
「お嬢ちゃん」
「!!」
低い、圧のある声に後ろから呼び止められる。
お嬢ちゃん…?と思いながらも圧のある声に振り向くことが出来ない。
「おーい。聞こえてるか―??そこの茶髪で薄い水色のなんかわかんない服着てるお嬢ちゃーん」
「(うっわ…引くくらい私の外見特徴を声に…)」
振り向けないまま、前を見ると先ほどまで大きな声で会話していた町の人々がスッと頭を下げていた。
「(これは…偉い人を呼ばれた…?)」
試行錯誤していると肩に手を置かれる。
「聞こえてる??」
「あ、はい…すみません」
諦めて振り向くことにした。
するとそこにはー…
金髪で肩くらいの髪、赤い服を纏いきらびやかな装飾を身に付け、身長は180㎝をゆうに超えているであろう男が立っていた。
「(やばい…かも…)」
やばいやばいと思っていると案の定、
「お嬢ちゃん、ちょっと話があるからついてきてくれるか?」
逃げ道も、頼る人も助けてくれる人もここにはいない。
だからこそ、私はこの男について行くしかなかった。
「わかりました」
そうして私は想像もしていなかった、この異世界での暮らしが始まることになったのだった。
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