白と華と魔王と神と

アルマジロ@小説書いてます

激戦?



その身を魔物達の大軍へと踊らせた鳳凰は凄まじい速度で敵を焼き払っていく。
うん。上出来だな。これはいい魔法だ。さっき思いついたやつだけど採用としよう。
さて、そろそろ俺も切り込もうか。
じゃないと叢雲こいつが拗ねる。

「さぁ、俺達もそろそろ行こうか。叢雲」
腰に差した刀が嬉しそうにガタガタと震える。
腰を落とし大量の魔力を天叢雲剣へ注ぎ込む。
「鳳凰院流 抜刀剣術 剛の書 奥義」
全身に力を込め、全力で抜刀する。
『滅山破刃』
「おおぉおぉおらああぁぁぁあ!」魔力が斬撃となって飛ぶ。
さらに叢雲が発光し、至る所に極光をバラ撒く。各所で爆発が起きたりしてるな。
「ははっ!はしゃぐなはしゃぐな。まだまだこれからだぞ?」
そう言えば当たり前だというかのように嬉しそうに刀身を震わせる。ほんとに嬉しそうだな。いいだろう。存分に血を吸わせてやるか。
チラリと後ろを見れば冒険者たちを引き連れて4人が散開していくのが見えた。
よしよし。いいぞ。存分に暴れてくれ。
俺は魔物達の大軍へと足を進める。
ゆったりとした足取りから徐々に速度をあげていく。やがて最高速に達すれば1番手前にいたジャイアントオークに切りかかる。
いつの間にか懐に居る俺に気づいて慌てて防御しようと構えたがそんなものはかまわずガードの上から剣を振り抜く。
振り抜かれた刃は肉や骨などお構い無しに相手の身体を両断する。数秒止まり、思い出したかのように断面でズレだし上半身が落ちる。遅れて吹き出す血飛沫を背にまた次の獲物へ飛びかかる。
股をくぐり抜け背後から袈裟斬りにすると今度はそのままの勢いでその場で一回転して周りから迫っていた魔物を全部切り倒す。
首が落ちた魔物の壁を飛び越え次の獲物へ切りかかる。上からは予想外だったのか特に驚きを顔に浮かべたところで首を飛ばす。その死体を蹴飛ばし前から来ていた魔物にぶち当てる。
仲間が切られたことで俺の存在に気づいたのだろう。俺を切ろうと背後から迫ってきた新手に対しその場にあった死体を盾に懐へ潜り込み股下から一気に脳天まで切り上げる。これをやると全身に血を浴びることになるがもう既に血塗れなので関係ない。
さらに背後から迫ってきていた新手へ振り向きざまに刀を振るい武器を持っていた腕を落としそのままの勢いで首に回し蹴りを入れる。ゴキッと嫌な音がしたから死んだだろう。
「ブォォォォオ!」
一際でかいやつが鳴き声をあげてこちらへ向かってくる。ジャイアントオークジェネラルか。
仲間など関係ないと言うように踏み潰し、斬り殺しながら俺に手に持った大斧を振るう。
「仲間切ってどーすんだこのタコ...いや、豚野郎、かっ!」
魔物相手に暴言吐いてもしょうがないとは思うが瞬歩を使い背後に周り後から首を落とす。特になんの抵抗もなく切り落とされた首をオークへ蹴り飛ばし死体を足場にまた群れの中へと突っ込む。
残された死体からは血の噴水が出来上がっていた。
群れに突っ込む勢いのまま二、三匹の首を落とす。昂ってきた。あぁ、この感じとても懐かしい。
カチッ。
「いいねぇ!いいねぇ!まだまだやろうぜぇぇぇぇ!」
『サンダーレイン、メテオストライク、アイスメテオ、ウィンドストーム』
並列起動で1つにつき20個くらい発動しつつ魔法で遠いところのヤツまで一気に殲滅する。
更に群れに突っ込みただひたすらに斬る。斬る、斬る、斬る、斬る、斬る、斬る、斬る、斬る!
「まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだぁ!こんなものかぁ!?最悪の悲劇とやらはこんなものなのかぁ!?もっとだもっと!もっと来い!俺を滾らせろよ!なぁぁぁあ!?」
『いいだろう』
そんな俺の問いに答えたのは明らかに周りとオーラが違う人の姿をした何かだった。
「この感じ...!!神罰級?そんなもんがいるとはなぁ!いいねぇ!アガってきた!」
最高だ!最高だよ!
これ、耐えてくれるよね?
「詠唱してやるからよぉ!ちゃんと受ける準備しろよォ?耐えてくれよォ!?」
『源は光 それは我が敵へ滅びを齎す極光なり 不浄を滅する聖なる光よ 我が敵を滅せよ さぁ穢れし者よ 神の裁きをその身に受けろ』
『なんなんじゃ、お前。その莫大な魔力は...』
「さぁ!いくぜ!喰らいや!ボゲェッ!」
『《聖なる裁きの光ジャッジメントホーリーレイ》!!!!』
『ぬぅ...!やってくれる。アイギス、多連装!!』
「はっはぁ!!やっぱ耐えてくれるよなぁ?さぁ、まだまだやろうぜぇぇぇぇ!」
『《蒼炎》!』並列起動で大量に生み出しぶち込む。それに合わせて納刀し俺も走りだす。
『クハハ、まさか、我がここまで押し込まれるとは...!やりおる。我も滾ってきた。存分にやろうぞ!人の子よ!』
「俺ァ人じゃねえが、なっ!」
「鳳凰院流 抜刀剣術 柔の書 秘の太刀 『閃光』!!」
相手の声に答えながら瞬時に抜刀。
『来い!グランドカタストロフ』
それを相手は突如呼び出した剣で受け止める。
凄まじい衝撃に周りの魔物は消し飛ぶ。
「まさか受け止めるたぁ!やるねぇ!」
『人に褒められる日が来るとは思わなんだ』
「だから俺ァ人じゃねえってさ!」
それと同時に距離を置く。
『だが見た目は人だろう?』
「んじゃ、それはあんたもだからあんたも人か?」
『それを言われたら敵わんな。では、こちらから参ろう。フッ!「破山斬!!」』
「やってくれる。オラよォ!「轟雷!!」」
凄まじい衝撃が起こり地はめくれ付近の魔物は壊滅状態。気にしていないのか気づいていないのか。なおも2人は切り結び続ける。
「叢雲ぉ!」衝撃を受け流しながら後ろへ飛び、少し距離を取ると同時に叢雲から極光を打ち出す。
『アイギス』しかし謎の光の膜が出現し軽々と受け止められた。
「なかなかやるなクソッタレ!」
『ほほ、そー簡単にはやられまいて』
あのアイギスとかいう光の盾は厄介だな。あれが破れるだけの威力が必要だな。
「はぁ、出力上げるか」仕方ないので強化魔法を使うとしよう。
『おぬしまだ本気じゃないんかの』
「基本強化魔法は禁止しているもんでな」
そう受け答えながら全身に魔力を循環させはじめる。
『ほ、さっきも見たが凄まじい魔力だの。これはわしももーちょい本気で行かないかんかの』
そう言ったじいさん?でいいのかしらんが相手の全身に鱗がうっすらと見え、翼と尻尾、さらに角まで生えてきた。龍、または竜が人の形をとっている状態での本気を出す時の状態。人形態になることが出来る種族はもともとその姿の竜人族と龍人族を除いてただ一つ。のみ。それも人にまでその身体を変えることができるのは最上位に位置する事を意味する。
その事実に、その圧に思わず口角が上がる。
あんた、最上位の竜か龍なのか。最高だよ!
『さぁ、かかってくるがよい。人の子よ』
「ははっ!アガッてきた!」



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