白と華と魔王と神と

アルマジロ@小説書いてます

冒険者に


「んんーー!ふぅー!」
朝、窓から差し込む光で目が覚める。部屋にある時計にふと目を向ければ朝の7時、この世界だと少し寝坊かなと考えながら顔を洗い着替えを済ませる。
少し待つとノックが聞こえすぐあとにメイドさんから告げられる。
「ハクヤ様、朝食の準備が出来ましたのでお呼びに来ました」
「わかった、すぐに行く」この様呼びどうにかしてくれないかと昨日言ったけどそれは無理だと一蹴されてしまった。
「あ、ハクおはよー」
「はよー」
部屋から出れば同時に華音も部屋から出てきたようで2人で向かう。
「来たな!おはよう!」「おはようございます」「おはようございます」なぜかこの挨拶だけは敬語になる。癖だな。
「いただきます!」朝食は白パンにスープに目玉焼きにベーコンのステーキみたいなものだった。ちゃんと美味しかった。
「今日は冒険者ギルドに登録に行くんだろう?」
「あぁ、帰ってきたら早速2人の状態を確認して大体のことを考える。明後日には指名依頼としてギルドに出してくれるんだろ?」
「あぁ、そうだな。そうするつもりだ。頼んだぞ」
「任せろ」


そんなこんなで冒険者ギルドにやってきた。道中も色々な屋台で買い食いなんかをしながら来た。美味いもんが多いんだ。これがまた。
まぁなんというかデカい。あと、物々しい。
扉を開けて中へ入る。中では昼間から酒場で酒を飲んでいるものや紙が沢山貼ってあるおそらく依頼ボードのようなものをみているものがちらほらいるくらいである。一瞬こちらへ注意が向いたもののすぐにそんなものは霧散した。ツカツカと受付へ向かう。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご要件でしょうか?」
「あぁ、登録を頼む。2人だ」
「はい、畏まりました」
「あ、あとこれ。紹介状」辺境伯から貰った紹介状を渡す。
「...っ!これは...?」
「そら書いてもらったもんだが?」
「少しお待ちください」
どうもなにかあったらしい。なにかダメな点でもあったのだろうか?

しばらく待つと受付嬢が戻ってきた。
「ギルドマスターがお呼びです。こちらへどうぞ」
はぁ、なんかめんどくさい事になったな。
「わかりました」

受付の裏の扉から中へ入り奥へ進んでいく。
突き当りに両開きのでかい扉があった。
受付嬢がノックをする。「マスター、お連れしました」
「入りなさい」渋い男の人の声が聞こえた。
受付嬢が扉を開ける。「どうぞ」
促されるままに中へ入る。
入ってすぐ目に入ってきたのは大きな銀の剣だった。
「よく来たね。僕は冒険者ギルド ローテルン支部 ギルドマスター メルクリウスだ。よろしく」視線の下から声がしたのでそちらへ視線を向ける。白髪にオールバック。適度な筋肉が付いているのだろう引き締まった肉体をしている。理想的な紳士像にいそうな格好だが明らかに強者であると分かる佇まいをしている。
「白夜だ」「華音よ」
「さぁ座ってくれ」
そう促されたのでソファへ腰を下ろす。
「あぁ、レヴィ、お茶の用意を」
「わかりました」
レヴィと呼ばれた受付嬢がお茶を持ってくる。
「で、今日君たちを呼んだのはまぁ、これだ」そう言って彼は辺境伯からもらった紹介状を取り出した。
「たしかに封蝋は本物だが君たちこれをどこで手に入れた?」
「本人に書いてもらった」
「これにはジャイアントオーガ、あー、Sランク指定のモンスターだが、それの群れ、通常ならSS、もしくはSSSランク指定、即ち災害級認定され、軍が派遣される、もしくは緊急依頼でSランク以上が収集されるようなことになる。そのような討伐対象を瞬殺したと書いてある。これが本当なら君たちだけで国を滅ぼせる力を持っていることになる。個人がそんな力を持つなんてことあってはならない」
「まぁ、俺が何を殺したかは知らんがよくわからんでかい巨人の群れを吹き飛ばしたのは事実だな。うん。あと、手紙それも本物だ」信じてなさそうなのですこーーしだけ威圧を解放する。
「っ!」受付嬢が息を飲んだ音が聞こえた。どうやらギルドマスターも驚いてるようだ。
「はぁ、頭が痛いよ。全く厄介なものを連れてきてくれたもんだ。厄介事はやめてくれよ...」
「当たり前だ。この力コレを悪用するつもりも世界を支配するつもりもねえよ。あぁ、そうだ、基本実力は隠すつもりだしいきなりSランク認定とかやめてくれよ?」
「当たり前だよ。そんなことできるわけが無い。試験を受けなきゃBランク以上は上がれないんだよ。礼儀作法とかまで必要なんだよ。国王や貴族との接触も増えるから。まぁ特殊な事例もあるけれどもね。まぁ揉め事を起こされても困るし試験が必要ないCランクまでは上げさせてもらうよ」
「あぁ、それで問題ない」
「はぁ、、、僕は仕事に戻るからレヴィ、あとの説明頼むよ」
「わかりました。この際隣の部屋で全部説明してしまいますね。こちらへ」
そう言うと部屋を出てすぐ隣と部屋へと案内された。
 


「白と華と魔王と神と」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く