ネカマな回復職の物語

春乃秋

11.おかんの優しさ

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「ふぁ…眠い…」

昨日の特訓ちょうきょうの疲れがまだ取れていない様で身体がとにかく重たい。
部屋の時計を確認すると時刻は朝の6時を過ぎた頃
確か昨日寝る前の時間が0時だったから6時間は寝ているのか。
そんな他愛のないことを考えながら、重い身体をベットから起こし
備え付けのドレッサーへと向かう。

昨日叩き込まれた事をおさらいしながら身支度を整えていく。

「ん、これで大丈夫かな?」

一通りチェックして大丈夫そうなのを確認して時計を確認すると7時過ぎ
1時間も身支度に費やした様だ。
やはり女性の身支度は時間がかかるな等と考えていると可愛らしくお腹の音が鳴る

「お腹空いた…」

そういえば昨日は異世界生活初の激マズ料理だったけど今日の朝食は美味しいといいな

そんな事を考えながら部屋を出て食堂へと降りる。

「おはよう、昨日の特訓は無駄じゃなかったみたいだね。まぁ完璧とは言えないけど慣れていけば大丈夫そうだね」
「ありがとうございます。女将さんのおかげで恥をかかずに済みそうです」
「女将じゃなくてシェリナと呼んどくれ」
「わかりました、ではシェリナさん改めてありがとうございます」
「何度も言わなくたっていいよ、対した事じゃないさそれより朝食食べてくのかい?」
「はい、美味しい朝食なら頂きます」
「そんなに昨日の食事が気に入らなかったのかい、安心しなよ今日のは普通の食事だからさ」

俺の本気で嫌そうな顔みてあっはっはっとシェリナさんが笑いながら言ってくれる

「じゃあ今用意するから席に着いて待ってておくれ」
「お願いします」

俺は言われた通り席に着いて待ってると初日に食べた朝食を持ってシェリナさんが運んで来てくれる。

相変わらず見た目は微妙なんだけど昨日の食事を食べた後だと本当に美味い。
やっぱり美味しい物は正義だな。

「ごちそうさまでした」
「はいよ。」

俺が食べ終えた食器を今日は手が空いているのかシェリナさんが下げに来てくれた。

「そういや、あんた冒険者登録したんだろ?」
「ええ、一応済ませました。」
「一応?」

俺はシェリナさんにギルドであった一通りを端折りながら説明する。

「なるほどねぇ…ま、あたしでもあんたをみたらそういうかもしれないね」
「うう…」

見た目がこんなにも恨めしいと思ったのは初めてだ、素直に悔しい。

「まぁ、冒険者なんてのは完全実力主義だからね嫌ならさっさとランクを上げちまえば誰も文句は言わなくなるよ」

気にするんじゃないよ!とシェリナさんが励ましてくれる。

おかん!ありがとう!

「おっと、話が逸れちまったねそろそろ向かうんだろ?気をつけて行くんだよ」

おかんの言葉で時計を見ると丁度10時に差し掛かる頃

「はい、ありがとうございます。」

ちょっと早いけど市場を見ながら行けば10分前には着くだろう。

そう思いながら俺は宿を後に市場へ向かう事にした。





全然更新出来ず話の進展が遅い…
大変申し訳ありません。
次回はちょっとは面白い話をかければ…と自身にプレッシャーを掛けておきます。

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