女神に毒殺されたら異世界でショタ魔法使いでした

奈楼小雪

第二十八話 居酒屋ノブナガ





  私は、居酒屋の少女に、名推理を見せる事にした。
 「貴女が犯人です」
 「私が、一体何をしたというのですか?」
 私は、店の中にある塩を見せる。
 「この塩には、禁制の薬物が入っています」
 「そんな物は、入っていません」
 「へー大麻が、薄く入っているのにね」
 私は、魔法で塩の瓶を開ける。 白い綺羅綺羅と光る、塩の結晶とは、異なる結晶が姿が見せる。 しかも、白い塩とは異なり、若干色が灰色掛かっている。
 「何者かの、陰謀です!私は何も知りません!」
 「へー面白い事を聞いたよー、貴女は、塩を街で買わない!何処で仕入れているの?」
 「ひ、秘密です」
 「知っているよー王立図書館の津田さんから、買っているだよねー」
 彼女は、ビクンと頬を引きつらせ、私の口から友人の名前が出てくるとは、思わなかったのだろう。 黒い髪を右手で撫で、紅い瞳を躍らせる。
 「津田さんは、私の友人です」
 「どういった、ご友人で?」
 「仕事終わりに、来てくれる常連さんです」
 「ダウト、転生者という繋がりでは?」
 「何の事でしょうか?」
 彼女は、未だに、シラを切る。 さて、何を切ろうか、そうだ此れを切ろう。
 「あ、UFO」
 「え、居るわけないじゃないですか?UFO何んて!」
 彼女は、手をパタパタとさせ、私の方に向けた。 そして、やってしまったと顔をした。
 「UFOとは、何の事でしょうか?」
 「……」
 「黙っていては、分かりませんよー」
 「貴女は、転生者?」
 「イエ、私は、狩る者です」
 私は、腕を刃物に替え、彼女に襲い掛かるがカキンと音がし刃物が止まる。 彼女の手には、獲物が握られていた。 先程の、お淑やかな店員の姿は、無かった。
 ああ、この子も私と同じだと、理解した。
 「全く、転生出来て、普通の人生を送れると思ったのに……」
 纏めていた、黒髪をバラけさせ、紅い瞳を細め、指をパチンと鳴らす。
 入口の扉が壊され、黒い肌に白い歯の男が現れた。 右手に、金属の棒を持ち、左手に白い球を持っていた。
 男が白い玉を金属の棒で叩き、投げて来た。 切り裂いた瞬間、白い閃光と爆音が、私を襲う。
 「良くやったわ、キヨちゃん、お薬上げるね?」
 「グあああ」
 彼女は、その男に白い粉を飲ます。
 「あら、ご無事の様で?」
 「ええ、何のとか?彼は?」
 「彼は、清野君です。エースで、四番の私の忠実な奴隷くん」
 撫でられ、白い粉を飲まされた彼は、ムキムキの躰に変わる。
 「ドーピング・ジャイアン・スープは、彼に最高の幸せをあげるわ」
 「一体、どうやって、彼を奴隷にしたのかしら?」
 「彼は、裕福な家に生まれたのだけど、奥さんと子供に逃げられて、私の店にきたの」
 「そして、貴方に、漬け込まれたのね?」
 「ええ、だけど、浸けるのは、一人じゃ無いわよ」
 私は廻りに、多数の殺気を感じた。 しかも、普通じゃない、異様な殺気。
 「気づいたわね!此れこそ、万漢まんかん全斥ぜんせき!全てを斥する、一騎当万の兵士達!」
 手を振ると、全員が、私に迫って来た。 私も同時に、動くが早い…… 一人が、私の腕を据ぎ取る。
 何て、良い物。素晴らしい、人間はやはり…… その一人の肢体をもぎ取り、心の臓を据ぎ取り返す。 可能性の野獣ビースト!
 私は、能力の一つを展開する。
 「殺意の覇動マーダー・スプレマシー
 空に現れた、巨大なパラボラアンテナ。 私と、彼等を押しつぶす。
 能力は、簡単。 範囲内の全ての者の中で殺意で、強い物が選ばれ発射される。
 廻りに居た物達が、ブシャっと潰れ、壊れる。 可能性の割に、私の殺意に、勝てなかった。
 今度は、村でも襲って、子供の目の前で親でも殺してみようかしら? 無邪気な子供の殺意って、どんな物かしら? 思いながら、最後の一人が、大地にダイナミックに五体倒置をしたのを確認した。
 「あら、残りは、貴女と彼だけ、一変死んでみる?」
 私は、彼女に迫り二人の首を落とす。 だが、何か違う。 彼女の首を見る。
 やはり、入れ替わっている。 同じ様な顔に姿だが、薬付の血の匂いがする。 私が、最初に有った彼女は、そんな匂いはしていない。 さっきの爆発の時に、変わったのだろう……
 彼女の匂いは、消えて無く成った。 転移で、逃げたのだろう。 何時か、絶対に、殺す。 転生者は、全員を殺さないと行けない。 其れが、マスターの為なのだから。
 取り敢えず、逃げよう、街の人々が起きだした。
 次は、酒でドワーフを支配する、極悪非道の領主の元へ。 場所は、アエルフィンカ合衆国ロスアラモス村。
 私は、次の場所へ向かう事にした。 

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