女神に毒殺されたら異世界でショタ魔法使いでした

奈楼小雪

第二十四話 お仕事






 私、冒険者サンダーは、今日も街の中を歩いている。 賞金のお陰で、懐は暖かい。 とりあえず、傍の露天で、良い匂いがし中を覗く。 中では、串に刺された肉が焼かれている。
 「嬢ちゃん、ホロホロ鳥の焼き鳥だよ、銀貨一枚だよ!」 「じゃ、十本下さい」 「はいよ!一本オマケだ!」
 ホロホロ鳥の焼き鳥を受け取り、食べながら街の中を歩く。 歩いていると、汚い身なりの少女が、私にぶつかってきた。 私は、そのまま遠ざかり、暫くして少女は大地に躰を落とす。
 路地裏から相方が出て来て、倒れた、友を心配し揺さぶる。 そして、悲鳴を上げる。 何故なら、その相方は友が死んでいる事を理解したから。
 うん、ホロホロ鳥も美味しいけど、人間の心臓も美味しい。 私も、妹のボルトに習い、血を見せず、心臓を抜くことに成功した。 後は、細切れにし、焼いて串にさせば、ホロホロ鳥モドキに偽装完了。 鍛錬は、やはり重要。 沢山の心臓を抜いたら、ようやく出来た。 それを、すぐに出来る妹は、やはり天才型なのだろう。
 おっと、少女の相方は友を投げ捨てると、路地裏に逃げていった。 折角だから、私の訓練相手をして貰おう。
 私は、傍の建物の壁を垂直に走りながら、相方君を探す。 みーつけた! 私は、建物の上を走り、相方君の前に出る。
 「ッツ!」 「ねぇ、悪い子は、自警団に突き出さないとね」 「ウァアァアーー」
 相方の少年は、持っていた錆びれたナイフを私に向け、走って来た。 ちょうど、ホロホロ鳥を食べ終わり、串が残った。
 まずは、一本投げる。 少年の右肩に刺さり、少年は悲鳴を上げ、ナイフを落とす。 更に、三本、左肩と両脚に刺さり、少年は大地に縫い付けられる。
 「やめて、お願いします、何でもしますから殺さないで」 「うん、分かった、君の肉頂戴!」 「ん!ーーーッツ」
 少年が悲鳴を上げる前に、喉を潰し、肉を分けて貰う。 プチプチと色んな所を取るたびに、少年の躰がビクンと揺れる。 腿、胸肉、レバー、胃、皮。 十本の串に全部のパーツの刺し終えた。
 少年は、虚ろな瞳で、空を見ている。 殺しては、居ない。ちゃんと、心臓は動いている。 そんな少年を見、私は仕事に向かった。
***
 今日のお仕事の先は、違法活動をしている、冒険者のお片付け。 大きなお屋敷、一体どんな悪い事をしたら建てられるのかしら?
 そう思いながら、正門に歩いていくと警備員の人に呼び止められた。
 「貴様!御主人様に何か様か?」 「あ、はい、そうです」 「予約は、取っているのだろうな!名前は……」
 警備員達の額に、串が刺さる。  んー、いい感じに刺さっている。 死んだ事も分からず、逝った感じだ。
 私は、肉を食べながら、厳重なゲートを飛び越え、邸内に入る。 番犬が吠えながら、私に迫って来たが、バラして上げた。 バラしたけど、喰べる気は起きない。 だって、筋肉を強くしたり凶暴性を増すお薬を使っている。 私は、少年少女の様に、外見が汚くても、中身が綺麗な肉が大好き。
 この屋敷の人間は、警備員も含め、不味そうな匂いがする。 浄化してあげないと、っと思いながら玄関を蹴飛ばす。
 バキッっと音がし、扉が中に倒れ床に落ち、中に入る。 中の家具は、ロココ様式のド派手で悪趣味な物が多い。 メイドが一人、呆然と私の方を見ていた。 私は、魔銃を撃ちメイド上に、シャンデリアを落とす。 キャーッと悲鳴を上げたメイドは、シャンデリアが刺さり、愉快なオブジェに変わる。
 シャンデリアの傍を歩いていると、丸い物が転がっていた。 それは、メイドの首だった。 どうやら、シャンデリアで首を切られた様で、恐怖と絶望の顔をしている。 まぁ、落ちてくるシャンデリア位は避けられないメイドは首だね。 物理的に、首とは斬新なスタイル。 足で、メイドの首を転がしていると、扉が開き老齢なの執事が、入って来た。 とりあえず、首をサッカーで蹴るように、執事に蹴ると執事の顔に当たった。 上は、女性の顔で、下は執事の燕尾服。 中々、奇妙な絵面。 執事の頭に、メイドの頭にめり込んでいる。 倒れる執事、私はどうでも良いのでソレを放置し、標的が居そうな二階に向かった。
 二階は一階に比べ、更に金ピカの家具が増え、悪趣味感が増す。 出会い頭にメイドの少女に出会うが、首を切り浄化。 再び、メイドの少女に出会うが、浄化。 また再び……。
 うん、この二階メイド多すぎ! しかも、三人とも既に男の匂いがし、食べれたモンじゃない! さて、次の部屋っと、扉を開けると、着替え中のメイド達が居た。
 「たしゅけ……」 「ころさ……」
 ザシュザシュとメイド達を剣で、皆殺しにする。 まったく、一人の首をへし折っただけで、全員降伏って、駄メイドばっか。 何か、一人が【メイド長】って叫んでたけど、一番偉い奴だったのか?
 このメイド達もダメ。 男の匂いがしている。
 そして、一番奥の寝室に行くと男の女の声がする。
 「オラオラモット泣け」 「ヒヒヒヒーん」
 何かを叩く、音がする。私は、魔銃を取り出しながら寝室の扉を蹴破る。
 「何奴!」 「覚悟」
 私は、トリガーを引くと男は一緒に寝ていた少女を盾にする。 悲鳴を上げた少女は、私の魔銃を喰らい、肉塊と変わる。
 「貴方、やるわね」 「君、その姿は!人気オンラインゲームのキャラ……」 「何の事かしら?」 「君も転生者か?それなら僕も……」
 バンバンと撃つと男の躰に穴が空き、ヒューヒューと声を上げる。
 「ど……どうして、仲間……」 「何の事から?知らないわ」
 ナイフを男のクビに当て、スパッと切る。 声に出来ない悲鳴を上げ、男の首と胴体は分離する。
 転生者って何の事からしら? 巨大な組織のつながりの暗号なのかしら? 今度、情報屋に聞いてみよう。
 後は、依頼書された通りに、建物内に油を撒き火をつける事にした。。 全体に行き渡る様に、油を丁寧に撒き、火を付ける。 悪趣味な、家具達がメラメラと燃え始める。
 やがて、屋敷から出、遠くから眺めると、屋敷が焼け落ちてゆくが見えた。 私は、任務を終えた事をギルドに報告の為、脚を進めた。 

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