女神に毒殺されたら異世界でショタ魔法使いでした

奈楼小雪

第十四話 伯爵と伯爵


 「デンちゃんだー、此処で会えるなんて」 「此れは、私の新しいメイドの一人、ボルト、こっちが姉のサンダー」
 伯爵様が私と妹の紹介をし私はスカートの両はしを持ち礼をする。 ヴァン・ス・ティーヌ西部辺境伯は十五歳、茶髪の茶色の瞳の普通の顔の少年。 伯爵の眼中に、無いのも分かる気がする。何か美味しくなさそう……
 そして、歳の割に、深謀遠慮が出来ると貴族の間では話題が上がっている。 得意なのは、聖魔法。着ている服は、白地に金の刺繍が映える。
 「失礼しました、ジル・ド・レ伯爵。知り合いに似ている気がしたので、口を滑らしてしまいました。」 「イエイエ、世の中には三人は、そっくりな人間が居るという。私も分かるぞ、分かる」
 その少年に、椅子に座る様に促す。 少年が座ると伯爵は、私から紅茶を受けながら話を始める。
 「本日、君が来たというのは、どういう事かな?」 「先日、アエルフィンカ合衆国の大使を名乗る者から、私に提案が有りました」 「ほぅ、どんな提案かね?」 「例えば、かの国が軍を進める時に、我が伯爵領の通過を認めてくれないかと」 「何処に、進めるかによると、通過に対する対価が必要だな」 「何処かに王国と、伯爵領の支配承認、アエルフィンカ合衆国向け製品関税の撤廃」 「で、私に何を求める」
 少年は、懐から封筒を出すと伯爵様に投げた。伯爵は、一蔑すると私に渡してきた。 紙には、ヒュマン国への侵攻を認めれば、領地の安堵し、各農産業品の関税の無期限の撤廃と書かれていた。
 「私は、国王陛下のお陰で、取り立てられました。ですが、領民をむざむざ殺させる訳には行きません」 「そうだろうな……」 「では、貴方も……」
 少年の頬に、赤い傷が走り、頬を抑える。 伯爵は立ち上がり、左手で髪をかきあげ少年を見下ろす。
 「貴様の様な、軟弱な者に付き合う時間は、無い」 「私の警告を無視するのですか、貴方の領地はブルターニュのハズ」  「ブリタニカ海賊王国が、来ると分かっているなら、対応は出来ないわけじゃない」 「後悔するなよ……」 「そちらこそ、これは、国王陛下に報告する。今日は、見逃しといてやる」
 少年は、椅子から立ち上がると、いそいそと去っていった。
 「殺りますか?」 「フム、殺れるか?」 「試しに、彼が伯爵様の、領地を抜けた所で殺ろうかと……」 「分かった、無理はするな……私は国王陛下の元へ向かう」 「御意」
 私と妹は、少年の後を追うことにした。
***
 「お姉ちゃん、見えたのです!」 「確かに、確認したわ」
 領地を抜け、走る馬車が見える。 強化した瞳に見えるのは、奴隷らしき首輪を付けた、獣耳の少女達を侍らせる少年の姿。
 「お姉ちゃん、使う武器は、此れで良いの?」 「ええ、人族では使われませんが、バレなければ良いのです」 「分かったのです!」
 妹はうつ伏せで、構えて撃つ。 バシュと音がし、更にバシュバシュと連続して音がし、十発位を撃ち、最後の一発が御者の頭を弾き馬車が、止まった。 そのまま、撃ち続け、馬車が穴だらけにした所で、打つのを辞めた。
 慎重に慎重に、馬車に近づき扉を開けると、肉片と成った少女達の中で、両手を吹き飛ばされた少年が呻いていた。
 「糞、糞みたいな日本から転生できたと思ったら、このザマか……盗賊か?」
 銃を持った侭、妹が近づくと少年は、気がついた。
 「貴様!その銃はバレットM82!人族はその様な銃は持っていない。貴様魔っつぎゃ……」
 少年は言いかけたが、妹に撃たれ片脚を吹き飛ばされ、言葉を切る。 妹は構えながら少年に話しかける。
 「二ッポン?バレットって何ですか?私は、人族です」 「頼む!死にたくない無い!助けて来れ!メイドで不満なら、俺の妻にでもする」 「そうですね!」」 「助けてくれるのか?」 「はい、助けるのです!」
 ガチンと弾をリロードした音がし、少年に向けて魔銃を撃ちまくる。 少年は喚いていたが、やがて何も言わなくなり、首から下が消滅した。 妹は残った少年の首を持ち魔法で、コーティングする。
 「苦しみから救ってあげたのです。光りの魔法使いも弱いのですねーさて帰るのです」 「そうだね、帰ろうか……」
 私は、馬車に火を付け、場を後にした。
***
 「此れが、奴の首か?」 「御意に御座います」 「サンダー、どうやって、仕留めた?」 「色気を使い、奴の首を落としました」 「英雄色を好むというが、お主の様に色気の無い娘に殺られるとは……私なら一生の不覚だな……」
 伯爵は、銀の盆に置かれた、少年の首を眺めている。 まぁ、魔術師殺しで殺したと言うよりは、色気で殺された方が貴族としては醜聞だろうし……
 「だが、やってくれたのは良いが……後が面倒だ……」 「其処は、伯爵閣下のご手腕で解決していただきたく」 「まあ、案ずるな、国王陛下は既に動いていらっしゃる。ヴァン・ス・ティーヌ家は断絶、新任が直ぐ着く予定」 「流石、伯爵様、手回しが宜しくて……ところで、伯爵様、今夜は如何致します?」 「そうだな、在庫は有るのか?」 「御意」 「仕事で疲れたし、ヤリたい」 「御意、ご準備致します」
 私は、愛玩奴隷おもちゃを取りに地下室に行くと、妹が奴隷に薬剤を注入していた。 奴隷の少年達は、妹が食べて美味しいように毎日、様々な野菜と薬剤を食べさせられている。
 「今日も、伯爵様へ出荷よ」 「この子なんて、良いんじゃないかな?」 「どんな子?」 「肉付きと声は、少し女の子っぽくする薬を使って変えたよ。言葉使いも女の子が男の言葉を使う様に調教したのです」
 妹は、檻の中から、全裸で目隠しをされた少年を連れ、触ると少年は少女の様な明るい声で少し呻いた。そして、妹は自分の親指を歯で切り、少年の中に入れ、飲ませ床に少年を投げた。 少年はビクン、ビクンと床で躰を動かす。 やがて、躰全体が少女の様な丸みを帯びた感じに変化した。
 可能性の獣ユニコーンの血は、童貞の少年を処女の少女の様に、無理やり変化させる。 両性具有にして、伯爵閣下が使える様にするというべきか……
 ビクンビクンと躰を震わせている少年の足首掴むと、引きずりながら風呂場へ消える妹を見。 私は、明日のパンの仕込みをする為に上に戻る事にした。

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