グンマー2100~群像の精器(マギウス)

奈楼小雪

第65話 米国大統領の憂鬱★


 米国及び常任理事国の5ヶ国。 この5ヶ国下で、世界は平和を維持していた。 彼等のモットーは、気に喰わない奴らは叩く。 居なかったらデッチ上げ、有志連合で叩く。
 第二次世界大戦以来の戦勝国こそ、世界を支配するに相応しい。 その様に、思い上がった糞の様な国家群である。
 だが、2090年長きに渡る思い上がりに終止符が撃たれた。 それは、極東の小国で起きた内戦が始まりだった。 5ヶ国は、この小国をずっと領土・歴史問題で虐めていた。 ビーストにより世界が混乱の中でも、勿論虐めた。
 この極東の国は、自衛隊という組織は持っていた。 だが、ビーストと戦うには弱すぎた。  安保を結んでいる米国は多額の金銭と交換で守っていた。
 突如起きた内戦……4ヶ国、イヤ5ヶ国は直ぐ様飛びついた。 国連内は、グンマーとミャンマーを勘違いしてる様に演じ放置させた。
 米国は、日本の内戦を抑える為に軍を派遣。 他の4ヶ国は敵国条例を適応、軍を派遣し日本占領を企んだ。
 その時、世界中の核と水爆ミサイルが宇宙空間へ発射された。 結果、世界中の人工衛星が消滅し世界的混乱が起きた。 同時期に、月面基地及び国際宇宙センターが核により自爆。
 更に、追い討ちを掛ける様に世界中のシステムがストップ。 金融・軍事・インフラ等全てが停止。 日本のみならず、米国他の4ヶ国と世界が大混乱パニックした。
 各国のビースト探知網システムが突如停止。 ビーストの侵攻に、治安の悪化。 自国の安全保障を優先せざるを得なくなった。 世界はグンマーと日本政府との内戦に干渉出来なくなった。
 事前に世界は、グンマーからこの様に警告を受けていた。 【日本とグンマーに手を出す国家は、不思議な力で制裁を受ける】
 その言葉の通り、世界中が【不思議な力ハッキング】で制裁を受けた。
 更に不幸は続く。
 5ヶ国の首脳達が、会議を開くたびに死んでいく。
 モスクワでロシア大統領が……。 パリでフランス大統領が……。 北京で中国の主席が……。 ロンドンで英国首相が……。
 自宅の風呂で脚を滑らせ死んだ。
 最後に残った米国大統領は、ブーゲンビル島上空で……。 膝に矢を受け●●●●●●、政治家生命を絶たれた。 
 矢は、特殊な外装武器ペルソナ製だった。 先端には、【嘘を付けない】という毒が有った。 毒はナノマシンで作られ、脳内に入り嘘をつけなくした。
 政治家は、嘘を付いてなんぼ●●●●●●の職業。 米国大統領は、政治家生命を絶たれた。

 その大統領の後を着いだのが、現大統領のトーマス・エジソン。 曽祖父と同じ名前をしている、現役の実業家である。
 <a href="//19656.mitemin.net/i235349/" target="_blank"><img src="//19656.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i235349/" alt="挿絵(By みてみん)" border="0"></a>
 (コード666か……5年前の事件以来だな……)
 思いながら、5年前の事を思い出す。 一部の組織と議会と軍部の暴走。
 結果として、多数の人命と国益を失った。
 5年前の首席暗殺未遂事件後、グンマーはマグロ漁業時に行っていたビースト駆除を停止。 その結果、ビーストが太平洋に溢れ蹂躙を始めた。 フィリピン、インドネシアの島々は蹂躙されオーストラリアも侵攻が始まった。
 (あの時もコード666で、話し合いの結果収まった)
 グンマーがビースト駆除するに当たり、世界へ出した条件。  【開放されるヴァチカン及び、イタリア国への不干渉】 それだけだった……。
 米国議会と国連も妄想だと笑いながら、承認した。 2年後に彼等は、それらの地域を僅か1ヶ月で開放した。 仏国、英国、露西亜が欲を出さなければ……欧州が開放されるはずだった。 米国は、解放されたドイツを再建するという秘密協定が有った。
 しかし、協定にはこうも書かれていた。
 【万が一、他国が差込を入れた場合は米国が責任を持って止める】 【止められなかった場合は、米国の責任とする】
 (あの時は、私も若かった!っというか首席は私より若いでは無いか!)
 トントンとノックがされ、秘書が入ってくる。
 『準備は出来たか?』
 「はい、閣下」
 トーマス大統領は、ネクタイを引き締める。
 画面に映るは、黒髪の少年と銀髪の少女達。
 (やはり、日本首相ポチの方が楽ですね)
 『こんばんわ、2人とも!』
 大統領プレジデントは、狂犬達フェンリルと話を始めた。

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