グンマー2100~群像の精器(マギウス)

奈楼小雪

第48話 朝の会議

  さて、再びNEO埼玉で、会議が始まろうとしている。 出席者を紹介しよう。
 国連軍平和維持部隊総司令、ジョン。 グンマー校首席、至誠賢治しせいけんじ。 首都圏校首席、白虎乙姫びゃっこおとひめ。 オペレータの女性、オペ子。
 最後に、南関東首席、木更津きさらず君津きみつ
 再び口火を切ったのは、ジョン司令。
 『今日は、君達の仲の悪さに付いて、話をしたいと思う』
 オペ子が、映像を展開する。
 映像を纏めるとこんな感じだ。
 ~~纏め~~
 2000年から多くの地域で内戦は、起きていた。 現在は世界中がビーストに襲われ、内戦は起きていない。 2990年にグンマーと日本・南関東・関西連合によって内戦が起きた。
 1年間で民間人の死傷者は1000万人以上。 兵士等の死亡者数は、10万を越えた。 ビーストの攻撃で減った日本の人口は更に4000万人まで減った。
 日本政府とグンマーは、停戦をした。 南関東及び、関西は内戦中。
 5年前には、日本政府の首相と南関東がグンマー首席の暗殺を謀った。 一部の国連部隊も参加していた。
 この戦いで米国は、第七艦隊及び多数の人命を失った。 国連は、ただ見ている事しか出来なかった。
 この戦いで、南関東連合の首席が死亡。 南関東とグンマーの内戦が始まった。
 栃木、千葉、茨城への空爆が始まった。 また、南関東連合空域で無制限航空攻撃が始まる。
 5年間で、誤進入した500機以上が両陣営に撃ち落とされている。 主に落とされているのは、米軍機と民間機。
 最悪だったのは、昨年の8月の台風時。 誤進入した機体が、悪天候を付いた両陣営の戦闘に巻き込まれた。 僅か、1時間の戦闘で10機の民間機が撃墜され2000名が命を落とした。
 国連は此等の事に、憂慮している。 世界中が、諍いの力をビーストへ向ける事を願っている。
 ~~終了~~
 「で、何を言いたいのかな?」
 賢治が、ジョン司令に尋ねる。
 『両陣営の和解と停戦』
 「「断る」」
 木更津と賢治互いに声を上げる。
 「クソ千葉君と停戦するなら、グンマーは栄光ある孤立をする」
 「そうだな!クソグンマーと同盟する事は無い!」
 「まぁ、2人とも争わない」
 乙姫が、割って入るが木更津が噛み付く。
 「乙姫首席は、賢治首席がお好きな様で」
 「な、何を言う」
 「男と女の関係に、走ってないか不安ですな」
 「何だと!」
 「いっそ、国連の査問会でも依頼しますか?」
 其処に、賢治が割り込む。
 「フーン、木更津君。今まで、何回査問会開いたっけ?」
 「5年間で20回だが……」
 「日本に来る前に、全員が死んでいるよね」
 「それは、貴様が……」
 「全員が【しもつかれ】を含み窒息死。どうみても、栃木の仕業」
 「貴様!貴様!いい加減に」
 バンっと机が叩かれる音がする。 音の主は、ジョン司令。
 『我が国連の忍耐も限界だ!』
 「どうするの、敵国条例でも使う?」
 賢治がうそぶく。
 『使うことも考えている』
 「反群馬ファシストの日本政府を再占領とは良い方便ですね」
 『賢治首席、反群馬と書いて、ファシストと言うの止めて貰えます?」
 「断る、群馬では、ファシストと書いて、反群馬と読む」
 『そんな事が、世界的に通用するとでも』
 「互いの文化を尊重し無い国連は、ゴミで屑」
 『グンマー首席!言っていい事とダメな事が!』
 「100年の実績を受け止めな!クソ・ゴミ国連さん」
 『きいいさああっまm』
 ジョン司令の顔に、青筋がうき立つ。 プチっと音がし、机から転がり落ちる。
 「きやああああ」
 オペ子が、悲鳴を上げる。 部屋の外で立っていた兵士達が、雪崩込んでくる。
 兵士達は、倒れている司令官を運び、何処かに向かう。 数名の兵士達が、部屋の中で銃を構える。
 フーっと息を吐くのは、乙女首席。
 「鬼やな、賢治首席」
 「そうなのかな?実績が全てでしょ?」
 「確かに、国連は無能な組織。だが、言いようは有るだろう」
 「AAカップの様に、可もなく不可も無く的な?」
 「AAカップと国連を一緒にするか?」
 「ウン!」
 乙姫は、暫く自分の胸を触り考える。
 「ヨシ、国連を無能でクズな組織と認定しよう」
 「流石、乙姫首席。分かってくれて嬉しいよ」
 互いに机の上で、握手をする。
 オペ子が入って来て、会議の中止を報告した。
 「さて、お出かけしようか?」
 「私も行くぞ!」
 賢治と乙姫が一緒に出ていく。 残されたのは、南関東首席、木更津きさらず
 1人だけ、朝日の中に残された。 口からは、悔しさで噛み切った血が溢れていた。

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