グンマー2100~群像の精器(マギウス)

奈楼小雪

第15話 NEO埼玉の長い1日 後編

  乙姫に向けられた銃口からダーンと一発の銃声が響く。  カキンっと弾を弾く音がし、銃弾は弾かれた。
 「弾いたっと思った、残念!弾いて無いのです」
 銃子の声がし弾が再び速度を増し、乙姫に襲い掛かる。 跳弾の様に壁に当たりながら、乙姫に迫る。
 「何なの此の子、賢治首席」
 弾を避けながら尋ねる。
 「そうだね、君に送った件の子だよ!分かるよね!」
 「分かるけど、どうして、私を襲うの?」
 「君が規定の胸囲を満たしていないから?」
 「意味が、分からないわ!」
 「今の彼女は、トリガーハッピーで【感情を失った嶺上リンシャンマシーン】」
 「つまり?」
 「極限までに、合理的主義者かな?」
 「だからって、私を襲うの?」
 「知らない!多分、色々合わさって、貧乳死すべしって思考に入った」
 「それなら!」
 乙姫は、テーブルへ大剣を向ける。 テーブルが消失し、身を隠していたオペレータの女性が現れる。 乙姫は、オペ子に飛び掛り盾にする。
  「ヒィ!」 
 銃弾がオペ子の前に迫り、悲鳴を上げた。 だが、弾は当たる事が無かった。 雲散霧消して消えたのだ。
 「胸囲ランク推定Gカップ、種の繁栄に合格」
 銃子は、光沢を無くした瞳で告げる。
 「本当なのGッツ!」
 後ろから、乙姫はオペ子の躰を弄る。
 「ひゃ、くすぐったいやはあはは」
 暫く揉んだあと、乙姫は絶望の顔をする。
 「まじ、Gだ!許せません」
 「ヒッツ!」
 「安心して、胸を抉るだけだからね、ねAAにするからさ」
 光沢を無くした瞳で、大剣をオペ子に向ける。
 「させません!」
 「邪魔をするな!」
 乙姫を大剣を構え、銃子が銃を向ける。
 「2人とも、其処まで」
 銃子が壁に吹き飛ばされ埋まり、乙姫は顔を赤く染める。
 「きゃ」
 「ウン、君はAAだね。彩華さやか庶務と一緒だね」
 「な、何をする!」
 「戻って何より!凛書記が女の子は胸を揉めば、我に変えるって言ってた」
 賢治は、何事も無かった様に呟く。 揉まれた、乙姫は白い肌を耳でまで赤く染める。
 「もう、お嫁に行けない、もう駄目だ」
 「安心したまえ、貰い手が無かったら。貰って上げるから」
 「な、何を言っているのよおおお!」
 「え、朱音さんが見ていた漫画に書いて有った」
 「あんたは、何時もナチュラルに誑しだわね」
 「僕は、君のメンタルギアが好きだけど」
 賢治は、普通に言うが乙姫の大剣はへにゃりと曲がっている。
 「も、もう、仕方が無いんだから。アンタに免じて勘弁して上げるわ」
 乙姫は、頬を染めて椅子に座り直す。
 「で、さっきの続きだけど」
 「ヘィ、グンマ首席!秘書の子伸びてるけど良いのか?」
 「ジョンさん、彼女なら問題無いです」
 壁に打ち付けられた、銃子の方を見る。 周りをキョロキョロ見ながら、スーツの埃を落としている。
 「首席!見つけましたよ!通路歩いてたら変な人に襲われてー」
 「うん、分かった、分かった。其処の椅子に座っていてね」
 トテトテと歩き、椅子に座る。
 「彼女は、一体……何なのだ」
 「さて、非礼の謝罪に、N計画のNを教えて上げよう」
 ゴクッとジョン司令の喉が鳴り、周りも静寂に包まれる。
 「能登半島、今丁度10時に作戦が開始された」
 「NOTOHANTOU?納豆のご飯?」
 「司令さんには、富山と石川と言えばいいかな?」
 スマホの画像を投影する。 其処には、巨大な爆炎が上がる映像が、映し出される。
 「えと、長野・千曲・上田の地下に、大量の爆弾を仕掛けるって聞いていた」
 4人は、爆発の様子を呆然と見ている。 何故なら、廃墟の街が消失し、クレータが顔を見せていたから……。
 同時に、各首席のスマホに副首席からメッセージが入る。 何れも、巨大な爆発音がしたという内容。
 「今日は、NEO埼玉の長い1日。ジョン司令、続けて会議する?休憩する?」
 「リトル、休憩しマショウ」
 「ひゃっほー!」
 賢治は嬉しそうに椅子から立ち上がり、会議室から出て行った。 

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