10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?
38
突如空から降ってきたシェルルさん。 飛びきりの美人だが、俺は嫌な予感が止まらない。 この雪のような肌も、透き通るような声も、自信に満ち溢れた笑みも、透き通るような碧い瞳も…俺が恐怖する女性によく似ている。 いや、おそらく俺もこの人のご先祖様になるのでは? ならば、少し偉そうにしてやろうか? でも3000年なんてどう考えても血の繋がりなんて続かないっしょ? 名字と国が一緒ってだけだよね?
「あははははははははは」
「主君が壊れた???」
うふふと口元を隠す様子を見たカルマが爆弾を投下する。
「しゅ、主君!!この女、主君の母上に似ておりませぬか?」
「言うなぁぁぁ!!!!」
「フベラッ!!!!」
いかんいかん、つい全力で裏拳を入れてしまった。
「えっと、どういった御用でしょうか?」
シェルルさんはニコっと笑う。
「一応、ここは我が国の領地なのですけどね……」
「あぁー、立退き要請的なあれですかね?」
すると、淑女然とした態度が一変し首と共に両手をふって否定を始めるシェルルさん。
「とんでもないとんでもない!!ここは父上と二人っきりで過ごした想い出の場所ですけど立退きなんてとんでもない!!お好きにお使い下さい」
うぐっ。 なんか今の言葉すげー響いた。 この言い方的に、シェルルさんのお父さんはもうお亡くなりになっていて、ここで二人っきりで過ごした想い出の場所として愛していた。 もしかしたらツライ事があって一人で考え事をしようとしてここに来た。 そしたら家と倉庫と研究所と小屋が乱立して海賊船にゴブリンが満載で巨大な滑走路まで出来てた。 びっくりしすぎて使者を名乗った←イマココと勘繰りだが推定できるのではないだろうか。 逆の立場だったら号泣するねって。
「あらいけない。砂が目に入っちゃったみたい。」
泣いちゃったよ!!! 泣いちゃったよ!おい!!!! ここは親父に習って早い段階で土下座をするか? いやしかしだな、初対面でいきなり土下座もヒクだろう。 絶対使者じゃない。 絶対使者じゃないよこの人。
「いえ、今日は本当に使者としてやってきたのですよ?後、何故土下座をしようと思ったのですか?」
「何故俺の心の声を!?」
「主君、声に出てましたぞ」
少し笑いピクリと肩を震わせた後に真剣な表情に戻るシェルルさん。
「実は協力して貰いたい事があるのです」
「難しい話でなければお伺いしましょう。」
自室へ案内したシェルルさんはちょこんと椅子に腰掛けると、こんこんと今の世界情勢を話し出す。 それは俺の予想を超えるものだった。 世界融合にて起きた惨劇。 そして忍び寄る帝国の手。 海岸部で残されたのはここのみで、ここを落とす為に必ず帝国はやってくるとの事。 それで。
「言い方は悪いのですが……」
「防衛を担って欲しいと。」
シェルルさんはこくりと頷く。
「この地を……父上との想い出の地を差し上げてもかまいません……どうか……」
ずっる。 この人ずるい。 絶対母ちゃんの血筋だ。 手口がずっこい。
「俺が裏切る可能性を考えておられてますか?」
「えぇ、もしお間違えでなければお答え下さい。リブラ様は」
シェルルさんは話しながらに、俺が慣れしたんだ術式を組み立てて行く。 母ちゃんの好きな簡単な殲滅魔法の術式だ。
「この魔術式をご存知ですよね?」
「えぇ、紫龍ですよね?それが何か?」
「実はこの紫龍の術式は、旧ノースウォール王国からノースウォール神聖国に名を変える際に当時の姫巫女、名高き英雄の一人リリス様がノースウォール家の正当な血脈を繋ぐ為に残した物で一子相伝の禁呪とされています」
え?そうなの? まずいな、いや、しらばっくれよう。
「あるぇ?おかしいなぁ。どっかで拾ったんだっけかなぁ?」
「ふふ、そして発動には、旧ノースウォールの血筋が鍵となっております。」
ぐぬぬ、もう言い逃れはできないか…でも母ちゃんが国を飛び出す時に置いてった置き土産的なもんだろ? じゃあ母ちゃんが他所で子供作っててって…めんどくせぇわ!
「わかった!!わーったから!!それしまって!!どう言うワケか俺たちは遠い遠い親戚だから協力しよって事だろ?」
「ふふふ、同じ紫龍の血筋の者として協力しましょ?」
俺一応その人の長男なんですけどねぇー!!!もぉー!!
「めんどくせぇぞぉぉ!!!!」
でも、ものは考えようだよな? 海賊とは元々やりあうつもりだったんだ。 なんら状況は変わってない。 ただ、ノースウォール神聖国に手出ししないって約束さえ守ればいいって事だ。
って事はだな。 ここで無茶な要求をするのもありってワケで。
「シェルルさん!!そんな事より大変な事が!!」
「どうされました??」
「ここがこんなにも腫れてしまって」
「…………嫌ぁぁぁ!!!!!」
世の中そんなに上手くはいかないようです。 最終的には米や小麦の穀物の物資提供で手を打ちました。
「あははははははははは」
「主君が壊れた???」
うふふと口元を隠す様子を見たカルマが爆弾を投下する。
「しゅ、主君!!この女、主君の母上に似ておりませぬか?」
「言うなぁぁぁ!!!!」
「フベラッ!!!!」
いかんいかん、つい全力で裏拳を入れてしまった。
「えっと、どういった御用でしょうか?」
シェルルさんはニコっと笑う。
「一応、ここは我が国の領地なのですけどね……」
「あぁー、立退き要請的なあれですかね?」
すると、淑女然とした態度が一変し首と共に両手をふって否定を始めるシェルルさん。
「とんでもないとんでもない!!ここは父上と二人っきりで過ごした想い出の場所ですけど立退きなんてとんでもない!!お好きにお使い下さい」
うぐっ。 なんか今の言葉すげー響いた。 この言い方的に、シェルルさんのお父さんはもうお亡くなりになっていて、ここで二人っきりで過ごした想い出の場所として愛していた。 もしかしたらツライ事があって一人で考え事をしようとしてここに来た。 そしたら家と倉庫と研究所と小屋が乱立して海賊船にゴブリンが満載で巨大な滑走路まで出来てた。 びっくりしすぎて使者を名乗った←イマココと勘繰りだが推定できるのではないだろうか。 逆の立場だったら号泣するねって。
「あらいけない。砂が目に入っちゃったみたい。」
泣いちゃったよ!!! 泣いちゃったよ!おい!!!! ここは親父に習って早い段階で土下座をするか? いやしかしだな、初対面でいきなり土下座もヒクだろう。 絶対使者じゃない。 絶対使者じゃないよこの人。
「いえ、今日は本当に使者としてやってきたのですよ?後、何故土下座をしようと思ったのですか?」
「何故俺の心の声を!?」
「主君、声に出てましたぞ」
少し笑いピクリと肩を震わせた後に真剣な表情に戻るシェルルさん。
「実は協力して貰いたい事があるのです」
「難しい話でなければお伺いしましょう。」
自室へ案内したシェルルさんはちょこんと椅子に腰掛けると、こんこんと今の世界情勢を話し出す。 それは俺の予想を超えるものだった。 世界融合にて起きた惨劇。 そして忍び寄る帝国の手。 海岸部で残されたのはここのみで、ここを落とす為に必ず帝国はやってくるとの事。 それで。
「言い方は悪いのですが……」
「防衛を担って欲しいと。」
シェルルさんはこくりと頷く。
「この地を……父上との想い出の地を差し上げてもかまいません……どうか……」
ずっる。 この人ずるい。 絶対母ちゃんの血筋だ。 手口がずっこい。
「俺が裏切る可能性を考えておられてますか?」
「えぇ、もしお間違えでなければお答え下さい。リブラ様は」
シェルルさんは話しながらに、俺が慣れしたんだ術式を組み立てて行く。 母ちゃんの好きな簡単な殲滅魔法の術式だ。
「この魔術式をご存知ですよね?」
「えぇ、紫龍ですよね?それが何か?」
「実はこの紫龍の術式は、旧ノースウォール王国からノースウォール神聖国に名を変える際に当時の姫巫女、名高き英雄の一人リリス様がノースウォール家の正当な血脈を繋ぐ為に残した物で一子相伝の禁呪とされています」
え?そうなの? まずいな、いや、しらばっくれよう。
「あるぇ?おかしいなぁ。どっかで拾ったんだっけかなぁ?」
「ふふ、そして発動には、旧ノースウォールの血筋が鍵となっております。」
ぐぬぬ、もう言い逃れはできないか…でも母ちゃんが国を飛び出す時に置いてった置き土産的なもんだろ? じゃあ母ちゃんが他所で子供作っててって…めんどくせぇわ!
「わかった!!わーったから!!それしまって!!どう言うワケか俺たちは遠い遠い親戚だから協力しよって事だろ?」
「ふふふ、同じ紫龍の血筋の者として協力しましょ?」
俺一応その人の長男なんですけどねぇー!!!もぉー!!
「めんどくせぇぞぉぉ!!!!」
でも、ものは考えようだよな? 海賊とは元々やりあうつもりだったんだ。 なんら状況は変わってない。 ただ、ノースウォール神聖国に手出ししないって約束さえ守ればいいって事だ。
って事はだな。 ここで無茶な要求をするのもありってワケで。
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