天使が暮らす家

ノベルバユーザー222759

本当はね?

「ユチョナ?」

『ジョンヒョン。僕ね、走りたいよ。』

「我慢してるんですね。」

『っ、チャミナがね?走りたいって。僕、言えなかった。』

「そうですか。」

『ん。苦しいのは嫌だけど、皆が羨ましい。』

「伝えてみても良いと思いますよ?ワガママではないです。」

{そうだぞ?少しは本当の気持ち伝えてみても良いと思う。ユチョナ、頑張り過ぎ。な?}

『っ、ヒチョル先生。』

{痩せたな?}

『ふぇぇぇ。』

ぎゅっと抱きつく小さな身体

不釣り合いな程大きな荷物をひとりで抱える

彼の悪いクセ

そんな悪いクセを身につけなくてはならない環境に置かれた、生後数年間の日々

きっと、無条件に愛される存在だと思えないから

〈ユチョナ?〉

『っ。チャミナ、僕ね?本当はね。』

〈ん?〉

『皆が羨ましいよ。走りたいって、思う。でも、苦しいのは嫌だから。』

〈そうですよね。我慢してるんですね、偉いですね。〉

『練習、我慢する。少しだけで良い。苦しくなる前に止めるから、ね。お願い、走ってみたい。』

{ユチョナ、中庭で鬼ごっこするか?}

『本当?』

{苦しくなったら、必ず誰かに言うんだよ?}

嬉しそうに頷いた彼を連れて、4人で鬼ごっこを始めた

速すぎず、遅すぎないスピードで彼を追いかけ

彼は嬉しそうに楽しそうに駆け回り

『チャミナ、ありがと。もう、十分。』

肩で息をする彼

背中を撫でつつ、抱き上げた

〈楽しかったですか?〉

『ん。走るのって楽しいね?』

〈良かったです。〉

『けほっ。また、走れる?』

〈えぇ。ユチョナ、今度はユノとジュンスも一緒です。〉

『ありがと。』





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