天使が暮らす家

ノベルバユーザー222759

本当はね?

不安げな表情

まるで迷子になった幼子の様で

『チャミナ、僕。学校行かなきゃダメ?』

最近は一人で部屋に寝る様になっていたのに

お気に入りのウサギのぬいぐるみを抱え、ゆっくりと歩いて来た

〈何かありましたか?〉

『羨ましいって。運動会の練習しなくていいの。保健室で見てるの。』

普通学級にも調子の良い日は通う彼

最近は少しずつ普通学級で過ごす時間も増えていた

〈悲しかったでしょう。話してくれてありがとうございます。〉

優しく抱きしめれば、ギュッとパジャマを握りしめる手

小さな身体は震えていた

〈我慢しなくて良いんですよ?よく頑張りました。〉

『っつつ!ふぇぇぇぇーーーー!やらっのぉぉ!』

彼の方が羨ましいはず

外にも満足に出れなかった幼き頃

今も運動制限が残る

きっと、これから先も思いっきり外を走ることなどないだろうから

〈ユチョナ?走ってみたいと思いますか?〉

残酷な質問だと分かっていた

それでも彼の本音を聞いてみたかった

『苦しくなるの嫌だから。』

〈そうですか。〉

『チャミナ、明日。学校終わったら、ヒチョル先生に会いたい。』

〈分かりました。連絡してみますね?ユチョナ、無理しなくていいのですよ?頑張ってること、僕もユノも分かってますから。もし、疲れたなぁって思ってるのなら、お休みも必要ですよ?〉

しばらく休みたいといえば、休ませても良いと思っていた

彼が話し出すのを待ち

『ん。明日、チャミナ。お仕事終わったら、お迎え来てくれる?お昼ごはんは、ハンバーグがいいなぁ。』

可愛い願いに耳を傾ける

〈分かりました。〉

『チャミナ、おやすみなさい。』

翌日、少しだけ気ダルげな彼が起きてきて

寝起きも悪く、少し泣いていた

〈ユチョナ。学校お休みして僕と病院に行きますか?〉

『ん。ごめんなさ。』

優しく頭を撫でてから、学校に連絡を取る

調子が悪い時、唯一受け入れる桃缶を準備して

〈ユチョナ、身体起こしますね?〉

『チャミナ?ぎゅってして?』
 

優しく抱きしめれば、頼りない身体が抱きついて
    
『ありがと、チャミナ。』

時間ギリギリまで抱きしめて 

タッパーに桃を詰めて

ブランケットに包んだ彼を抱き上げた

「ユチョナ?」

『ジョンヒョン?』

「久しぶりだね?チャンミンがお仕事終わるまで、僕と一緒に居ようね?」

夜勤明けで疲れている筈なのに

笑顔で出迎えてくれた

〈お願いします。〉









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