天使が暮らす家

ノベルバユーザー222759

悪いこと

《ユチョン?俺の部屋においで。》

『はぃ。』

部屋から出て来たユチョンを連れ、書斎に入る

部屋の隅で正座をする彼は、反省しているのだろう

《ユチョン。何があったのか、お前の口で説明しなさい。》

『欲しいものがあって、チャンミンの財布からお金取った。』

《そっか。人のものを取るのは泥棒と一緒だ。理由が何であれ、許されないことだよ。分かるかな?》

『ごめんなさい、』

《ユチョン?俺からは、一発だけ。歯を食いしばりなさい。》

初めてだろう

出来れば、頬を叩きたくはない

それでも

今回のことは、許してはいけないこと

『はぃ。』

覚悟を決めているのか

緊張が走る表情

口元に力が入っていることを確認し

(バシッ

鈍い音

白い頬に浮かぶ真っ赤な手形

《ユチョン、おいで?》

腕を広げると抱きついてくる

《チャンミンに謝れるか?んー?》

『ん。謝る。悪いことしたの、僕だから。』

《そっか。偉いな、ユチョン。》

安心したのか

怖かっただろうに

泣き虫ユチョンが泣かなくて心配したけど

『ふぇぇぇ。ごめんなさい!ゆのぉ、めんなさぃっ!』
 
ようやく泣いてくれて安心した

寝室で待っていたチャンミンとユチョンはその後すぐに仲直りをした

『チャミナ、ペチンお終い?』

〈よく我慢しましたね?痛かったでしょう。〉

『ごめんなさい、チャミナ。』   

赤く腫れた頬とお尻を冷やす

疲れたユチョンはすぐに眠りに落ちていった

《お疲れ様、ユチョナ。》

〈沢山泣かせてしまいましたね。怖かったでしょう。ゆっくり休んで下さいね?〉

泣き疲れたユチョンと、部屋で利口に遊んでいるジュンス

声を掛けずに、パーティの準備に取り掛かった

二人の大好きな料理を作り

ユチョンも食べれるアレルギー対応のケーキを買ってくるようにユノに頼み

匂いに誘われたのか、二人は部屋から出て来た

〈手を洗っておいで?〉 

『はぁぃ。』

嬉しそうにニコニコ笑う二人が愛おしい

チャンミン特製のお子様プレートが二人の大好物

『やったっ。』

【いた、ましゅ。】

〈お腹空きましたね?特別ですよ?先に食べてていいですよ?〉

『いただきます。』

ケーキ屋さんから帰ったユノは沢山のプレゼントを抱えていた 

《美味しそうだな。》

『ん、美味しいよー?』

【んー!ぅんまー!】

ニコニコ笑顔で頬張る2人

ケーキまで堪能した二人はニコニコ笑顔で

《ジュンス、お誕生日おめでとう!》

【ぁう?】

〈生まれて来てくれて、僕らの子どもになってくれてありがとう。〉

【ん。あーとぉ?】

《くははっ、ちょっと難しかったかな?プレゼントだよ?》

【きゃーっ!】

キャッキャ笑い、はしゃぐ君

『ジュンス、僕からも。』

似顔絵とお手紙、それからジュンスが大好きなキャラクターの本だった

【あーと。ユチョン?】

『くふふっ。これからも一緒ね、ジュンス。』

【ん!】

《ユチョナ?》

『はぃ?』

《俺とチャンミンからプレゼントだ。》

『えっ?』

〈僕等との約束を守って、悪いことをしてもきちんと反省出来るユチョンは強い子です。そして、とっても優しいお兄ちゃんですね?〉

『ん。』

《怖かった筈だろ?でも、ちゃんと許しを得るまで、耐えた。強かったな?》

『ありがとう。』

ユチョンには、楽譜のセットがプレゼントされた

最近、音楽に興味をもったユチョンは、週に一度、ジェジュンさんにレッスンをしてもらっている

自分の楽譜が欲しいはずなのに、ジッと我慢していた

本屋で楽しそうに、楽譜を眺めていたから  

少し値が張るけど   

今日は特別と思う僕らはやっぱり、二人には甘いのかもしれない

『ありがと、チャミナ。ユノ?』




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