天使が暮らす家

ノベルバユーザー222759

揺れる心、涙

その夜、ユチョンは見つかると分かっていたのだろう

いや、既に心は限界で 

彼なりのSOSだったのだろう

{ユチョン!}

大きな瞳に浮かぶ大粒の涙

無我夢中で噛み付いている白くて細い手首を引き剥がし、代わりに俺の手を差し出した

『せんせ。』

{噛みたかったら噛んでいい。心が落ち着くなら、怒らないから。な?}

小さく首を振る彼

{ギューってしていい?怖くないか?}

『ん、ぎゅ、して?』

{おいで、ユチョン。}

手首には何度も何度も抓ったり噛み付いた痕が付いていた

それは、真新しいものばかりではなくて

{辛かったな?}

『明日、怖かった。チャンミンと先生の前では、いい子の僕で居なきゃだから。』

{そっか。教えてくれてありがとう。少し冷やそうな?} 
 
出血がないことを確認してから、冷却シートを貼り優しく包帯を巻く

{ユチョン?}

『っく。』 

{今夜は一緒に寝てもいいか?}

『ん。』

{明日、ユノとチャンミンに話そう。な?ごめんな、お前の親は、二人だろ。隠してはおけない。}

『約束、守れない悪い子。嫌いなるかな?っ、ユノに、ペチンで許してくれるかな?』

{大丈夫。一緒に居るからね?それに、ユチョンは悪い子じゃないよ。心が疲れちゃったんだ。}

『ん。』

指しゃぶりをしたまま、眠りに落ちていった

優しく包み込むと、いつの間にか眠りに落ちていた


翌日、二人のもとにユチョンを連れて行く

{ユチョン、ギューってしような?怖いこと、痛いことない。約束するから、チャンミンとユノに、手首診てもらおう?な?} 

『ひ、先生?』

{大丈夫。}

優しく微笑んで、パジャマの袖を捲くる

〈っ。〉

{すまない。辛いと思うが、受け止めてやってくれ。}

《ヒチョリ、ユチョナは。独りで、耐えてたのか?》

{ジョンヒョンは気付いていたらしい。俺は、消灯後に眠れているか見に行った時に、泣いているところは見かけたが。}

《そっか。》

『っ。僕、ごめんなしゃ。怖かった、もうやだっ。お家、帰りたいよ。毎日、頑張らなきゃって。笑わなきゃって、疲れた。あっ、ぁぁ。』

〈頑張ってくれてたのに、当たり前だと思ってしまっていたのですね?ごめんなさい、ユチョナ。辛かったですね?〉

『ユノとチャンミンとの約束守れない、悪い子だもん。お願い、僕ね。学園で、生活したぃ。』

《ユチョナ。》

〈少し休憩しましょうか。ごめんなさい、沢山頑張らせてしまいましたね?〉

{チャンミン!}

「ヒチョルさん、ユチョナを頼みますよ?ユノさん、チャンミンさん。少し僕に付いて来て下さい。ね?」

《はぃ。チャンミン、行こう?》


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