天使が暮らす家

ノベルバユーザー222759

揺れる心、涙

『チャミナ。今日、お休みしてもいい?』

数日後には、入院することが決まっているから、不安なのかもしれない

〈ん?〉

『ジェジュンさんと、ジョンヒョンの所に行きたい。』

〈分かりました。連絡してみますね?朝ご飯は食べれそうですか?〉

『桃缶、食べる。』

調子が悪いと無意識に求める桃缶

心の状態が悪いのだろう

今回の入院は、治療の為で

故意的に、発作を起こさなくてはいけない

理解出来ない恐怖と闘っているのだろう

〈ユチョナ、送りますから着替えておいで?〉

『ん、ありがと。』

施設に着くと、ジョンヒョンさんが迎えてくれた

「ユチョナ。よく来たな?チャンミンさん、お預かりしますね。」

〈よろしくお願いします。〉

ジョンヒョンのお部屋に通されて、オレンジジュースをお気に入りのマグに入れてくれた

「少し飲んで?ゆっくり聞くから、ね?」

『はぃ。あのね、入院。苦しいの痒いの嫌だっ。』

「そっか。」

『グルグルごちゃごちゃ、頭の中。だから、チャミ先生にお願いした。ジョンヒョンのとこに行くって、ワガママ言った。』

「助けてって言えて偉かったね。」

『僕の為って分かってる。ユノもチャンミンも意地悪言わない。だからね、苦しい。本当はね?入院も嫌だし、治療も受けたくない。こんな身体嫌だっ!』

「偉いな。それでも、頑張ってきたんだよなぁ?凄いことだよ、ユチョナ。」

『ん。今夜、ジョンヒョンと寝たい。』

「チャンミンに連絡してみるね?」

小さく頷いた彼は、ぎゅっと抱きついてきて

優しく背中を撫でると、幼子のように泣き始めた

『うぁぁーー!ふぇぇぇー!』

独りで恐怖と闘っていたのだ

吐き出せるなら、全てを吐き出して欲しい

泣き疲れて寝てしまった彼が、身体を冷やさないようにブランケットを掛ける

指しゃぶりをしながら、深い眠りに落ちていった彼 

不安定なのだろう

この施設に来たばかりの頃も、よく指しゃぶりをしていたから

「チャンミンさん。今夜、一晩だけユチョナを預からせて頂けませんか?お泊りしたいと。」

〈そうですか。明日、ユノと伺います。よろしくお願いします。〉

「分かりました。」

その夜は、ジョンヒョンとジェジュンに挟まれて眠ったユチョン

『じぇじゅ、じょーん?』

「大丈夫、ユチョナ。」

何度も夜中に目を醒まし、ふたりを確認して眠りにつく

手を繋いで居ても不安みたいで

眠りが浅かった

翌日昼過ぎに、ジュンスを連れてやって来た2人

まだ、少し眠そうなユチョン

《ユチョナ?》

『ユノにぃ。っ、ふぇぇぇ!』

ぎゅっと抱きつき泣いている彼の背中を優しく撫でていると、穏やかな寝息をたて始めた

《お疲れ様、ユチョナ。》

「ユノさん、チャンミンさん。ユチョナが何を言っても叱らないであげて下さい。少なくとも、今はです。」

《分かりました。》








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