地味な俺がなんでモテるの!?

斉藤 自由

第9話 妹の楓は成城に甘える

「さーってそろそろ買い物行くかな?」

とお出掛けから帰った成城はコーヒーを飲みながら一息付いていた
そして買い物に行こうと財布とエコバックを
持ち買い物に行こうと扉を開けた瞬間
そこには黒髪で活発そうな元気な女の子がインターホンを押そうとしていた
そしてその少女は成城に気付き

「成城にぃ!」

バンッ!と成城は反射的に扉を閉めたが
本人は今起こった事がわからずに混乱している

「成城にぃー!」

と嬉々としている声で扉をノックしている人物を考えていた

まてまて…俺の事を兄ちゃんと言うのは
どんな人物だ?未来だったら流石に心臓が持たないと怒るけど…もしかして知らない人からの嫌がらせ!?

とある人物を考えたく無いのか的外れな事をわざと自分に言い聞かせたが

「成城にぃ!私だよ!楓だよー!」

とその人物から名のなれてしまい
成城は目を背けたいが覚悟を決め玄関の扉を開けた

「よ よぉ 楓お久しぶり」

と成城が出た瞬間

「成城にぃ!」

と構わず楓は成城に抱きついた
成城はそれに一瞬驚いたが直ぐに楓を引き剥がした

「お前…その癖は止めとけ」

と淡々と言う成城に未来は今度は頬を染めもじもじとしながら

「だって…もうこの体は成城にぃが居ないと
駄目な体に…」

「もじもじしながら 紛らわしい事を言うな」

っと軽めにチョップをし楓はイテッ!と言いながら頭を押さえていた

「成城にぃ これから何処に行くの?」

「あぁこれから買い物に行こうと思ってるんだが」

と買い物に行こうと思っていたが成城は
楓の大荷物を見て

「その前にこの荷物の整理だな」






「わぁーここが私の部屋かー」

「ここは俺の部屋だぞ?」

「だからだよ?」

と当然の様に言う楓に成城は 駄目だ と拒否をし楓は うー と言いながらも納得したらしいその様子に成城は苦笑した

と荷物の整理も終わり成城は買い物をしようと玄関に向かうと

「私も付いて行く!」

と突然成城の背中に抱き付きいた楓に
もう驚きもせず成城は
 
「そうだな一緒に行くか」


そして先程のエコバックを手に
楓とスーパーに向かう

「成城にぃ……成城にぃ……えへへー」
 
と成城を見て何かを妄想しているのか
頬を染めていた

「気持ち悪いから 止めろ」

「えへへ 成城にぃに怒られちゃった……」

駄目だこりゃ

と成城はそう思い楓をそのままにした
それから暫く歩いていると 楓がチラチラと成城を見ている事に気付いた成城は
居づらくなり楓に振り向き

「おい さっきから何だ?」

「…………」

と黙っていた楓がスッと手を出してきた
成城はその行動がいまいちわからないので
取り敢えず…

「こうか?」

と手を繋いだこの行為に楓は驚いていた
そして直ぐに俯き恥ずかしそうにしていた
楓も本当にしてくれるとは思っていなかっただろう
本当に成城はわからないのだがたまたま
楓の欲しい事に答えたのだ


そして数分後にスーパーマーケットに着いたがいつも元気な楓だが手を繋いだ後から
元気が無いように思えた成城

「今日は何にしようか」

と楓の好物を言い楓はピクリと反応したが
でも俯いたままだったので今日は楓お帰りパーティーにしようと思い少し早足で歩く成城であった





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