Bouquet of flowers to Messiah
意外な出会い
「んー...ちょっと休憩。愛斗、外の空気吸ってくる」
「うん、行ってらっしゃい」
少し前の事、珍しく2人でチャーチの保守任務についていた時のことだ。
少し休憩したくなって庭に出た。その日は綺麗に晴れていて、秋口とは思えない少し暑いくらいの日だった。
桜の木の下に向かおうとした時、カラスが群がっているのが見えた。
俺はカラスを追い払って群がっていた跡を見ると、そこには怪我をしたリスが1匹いた。
「...リス?もしかして、カラスに...?怪我してる...」
ぐったりしているリスを見て、そっと手で抱き上げると俺はドクターの所に向かった。
「...ドクター、いる?」
「ん?どうした?」
「...あのさ、この子治してもらえないかな」
「リスか?生憎動物はやった事ないが...まぁ大丈夫だろ、少し待ってろ」
そう言うとドクターはすぐに手当てをしてくれた。
俺が世話をすると言って部屋に連れて帰る。そう言えば愛斗はまた任務に行くんだっけ。多分もう出ただろうな。
少しずつ任務に俺も出させて貰えるようにはなったものの、未だ信頼はないようで、たまにこうして愛斗と離される。でも今回は都合がいい。
バロンもいて、興味津々に見ていた。でもリスの方は怯えていた。
「バロン、もう少し待って」
そう言ってバロンから離し、俺は手当をした。
傷が良くなる頃には僕にすっかり懐いてしまい、百瀬さんに相談したら「教育してみたらいいんじゃない?」
と言われたのを機に、ちょっとずつ教えてみた。思いのほか教育が上手くいって、僕や愛斗の事、チャーチの事を理解してくれたみたいだった。
「...そうだ、名前決めなきゃ...何にしよう...」
リスの頭を撫でつつ考えていると、ふと浮かんだ。
「...ユウ、そうだ、ユウにしよう。今日から君の名前はユウだよ」
そう言うと鳴いて返事をしてくれた。
それから俺はユウにGPS付きの超小型カメラを付けて忍ばせる練習をさせた。もちろん、経路がつくように設定してある。
どこに行っても怪しまれないで済む。
「...愛斗になんて説明しよう...」
愛斗からの報告を片手に、すっかり仲良くなったバロンと一緒に寝ているユウを見て、俺は苦笑するしかなかった。
「うん、行ってらっしゃい」
少し前の事、珍しく2人でチャーチの保守任務についていた時のことだ。
少し休憩したくなって庭に出た。その日は綺麗に晴れていて、秋口とは思えない少し暑いくらいの日だった。
桜の木の下に向かおうとした時、カラスが群がっているのが見えた。
俺はカラスを追い払って群がっていた跡を見ると、そこには怪我をしたリスが1匹いた。
「...リス?もしかして、カラスに...?怪我してる...」
ぐったりしているリスを見て、そっと手で抱き上げると俺はドクターの所に向かった。
「...ドクター、いる?」
「ん?どうした?」
「...あのさ、この子治してもらえないかな」
「リスか?生憎動物はやった事ないが...まぁ大丈夫だろ、少し待ってろ」
そう言うとドクターはすぐに手当てをしてくれた。
俺が世話をすると言って部屋に連れて帰る。そう言えば愛斗はまた任務に行くんだっけ。多分もう出ただろうな。
少しずつ任務に俺も出させて貰えるようにはなったものの、未だ信頼はないようで、たまにこうして愛斗と離される。でも今回は都合がいい。
バロンもいて、興味津々に見ていた。でもリスの方は怯えていた。
「バロン、もう少し待って」
そう言ってバロンから離し、俺は手当をした。
傷が良くなる頃には僕にすっかり懐いてしまい、百瀬さんに相談したら「教育してみたらいいんじゃない?」
と言われたのを機に、ちょっとずつ教えてみた。思いのほか教育が上手くいって、僕や愛斗の事、チャーチの事を理解してくれたみたいだった。
「...そうだ、名前決めなきゃ...何にしよう...」
リスの頭を撫でつつ考えていると、ふと浮かんだ。
「...ユウ、そうだ、ユウにしよう。今日から君の名前はユウだよ」
そう言うと鳴いて返事をしてくれた。
それから俺はユウにGPS付きの超小型カメラを付けて忍ばせる練習をさせた。もちろん、経路がつくように設定してある。
どこに行っても怪しまれないで済む。
「...愛斗になんて説明しよう...」
愛斗からの報告を片手に、すっかり仲良くなったバロンと一緒に寝ているユウを見て、俺は苦笑するしかなかった。
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