Bouquet of flowers to Messiah
Being important that I forgot it
『...紘斗...さん...』
入ってきたのは紘斗さんだった。
「藤瀬はお前を心の支えにしてた。チャーチにお前がいるから、待っててくれる奴がいるから、場所は違えど自分と同じように戦ってる奴がいるから、そいつに会うために生きて帰ってくる。あそこにいる連中は皆同じだ。かつて最強と呼ばれたあいつらも、初代や五条、司馬、白崎、悠里、加々美、有賀、周、雛森、前谷、雪斗、黒咲、藤瀬、稲川、水無瀬、草薙、衛、柚原、皇浦、浅葱。皆そうだ。一嶋や百瀬、前谷、雪斗、お前だって帰ってきてほしいからそれぞれの土俵で出来ることをしてきた。...違うか」
紘斗さんが言うことは最もだ。
僕は結月や、任務に出た人達に戻ってきてほしいその一心で情報を集めてはサポートしてきた。
例え同じ土俵に立てなくとも、僕は僕なりに戦いをしてきたはずだ。
...どうしてそんなことを忘れていたんだろう。
僕は泣きながら首を横に振った。
『...違いません...』
「なら、お前はどうしたいんだ」
『...会いたい...!結月に...!結月に会いたい...!』
「...会ってどうする」
『...会って...謝って...また任務を一緒にしたいって...!』
「...と、言うことだよ、一嶋さん、百瀬さん?ぜーんぶ聞いたでしょ、隠してていい事と悪いことがある。今回は隠し事が裏目に出た結果だよ、どーすんの?」
神楽坂さんが扉の方に話しかけると扉の向こうから見慣れた2人が入ってきた。1人は杖をつき、もう1人は顔は冷静でも、溢れ出る心配のオーラを隠せない人。
『...係長...百瀬さん...』
「仕方がありませんねぇ。...君の遺体は脳を取り除いてここに移しかえたあとチャーチにて保存してあります。もちろん、あなたが再利用出来るように」
『...え...?』
「啖呵を切られましてねぇ。説得するから遺体の処理は待てと。無駄ではなかったようです」
「...有明君、本当に結月ちゃんと戦いたい?」
『...はい...!』
「今度は死なないと約束できる?」
『...はい...!』
少し間が開いて、係長が口を開いた。
「...いいでしょう、ですが、少し特殊な体になっていただきます」
『...特殊な...体...?』
「そ。ほーんとに無茶言ってくれるよね」
「電脳世界...即ちネクロマンサーとしても、普通の人間としてもいられるように、電脳世界とこの世界を行き来できるようにしてやる」
『...どういう...事ですか...?』
「つまり、君は人間としても生きていられる。そして、自由に電子世界を動き回って情報を手に入れられる、AIでもあり、人間でもある。と、情報戦では君に敵う人はいなくなるに等しい、ということさ。手術、受けるだろ?」
もう迷いはなかった。
『...はい、よろしくお願いします!』
「まずは体の状態を見ないとね。...あ、その間に、君はメサイアのところに行っておいで。君に似せた電子アバターを作ってある。...きっとチャーチに帰ってこないと決めているはずだよ。君の墓前にも立たないつもりなんじゃないのかな。驚かせておいでよ、君の大切な人を」
『...はい!』
そうして僕は電脳世界を駆け抜ける。
大好きで、大切な人のところに向かう。
待ってて、結月。僕、ちゃんと君と生きるから。
入ってきたのは紘斗さんだった。
「藤瀬はお前を心の支えにしてた。チャーチにお前がいるから、待っててくれる奴がいるから、場所は違えど自分と同じように戦ってる奴がいるから、そいつに会うために生きて帰ってくる。あそこにいる連中は皆同じだ。かつて最強と呼ばれたあいつらも、初代や五条、司馬、白崎、悠里、加々美、有賀、周、雛森、前谷、雪斗、黒咲、藤瀬、稲川、水無瀬、草薙、衛、柚原、皇浦、浅葱。皆そうだ。一嶋や百瀬、前谷、雪斗、お前だって帰ってきてほしいからそれぞれの土俵で出来ることをしてきた。...違うか」
紘斗さんが言うことは最もだ。
僕は結月や、任務に出た人達に戻ってきてほしいその一心で情報を集めてはサポートしてきた。
例え同じ土俵に立てなくとも、僕は僕なりに戦いをしてきたはずだ。
...どうしてそんなことを忘れていたんだろう。
僕は泣きながら首を横に振った。
『...違いません...』
「なら、お前はどうしたいんだ」
『...会いたい...!結月に...!結月に会いたい...!』
「...会ってどうする」
『...会って...謝って...また任務を一緒にしたいって...!』
「...と、言うことだよ、一嶋さん、百瀬さん?ぜーんぶ聞いたでしょ、隠してていい事と悪いことがある。今回は隠し事が裏目に出た結果だよ、どーすんの?」
神楽坂さんが扉の方に話しかけると扉の向こうから見慣れた2人が入ってきた。1人は杖をつき、もう1人は顔は冷静でも、溢れ出る心配のオーラを隠せない人。
『...係長...百瀬さん...』
「仕方がありませんねぇ。...君の遺体は脳を取り除いてここに移しかえたあとチャーチにて保存してあります。もちろん、あなたが再利用出来るように」
『...え...?』
「啖呵を切られましてねぇ。説得するから遺体の処理は待てと。無駄ではなかったようです」
「...有明君、本当に結月ちゃんと戦いたい?」
『...はい...!』
「今度は死なないと約束できる?」
『...はい...!』
少し間が開いて、係長が口を開いた。
「...いいでしょう、ですが、少し特殊な体になっていただきます」
『...特殊な...体...?』
「そ。ほーんとに無茶言ってくれるよね」
「電脳世界...即ちネクロマンサーとしても、普通の人間としてもいられるように、電脳世界とこの世界を行き来できるようにしてやる」
『...どういう...事ですか...?』
「つまり、君は人間としても生きていられる。そして、自由に電子世界を動き回って情報を手に入れられる、AIでもあり、人間でもある。と、情報戦では君に敵う人はいなくなるに等しい、ということさ。手術、受けるだろ?」
もう迷いはなかった。
『...はい、よろしくお願いします!』
「まずは体の状態を見ないとね。...あ、その間に、君はメサイアのところに行っておいで。君に似せた電子アバターを作ってある。...きっとチャーチに帰ってこないと決めているはずだよ。君の墓前にも立たないつもりなんじゃないのかな。驚かせておいでよ、君の大切な人を」
『...はい!』
そうして僕は電脳世界を駆け抜ける。
大好きで、大切な人のところに向かう。
待ってて、結月。僕、ちゃんと君と生きるから。
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