神様に告白された件。

繊巳 東

話についていけない件

え?今なんて?夫になれ?俺が?土地神である白神に?
「ちょちょちょ!なんで!俺が夫になるの!?理由は!?」
「理由も何も、郷は我を視認し、触れるほどこの我との縁が深い。これはもはや運命だろう!な!!」
この神様は何を血迷っているのだろうか。
「人間と神様が結婚なんて出来るわけないでしょう!」
「大丈夫だ。案がある。」
「え?」
案?人間と神様が結婚出来る案なんてあるのか?
「郷を現人神あらひとがみに成せば良い。」
「…は?」
ますます大丈夫なのだろうか。この神様。
「なに、我程の長生ききしている神にかかればお茶の子さいさいよ。」
え!?マジで出来るの!?スゲェ、じゃない!
「俺は安定した学校生活を送りたいんだ。悪いができない話だ。」
「むぅ。ならば我にも考えがある。絶対に我の夫にしてやろう!それはそうと郷よ。お主はがくせい?なのだろう?格好からして。時間はよいのか?」
は?時間?そう言えば結構話し込んだしな。
ちょっと不味いか……も……(サァーー

Q.What time is It now?

A.なう(08:39:50)

あ、遅刻だわ。確定だわ。どうしよ(汗)
「な、なんか様子からして大変な様だし、
我はそろそろおいとま(ガシッ)   イタタタタ痛い痛いぞ郷何故我の頭を鷲掴むのだ痛いぞ痛いのだちょっと落ち着け落ち着けそれ以上はダメだ神にも痛覚はあるのだぞ後から大変な目にあってもよいのか後悔するぞごめんなさい我が悪かったら許せっ!許してっお願い!」
俺の安定した学校生活は、初日に、いとも容易く、崩れ去っていった…



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