よくある異世界転生的なやつ
09
街の外れの墓地にて
「ふぅ…」
「…」
「…何する気ですか?」
優月葵は怯えていた
それはそうだ
起きたら知らない人に拘束されていたんだから
「何もしないさ…ほら、助けが来たぞ」
「隼人っ!?」
「…2人を…解放しろ…」
「おやおや、殺気が出てるよ」
「…」
隼人は一瞬で奴の後ろに回り込んだ
「…?」
「ふふふ…確かに君のスピードは速いけど、僕ほどでもないかな?」
「…コロス」
「…なるほど」
「いけないなぁ隼人くん…闇化なんて使っちゃ。」
「爆炎」
「…うぉっと!?流石に予想外だったよ…君が魔法を使えるなんて…それに最上級の魔法をね…君はただの暇つぶしだと思っていたが、そうでも無いようだ…」
「獄炎…死境…邪鬼…破邪」
「!?」
隼人は4つの魔法を使い、男はそれを華麗に避けた
「…なるほど面白い…だが3つも強化魔法をかけると体力が持たないぞ?」
続けて男は言う
「それに闇化なんて危険なスキルは使わない方がいい…」
男は笑いながら言った
「ふっ、今回は見逃してやろう!僕の名前はブラット…覚えておけ!」
男はそう言いながら消えた
「…あれ?俺…何を?…」
あぁそうか…
「…2人は…無事か…」
隼人は意識を失う寸前にスキルを使った
「2人の…拘束を…破壊…しろ…」
バタッ
2人の拘束が破壊されたと同時に、隼人の意識は闇へと堕ちていった……
…空気が肌に触れる
俺は目を開けた
「…俺は…?」
何があったのか思い出せない
「痛っ!」
頭に鋭い痛みが走る
少しずつ意識が覚醒してくると同時に今までの事も思い出していく
ガチャ
その時ドアが開いた
「あっ隼人さん!?起きちゃダメですよ!!」
「…?」
頭に手を当ててみる
頭に包帯が巻かれている
痛みの原因はこれか…
「すまんな…心配させて」
「いえ、助けてもらったのはこっちの方です。なのでお礼を言うのはこっちの方ですよ!!」
「…あ、ああ」
…こうして2人が攫われた事件は無事?に解決した
俺…最上級魔法を4つも使ったのか…どうやってやったんだ?
まぁいいか
「…じゃあ俺はもう少し寝ている」
「しっかり休んでね。おやすみ」
「あぁ、おやすみ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「魔王様!何処に行かれたのですか!?」
「我々四天王、魔王様のことを心配し、」
僕は話を遮り言った
「いいじゃないか、まぁ心配させたのは謝るよ」
「いえいえ魔王様が無事ならいいのです。ですが、今度は一言言ってから出かけてください」
「オレは心配してねーぜ!魔王様がやられるわけないからな!」
僕は言った
「いや…あいつが本気を出したら僕では勝てなかった…なんせ相手は神だからな」
「なっ、魔王様そんなのを敵に回したんですか!?」
「あぁ…また合うと思うよ。その日まで僕達も強くならなきゃね。」
隼人くん…僕は君のことを忘れないだろう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなこととは知らず、隼人は呑気に寝ていた
「スヤァ……」
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