何も考えずに異世界ラノベを書いてみた

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転移

俺、遠藤 佑吏 えんどう ゆうり35歳(独身)は、
まあ、普通のサラリーマンだ。
趣味と言える物も特に無い。
今ハマっているのはゲームぐらいか、基本的には気になったものは全て手を出して、一度ハマると周りが見えなくなるほどどっぷりハマる。
そして、飽きたらまたハマれるものを探して色々な物に手を出す。
ゲームに関しては高校生の時にオンラインRPGにハマり、それ以来いくつかのゲームにハマったが今は新社会人時代にやり込んだRPG
ノンオブジェクティブトラベラーN.O.T」が気になり、出戻りの形で再ログインしている。
当時数人しか居なかったLV上限の256レベルに達し、ゲーム内では結構知られたキャラクターだったが一緒に遊んでいたフレンドも徐々にログインしなくなり、自然消滅の様な形で引退していた。
今日は、その N.O.T RPGがサービス終了すると言う噂を聞いて、懐かしくなり、久しぶりにログインしてみた。

当然、当時のフレンドは誰もログインして居なかったが、メインキャラで少し狩をして遊び、倉庫キャラに変えて持っていた装備やアイテムを確認してみる。
倉庫キャラは、メインで必要無い物を渡して、露店などで販売する専用のキャラだった。

当時は実家暮らしで、仕事から帰って寝るまでネットゲームをし、休日も1日中ゲームをやっていたので、他にお金を使う事もなく、結構な額をこのゲームに課金していた。
そんな課金で手に入れたアイテムを倉庫キャラで売りさばき、メインキャラの活動資金に充てていたのだ。
メインで活動していたキャラは3次職のアーチャーで、遠距離攻撃のくせに攻撃力が高かった、その代わりにMP消費が激しく、紙装甲で、同レベル帯の敵だと1発食らうごとにHP回復薬を使わないと2発は耐えられない程であったため、回復薬代を捻出するのにも課金が必要だった。
そんな感じで昔を思い出し、懐かしさを味わっていた。
「そう言えば俺がやっていない間に新アイテムとか実装されてるのかなぁ」
「ちょっと露店でも覗いて見るか」
そのまま露店をひらけるマップへ移動する
「あれ?全然店出てないじゃん」
当時はエリアが埋まる程びっしり並んでいたが、今は....「おっ、1人居た」
その1店舗を選択して覗いてみた。
「ん〜、この店に知らないアイテムは無さそうだなぁ.....ん?」
並んでいるアイテム名の中に1つだけ文字化けしている物が有った。
「何だこれ?バグか?」
(俺がやってた時はこんな分かりやすいバグが放置される事は無かったんだけどな)
(金額も1メルトか、買って使って見るか)
そのままよく分からないアイテムを買ってみる
「チャリン」購入時の効果音と同時に自分のイベントリにアイテムが移った
「普通に買えたな...」
店を出てイベントリのアイテムをクリックする。

[$“<#{>^*&@を使用しますか?]
[はい]   [いいえ]

[はい]を押した瞬間。
今まで経験した事も無い目眩めまいを感じ、
その直後 気を失った。

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