日々思うこと

泉 玲

公園と犬

今日は7月初日。昨日で2018年上半期が終わり、今日から下半期が始まる、と思うと何だか気持ちが引き締まる。

日曜日で特に予定も無かったので、お昼ご飯を食べた後、外に出て歩く事にした。いつも通る道とは違う道に入り、ずっとまっすぐ進んでみる。しばらく歩くと公園が見えてきた。お父さんと走って遊ぶ3歳くらいの男の子に、4人でジャングルジムに走っていく小学生くらいの男の子と女の子、端の方の草むらで大きな犬と一緒に座っている小さな女の子。見ているだけでほっこりして心が温かくなるようだ。

公園を過ぎてまた歩いていくと、散歩中の犬とすれ違った。大きい黒い犬だったが、こちらを見ると何故だか嬉しそうに尻尾を振り始め、すれ違ってからもこちらの方を見ていた。いつもはそのような事はないので珍しいなと思いながらまた進んでいった。犬は人の感情を理解しているという話もあるようだし、もしかすると公園の風景を見て和んだ私の心を読み取ったのだろうか。いつもは満員電車や人間関係で疲れて心も暗くなっている事を考えると、吠えられても仕方がないなと納得し犬も正直だなぁと感じた。これからは出来るだけ明るい心のままでいようと、歩きながら密かに決心した。

たまには、いつも通らない道をずっと進んでみるのもいいかもしれない。

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