日々思うこと

泉 玲

満月の日

満月。街中の電灯と同じくらい光り、異様な雰囲気を纏って輝いていた。夜外に走りに出ていつものコース走るが、何故だか人通りも少なく雰囲気も暗い。風が強いせいだろうか。いや何か違う気がする。風が強いだけなら昨日もそうだった、だが昨日はいつも通りだったのだ。公園の裏まで走ると、より雰囲気が暗くなり少しの恐怖まで覚えた。今日はいつものコースを2周走ろう、とそう思っていたのに、何故か感じるこの恐怖のせいで、その予定は無くなった。1周走って程よく汗をかき、まあこの位でいいだろうと思いながら家に帰った。
その後シャワーをかぶってから、少し離れたスーパーまで歩いて買い物に行った。そこまで歩く道のりでもこの不思議な暗い雰囲気を感じ、なんとなく怖くなって家族に電話をしていた。外に出たらなんか暗い、と自分でも意味の分からないようなことを言っていると、「満月の日って、そんな風に暗くなるんだよね。」と話をしてくれた。今までも同じような状況を見てきたのだろうか、満月の日は街の雰囲気が暗く沈んだようになると言う。そうかもしれないと納得して、スーパーまで急ぎ足であるいた。
必需品や食材を買い込んでレジまで行く。買いすぎたか、と思ったが安く済んだ。買い物上手になったなと少しばかり喜ぶ。ちょっと幸せな瞬間だ。やたらと重い買い物袋を持って、少し明るい気持ちで家路に着いた。

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