魔王でもゴロゴロしたい!

ユキ

4.もしかして僕って結構強いの?

次の日の朝、お母様に呼ばれたので玉座の間に来た。
そこにはお母様とセバスの2人が難しい顔をして立っていた。
「お母様、ただいま参りました。どうされたのでしょう?」
「ユキ、お母さんねお願いがあるの、少し時間をくれるかな?」
「はい、大丈夫ですが、どうされたのですか?」
何かあったのだろうか?
まさか、昨日のことか!?
もしかしてみつ首さん、殺しちゃったのかも...で、でも、全力でやっていいっていったのお母様だし、僕そこまで全力でやってないし・・・・・・・・・...
その時は、謝ろう...
「ユキ、あのね、このボードに魔力を注いで欲しいの。」
「ふぇ?魔力、ですか?わ、わかりました」
なんか全く昨日のことは関係なかったらしい。めっちゃ色々考えてて結局全く違って凄く恥ずかしいなんて思ってない。
「でわ、いきますね」
するとボードに文字が浮かび上がって来る。
ステータス
名前.ユキ.ベルディオス
LV.1
HP.94
MP.49536
STR.82
MATK.8116
DEF.57
FLEE.847
LUCK.8624
称号(時空神、神の友、空間を操りし者、時間を操りし者、不死身、魔王、ネムネム民、グダグダ民、怠惰を司る者、世界一のめんどくさがりや、ペルセポネの加護、ハーデスの加護、ゼウスの加護、元異世界人)
スキル(時空魔法、空間魔法、結界魔法、魔王の威圧、ペルセポネ召喚、ハーデス召喚、ゼウス召喚、永眠の吐息)
「ちょっとまてぇーーい!!!」
いやいやいや、まてまてまて、ツッコミどころが多すぎるぞ。
まずなんで神になってんだよ、意味わかんないよ、あの時断ったよね?なんでなってんの。
あとレベル1なのにMPとMATK高すぎでしょ!?神だから?神補正ですか!?てか不死身に勝手にするなし!!あとネムネム民とグダグダ民はまあ...否定できなくはないけど...それでも怠惰を司る者ってひどくない??世界一なの?僕のめんどくさがりは!?てかペルセポネ召喚って何??加護があるから!?あとペルセポネまではいいけどゼウスとハーデスって誰!!初耳!勝手に呼び出せるのはいいけど初対面なのに勝手に呼び出したら場の空気がやばいじゃん!!!てかこの2人?はいつのまに加護くれたの!!ほら!!お母様もセバスも目が点じゃん!!口めっちゃ開いてるじゃん!!あ、セバスが倒れた。
「お母様...えーと、あの、こ、これは...」
「ユキ、いいの、分かってるわ」
「お、お母様?」
「私疲れてるのよね、そうよね、あはは...おやすみ」
バタッ
「おかあさまぁー!???ちょ起きてください!!こんなとこで寝たら風邪ひきますよ!!てかまだ朝だから寝るのは早いですよ!!」
「はっ!?ゆ、ユキ様?」
「セバス!起きたか!お母様が倒れたから運ん」
バタッ
セバスゥゥゥううう!??!!?
ど、どうしよう、やばい、どうしよう。と、とりあえず。
僕も寝よう...てへ。



「ではユキ様、ご説明できますでしょうか?」
「はい...」
ただいまは昼を少し回った頃だ、あのあと何やかんやあって今に至る。
ちなみにセバスのやつあのあとまた二回も寝やがったのだ。羨ましい。
「ユキ、私はあなたの味方だから、なんでも言っていいのよ」
「はい、お母様。」
でもなんでも言ったらまた倒れるので控えめに言います。お母様
「僕は、なんか、いつのまにか、神になっちゃってました。」
だめだ、落ち着こう、自分で何を言ってるのかわかんない。
「えと、あの、でもお母様の子供だから、あの、あの...捨てないでください。」
「ユキ!あなたを捨てるなんてとんでもないわ!こんな可愛くて強くて可愛いくて可愛いくてぐへ可愛いい我が息子を捨てるなんて絶対しないわ!!」
お母様...とりあえず息ができないので胸に顔を押し込まないでください。捨てられる前に死んでしまいます。あ、僕不死身だったわ。それと出来ればヨダレを頭の上に落とさないでくれると幸いです。
「お母様、ありがとうございます。僕はとても嬉しいです。これからも、いつも通りに接してくれますか?」
「もちろんよ!!でも、1つだけいいかしら?」
「はい、なんですか?」
「異世界人って言うのはなんなの?」
「それは...言わなきゃいけないですか?」
「出来れば、私は言って欲しいです。でもユキが話したくないなら無理強いはしません」
...しょうがないか、話そう。
「わかりました。話します。驚かないで聴いてくださいね?」
「「これ以上驚かさないでくださいね?」」
わー、すごーい、こんなに息ぴったりな人初めて見たー
「で、できるだけ頑張ります...実は、僕前世の記憶があるんです。」
「あら、そんなことなの」
「はい、驚かしてしまって申し...へ?そんなこと?」
「私も前世の記憶くらいなら持ってるわよ?ちなみに私は前世では人間だったわ!」
びっくりした時に口が開くのは本当らしい、なかなか口が閉じてくれない。
「私は、初耳ですなぁ、まあ、神様などのことに比べれば些細なことだと私は思いますよ」
セバスもあまり驚かないのか...いや、一応は驚いている...のか?
「じゃあそろそろ夕食にしましょう!ユキの秘密も聞けたし私は気分がいいわ!セバス!久々にワインが飲みたいわ!」
「かしこまりました、それでわ少々お待ちくださいませ」
そう言い、セバスは部屋から出て言った。
結局僕が少しモヤモヤしたままこの話は終わってしまった。
まあ、嫌われたりしなくて、良かった。
明日からもみんなで笑いながら過ごせそうだ。

コメント

  • ユキ

    ありがとう無慈悲な友達!
    勉強になる!!

    1
  • Raika

    所々気になるところもあるけど
    全体的によくかけてると思います

    ただ、このまま書き進めると
    内容が決まったレールを通るだけの
    良い意味での裏切りの無い作品に
    なりそうで不安です

    かと言って無理に裏切ろうとする必要は
    無いと思います
    書きたいように書くのが1番良いですから

    作者さんは色々な小説を読まれてますよね?
    その分色々な知識があるだけに読んできた他の作品に内容が引っ張られるような事にも気を付けてください

    自分はこういうものを書いたことは無いのであくまで1人の読者としてのアドバイスです

    良かったこれからも続けて欲しいと思った所は貴方が楽しんで書いているんだろうなと思いながら読めたところと
    登場キャラクターに愛が注がれてるなと思えた所です







    まぁ頑張れや 無慈悲な友達より

    2
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