魔王でもゴロゴロしたい!

ユキ

3.外編。私の日記

魔界暦954年第三の満月の月
私はカルナ.ベルディオス
今日、私の息子、未来の大魔王が産まれた。
名前はユキ...ユキ.ベルディオスにした。
白いふわふわな髪の男の子だ。
控えめにいって天使だ、魔王なのに。
産まれたばかりなのにあまり泣かず少し心配したが普通に笑ってくれるし、医師に聞いても大丈夫だそうだ。
これから大きく優しくたくましく、育ってほしい。



魔界暦955年第一の満月の月
とうとう息子のユキは目を開けれるようになった、紅い目がクリンクリンしてて、ものすごく可愛い、可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い....
はっ!?気づいたら私は洗脳されていたらしい。
やはり魔王なだけはある、息子は危険だ可愛い。
魔界暦956年第三の半月の月



ユキがこっちに向かって来る!!
ハイハイで一生懸命こっちに向かって来る!!可愛い!!控えめにいって天使より可愛い!!魔王だけど!!
いつもみたいに抱っこしてギューーッてして!ぐるぐるしてギューーッてしたい!!
だけどいつも決まって、その後凄い、それは凄いジト目をして来る。
なんでだろう?



昼にはセバスを呼んでハイハイレースを開催した。
出場者はユキだけだが...
だが名前を呼ぶとこちらに来るのはとても可愛らしい、はぁはぁ。
はっ!?いけないわ、見惚れてしまってた。思考を停止させるなんてさすが魔王ね!
そして夕食の時間になった頃にはユキは眠ってしまった。
眠ってる顔も可愛い....はぁはぁ。



魔界暦957年第四の満月の月
喋った!!!
とうとうユキが喋りだしたわ!!
しゅきっ!だって!!!聴いた!?めちゃめちゃ可愛い!!!そうだわ!!今日から言葉の勉強をしましょう!!きっとすぐ上達するわ!!



魔界暦959年第一の満月の月
今日からユキがずっとしたがってた魔法の勉強を始めだしたわ!きっとユキは凄い勢いで吸収してあっという間に魔帝のランクになるわ!そうに違いないわ!!
すぐに覚えてもらいたいけどどう教えましょうか。
そう思ってたけど、ユキはもう得意な魔法があるみたい!さすが魔王だわ!やはりユキは天才よ!!
ユキに全力で頑張ってもらいたいから、強いモンスターが必要よね!!
私が今出せる最大級の体力を持つ魔物・・・・・・・・・・・で練習してもらいましょう!
ステータス.
名前.ケルベロス(みつ首さん)
LV.92
HP.42553
MP.560
STR.1024
MATK.542
DEF.362
FLEE.933
LUCK.820
称号(冥界の犬、カルナ.ベルディオスのシモベ、残虐者、殺戮者、人類の最後の砦)
スキル(豪炎の炎、念話、瞬間移動、高熱光線、影分身、忍び足、呪いの鎖、変身)
うん!これなら大抵のことでは死なないでしょう!めいいっぱい遊ばせてあげないと!



一瞬だった。
それは一瞬と言えるのかわからなかったが、目を逸らしたわけではない突然、目の前に無数の、それはもう無数のナイフが浮いていた。
ユキが手を下ろした途端に逃げる術もなく周りを一瞬で囲まれて、みつ首さんがなす術もなくハリセンボンになった。
やはり、魔王は伊達では無かったらしい。
今日の日記はこれで終わろう。そしてもう寝よう。おやすみ


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