龍の使い手

王帝月ノ宮

冒険者の心配

あれから幾日経っただろう。
カレンダーで確認すると、この世界に転生一週間が経っていた。
毎日毎日彼女のことを、希望のことを考えている。
怪我していないだろうか。
風邪をひいたりしてないだろうか。
変なやつにストーキングされていないだろうか。
あいつは以外とモテる。故に心配になる。
以前も、一度誘拐されそうになったことがある。
そのときは、親戚の悠人さんが助けてくれた。あの人は隻腕なのにものすごく強い。
さすが"影の一族"の長だ。
おっといけない。
一人で考え事をしている場合じゃない。
早く着替えて、ギルドへ行かないと。
俺は、"龍騎士"なんだから。

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