If you don't kill, you kill by other

なお

一殺目



罪あるものどもよ、ここは私の世界の中、そしてお前らは選ばれた罪人たち。お前らにはこれから殺し合いをしてもらう。ルールなしの殺し合いだ。最期に残った一人のみこの世界からの脱出法を教えてやる。さぁ殺し合え罪人どもよ......


気づいたら彼は薄暗い闇の中体を横たえていた。
「一体何が起きたのだろうか?」
彼はできるだけここに来る前のことを思い出そうとした。
「確か僕は...」
何も覚えていなかった。覚えていることといったら先程夢の中で聞こえた妙な声だけであった。
かさこそと小さな物音が聞こえる。彼の前方からだ。彼は少し恐怖感を感じたが、それ以上にこのままこの暗闇にいることの方が恐怖であると理解し、コンタクトを試みようとした、その時だった。
BAGOOON 
あり得ないほどの大きな音が響いた。彼は思わず転げた。回りに木片や鉄屑が飛び散った。彼は立ち上がろうとしたが失敗した。そこに異物が転がっていたためだ。そう人の手が。よく見ると辺りは紅色に染まっていた。「ウワァァァァァァァァーーーーーーーーー」彼は正気を保つことが出来なかった。明らかに目の前で人が八つ裂きになって死んだのだ。
BAGOOON 
さらに音が響き、今度は彼の上で明らかに爆発音がした。と同時に後ろにあった壁が崩れ落ちた。
彼は夢の中の言葉を思い出す。
「お前らには殺し合いをしてもらう。」
まさか...まさか...本当に...さらに銃声が響く今度は彼の目の前で大爆発が起きた。
「殺される」
彼はそう理解しまっしぐらに反対方向へと駆け出した。
to be continue 

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