俺は「普通」の高校生活を送りたいが周りが「異常」過ぎて困ってます。

スローペース

4.生徒会に入る条件

紅葉が生徒会に入るために先生のところに申請に行ったのだか1つ思い出した事がある。

そういえば校則では1年生は11月まで生徒会に入る事が出来ないのだ。

これはマズイと思い俺は一目散に紅葉を追いかけた。
何がマズイかって?紅葉の天然がバレてしまうからだ!
何で天然がバレたらマズイっかって?それは、俺だけが知ってる秘密が俺だけじゃなくなるからだ!なんか美少女の秘密を知ってる特別感があっていいだろ!
だから走ってる!


結果を言いますと間に合いませんでした。
しかし紅葉の天然はバレていなかった。むしろ生徒会に入る権利を紅葉だけが貰っていた。
「紅葉!どう言う事だ?確かこの学校の校則では1年生は11月まで生徒会には入れないんじゃなかったのか?」と、俺は今思っている疑問を紅葉に聞いた。

すると紅葉は「なんか、成績優秀だと特例で生徒会に入る権利が貰えるんだって!今の生徒会長もこの時期には生徒会に入ってたんだって!すごいよね!」
と、キラキラした目で言っていたがその言い方だと。
「私も成績優秀?らしいから特例で生徒会に入れるんだー」と言う自慢話にしか聞こえないのだか?まぁいいよ?可愛いから許すよ。

しかし、これは好都合だこの話を利用していい感じにすれば俺は生徒会に入らなくていいのだから。

「そっかー。残念だなーじゃあ俺は11月までゲーム部とか緩い部活にでも入っておくよ。」と、少し残念そうに紅葉に言った。もちろん生徒会に入る気はない。全くない。完璧だ。隙はない!」

すると紅葉は「あー。大丈夫だよ!なんか、生徒会長が『俺に勝負で勝てたら生徒会に入れてやるとその男に言っておけ』って言ってたから」と、頑張れ!みたいな仕草で俺にこの勝負受けろよ的な期待を放ってくる。

俺は何も言えなかった。なんなんだその厨二みたいな勧誘の仕方は。俺は特別な能力なんて持ってねーよ。

くそ、いいよ受けますよ。受けて惨敗すればゲーム部に入っても紅葉もこれ以上は誘ってこないだろう。

「よっしゃ!いっちょやってくるか!」と俺は気合いを込めて生徒会室に向かった。負けるために。

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