俺は「普通」の高校生活を送りたいが周りが「異常」過ぎて困ってます。

スローペース

2.木宮紅葉という名のチート女

高校生になって2週間がたった。
流石の俺も喋れるくらいの友達ができていた。
毎日律儀に「おはよう」と言い帰りには「じゃあね。また明日。」と言う普通で平凡な日々を送っていた。
だか…

ただ一つ気になることがある。

木宮紅葉。この女だ。入学式以降席が隣なのにまだ一度も喋ってない!てか、全然喋れない。

いや、喋る話題なんて腐る程あるんですよ。
なんせ、木宮紅葉はこの高校に首席合格し最初のテストは当然のように学年でダントツのトップ。
スポーツテストでは運動部でさえ歯がたたない程の付け入る隙のない完璧チート女なのだ。

でも、この女まだ男の友達がいないらしい。女子とは仲良さげにお喋りしているのは見るが男子に喋りかける素振りが全くない。

まぁ、可愛い子とは仲良くなりたいし俺から喋りかけてみるか。一度会話しているわけだし。(一言二言交わしだけ)会話の主導権握れるし!と、チャレンジ精神とその場のノリと勢いで木宮紅葉に近づいて行ったその時。

木宮紅葉は急にこっちを見て。席を立ち。頭を下げ。
「この前はごめんなさい。この前は無理矢理保健室まで引っ張っちゃって。」と、少し申し訳なさそうな木宮紅葉からのカウンターをくらった。て言うか、めっちゃ頭下げてる。

ダメだ完全に先手を打たれた。
しょうがない。
…てか、なんで今!?
「いや、あの時は俺も気づいてもらえて嬉しかったよ。あのままだったら倒れてたかも」なんて少し笑って。フォローと言うか…ちょっとした嘘をついた。

そしたらなんてことでしょう。
彼女急に笑顔になるじゃないですか。
かわいいじゃねーかコンニャロウ!

「あ。また、顔赤くなってる。あ、ちょっと待ってて。」
と、言われ。木宮紅葉はポーチの中をゴソゴソと何かを探しだした。

風邪薬でも持ってるのかな?女子力高いな。え?風邪薬持ってたら女子力高いの?と1人で自問自答ながら彼女を待っていた。

しばらく待っていると彼女は探していた物を見つけたらしく。俺も風邪薬を飲む準備の為に自動販売機で買っていたお茶を手にスタンバイさせて準備完了の状態だった。

「はい、絆創膏。」と木宮紅葉は自信たっぷり満身創痍な姿勢で俺に絆創膏を渡して来た。

俺は一瞬言葉を失った。
今わかった事がある俺はとんだ勘違いをしていたようだ。
木宮紅葉は成績優秀で運動神経抜群の完璧才女で隙の無いチート女かと思っていた。
だが、違った彼女には欠点で俺にはなかなか嬉しい誤算があった。

彼女は…天然だったのだ。


こうして、真坂真矢の青春の1ページに天然チート女木宮紅葉が濃く記されるのであった。

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