俺は「普通」の高校生活を送りたいが周りが「異常」過ぎて困ってます。

スローペース

1.入学式の朝は期待と不安でいっぱいです

今日は入学式!天気は晴れ!桜並木の下歩く俺!
俺の高校生活が始まるぜ!っと思ったんですけど。

いや、今日は入学式!の部分は本当なんですよ。
でも、天気は雨って言うか土砂降り。
土砂降りのせいで頭上に満開に咲いてるはずの桜は地面に1枚残らず落ちちゃってるし。

「初日からこれかよ…」とテンションは少し落ちたがこれから始まる高校生活を頭に思い浮かべたら少し楽しみになり。学校が少しずつ見えて来た。

俺は指定された教室の指定された席に座った。

今更ではあるが俺は県外からこの高校に入ったので当然の如く友達0からのスタート。
周りのクラスメイトになるであろう人達は元々同じ中学校の友達やSNSで知り合ったって感じでワイワイしてた。
チクショウ!俺も早く友達がほしい!と心の中で叫んだ。声には出さずに。心の中で。

俺は謎の敗北感と孤独感を覚え暇になり携帯を触りだした。

数分が経ち扉がガラガラと開く音がして俺はなんとなくその扉の方を見た。

俺は衝撃を受けた。今まで見た事の無いようなとんでもない美少女が教室に入って来たのだ。
めっちゃ可愛いじゃん!と、声を出しそうになった。
その子に見惚れていたら。
あれ?何でだろう?こっちに向かってくる。え?見過ぎだ?なんかすいません。見ててすいません。と、心の中でめちゃくちゃ誤っていたら。

その子は空いていたはずの俺の隣の席に着き「こんにちは。よろしくね。」と少し笑い軽く会釈して座ったのだ。俺の隣の席に。

俺も挨拶を返すことにした。
「こ、こここ、こんにちゅわ!」
噛んでしまった。思いっきり噛んでしまった。
ヤバイ印象最悪だよ。どーすんだよ絶対笑ってるよ。と、顔を赤らめて伏せて。ふと、その子の方をチラッと見てみたら。

その子はキョトンとした顔でこちらを見ていた。

え?笑わないの?そこは笑わないの?噛んだんだよ?笑ってよせめて笑ってくれよ。いや、笑われるのもちょっとアレですけど。
と、1人で心の中で突っ込んでいたらその子が。

「顔赤いけど。大丈夫?熱でもあるよ?」と、声をかけて来たのだ。

俺はテンパって「あ、うん。そ…そーなんだ!少し熱があるんだー。」と、突然思いついた訳の分からない嘘をついた。
可愛い子に耐性がなさすぎてコミュ障全開である。

雨の音の中入学式が開かれた。校長のどうでもいい話も雨の音がかき消してくれた。
これからの高校生活が楽しみでしかたがないぜ…!って感じになる予定でした。


…体調万全で元気な俺の入学式は保健室のベッドで1人虚しく行われた。「何で保健室の先生すらいねーんだよ」と呟きながら。

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