少女と蛇神様

黒猫

ちもの心

「あんたは殺すために産まれてきた。」「あんたの味方なんて居ないんだよ。」「あんたは蛇神を殺すためだけにあいつらに引き取られたんだ。」「もうあんたは1人だ。」「あんたはバケモノだ。」目を開いたらそこは見知らぬ天井だった。
隣から誰か話している声が聞こえた。
その声が言っている言葉は、「忌み子」「呪われた子」「バケモノ」.......誰も味方は居ない…もう…とっくに分かっていた事を.......私は認めなかった…認めたくなかった…『私は、バケモノだ。』.......そう…認めたくなかった。
認めてしまったら…もう私の居場所が無くなってしまうから…高天原に来た時から…少しずつ少しずつ私の身体の自由が奪われている気がした。
「…ずっと…気のせいだと思っていたかったな…」…だって…だって…やっと…居てもいい居場所が見つかったと思ったから…認めたくなかったんだ…
高天原にも…どこにも…私の居場所が無いなんて…認めたくなかった…でも…結局…私は…蛇神様達を傷つけた…やっぱり…私の居場所は…どこにも無かったんだ…全部…私の…自分勝手な…
「違う!!ちも!!違うんだ!!」

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