擬人化魔法!〜ハーレムでウッハウハ〜

雅蛇

14話目:悩み①

「ねぇ、あなたはなぜ気づかないの?」

 どこからか声がする。

「あなた、気づいた方がいいよ。」

 後ろを振り向くと、あの時の神様とは違う、神様っぽい人がいた。

「え?どういうこと?教えて!」

「…それは…無理よ…これは、あなたが、気づかない限り…」

「どういうことだ!」

「…それは…自分で考えて……」

 夢から覚めた。



「…なんだ、さっき夢は…」

 なぜか、さっきまで見ていた夢がはっきり覚えている。

「自分で考えて…気づく…」

 さっきの人が何を言っているのか理解できない。

「ご主人様…起きてく……え!?」

「え?あぁ、クロック…おはよう!」

「ご主人様が…ご自分で起きていらっしゃる……!!」

 あぁ、そうか…いつもクロックに起こしてもらっているもんな…
恥ずかしいことだけど…

「今日はどうかなさったんですかニャア…?」

「いや、別に?変な夢で起きただけだよ…」

「左様でございますか…」

 部屋から出て支度をして、学校へ向かっている途中にも考えた。

「あー!もう、わかんねぇや!」

「おっすー!こーすけ!どうしたの?そんな、険しい顔をして」

「ん?あぁ、智奈美か、いや?別に何でもないよ?」

「ふーん、そうなんだ…!」

「なんだよ!」

「いやぁ?別に?いつもの、こーすけじゃないなぁって!」

「いや…いつもなんだけどなぁ…」

「あら、そーお?私はいつものこーすけじゃない気がするんだけどなぁ!」

「安心しろ、いつもの俺だから!」

「え?そうなの?」

 気づいて!いつもの功亮は、あなたの目の前にいるよ!

「今何時?」

「8時5分」

「ちょっと、急いだ方がいいな」

「そうね!行きましょ!」

 《授業中》

 先生が言っていることが入ってこないほど、あの夢が忘れられないし、あの言葉が意味深すぎる…
いったい、あの人は俺に何を訴えていたのか、気になる…

「功亮!!」

「あ、はい!」

「ここの答えは?」

「す、すみません…分からないです……」

「ちゃんと、聞いとかなきゃダメでしょ!」

「ごめんなさい……」

 もー!ダメだ!
何に対して、気づくのか…
全くもってダメだ…

《昼休み》

「こーすけ、ほんとに大丈夫??」

「だ、大丈夫だって!この通り元気!元気!!」

「私ね………分かるの…こーすけが、なにか悩んでいるのを…」

「ゴクリ…!」

「あなたに!好きな人がいるってことを!」

 …………

「え?」

「こーすけ!あなた、好きな人がいるから、そんなに悩んでいるのでしょ?私にもそれくらい分かるのよ!」

 いやいやいやいやいや…全然違うから!全く違うから!!

「こーすけ!誰が好きなの?教えて!そういう年頃なんだから!乙男オトメチックなんだから!!」

 いやいや、なんで、すぐそうやって決めつける!っていうか乙男オトメってなんだよ!

全然理解できないよ!

「あ、あのね、違うから…好きな人とかいないから……」

「私には分かるのよ!嘘つかないで!」

 嘘なんかついてないからぁぁぁぁぁ!!!!!

 誰か、こいつを黙らせてくださいぃぃぃぃぃ!!!!

 早とちりしすぎだからぁぁぁぁ!!!

 もう、嫌だ。
智奈美こいつほんとヤダ………

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