許されることはない

白鹿

あの日

no side


彼は突然現れた。


この名門全寮制学校はめったに外部生がやってこない。


とても高い学力を求められるのとともに莫大なお金がかかるのだ。

それに、共学にあるのにもかかわらず校舎や寮が隔離されており、女子生徒とはめったのことでは会うことができない。 そんなところへわざわざくるやつはいないと思ってた。


そんな時あの人がやって来た。

水城諒太  (しみず りょうた)

男らしい名前とは反対に、線が細く色が白く、血濡れたような唇はなんとも儚い色気を漂わせている。







自分の心の中で何かが変わり始めていることに、いつ気付けるのだろうか。



愛なんて未熟な自分ではわからない。



ただ大切にしたい。


そう思える日が来るまでのお話

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