クラス転移したからクラスの奴に復讐します

Wrath

優勝

その後も、俺はアイツの剣を躱してるどうしても躱しきれないときは武器です受けた。
武器で受けた感覚としてはいきなり自分の中からチカラが抜けていく感じで少しふらっとする。

「俺も、少し本気を出そうかな」
「なに強気なこと言ってんだよ。もうお前は終わりなんだ」
「終わるのは……お前だ!。リミッター解除レベル2」

正直使うつもりはなかったが相手が相手だからな。
俺が呟くと体が赤いエフェクトに包まれそれが弾けると、体が嘘みたいに軽くなり気も楽になった。

「ふぅ、じゃあ終わらせようか」
「一体なにを言っ……ガハッ」

俺は最初の乱れ桜よりも速く動き相手の後ろに回った。

「……剣技・桜吹雪」

この技は乱れ桜の上位版で攻撃力も何もかもが桁違いに強くなっている。

それを食らったタケチは根元から粉々に砕かれた村正とともに血を流して倒れ伏した。

「勝者!シルフレール学園代表 アラストール!」

司会者がそうそう言うと観客席から拍手喝采が起こった。だが、その行動はすぐに止み皆が上を見た。
上には黒雲が出来ており稲妻もはしっていた。

『ゴドュオォォォォォォ!!』

すると、いきなり一筋の雷が鳴り俺めがけて飛んで来た。
俺はそれを落ち着いて後ろに飛び下がることで回避し念のため特殊な結界の魔法を使った

会場は土埃に包まれるあたりからは不安な声でざわざわしていた。
そして、土埃がそう晴れた会場の真ん中に奴らはいた。

「よ、また会ったな」
「久しぶりだな…魔族」

そこには、以前王国でも会っている魔族の3人と見知らぬ魔族が2人いた。

「こいつがその異常なガキか?」
「はい。そこにいるのがそうです」
「ほぅ、たしかに魔力が漏れ出ていないな。なのに魔法は使えると、興味深いですね」
「3人は会ったことがあるが他の2人は誰だ」
「おっと、これはすまなかったな。俺の名前はガルル。そんでこいつが……」
「ソーシュと言います。以後お見知り置きを」
「よろしくな」
「お前は俺たちを見て怖くないのか?」
「怖い?どうして」

俺は話を聞きながらタケチを会場の隅の方に持っていった。

「人族は俺たちのことを忌み嫌ってるからな。その理由の一つとしてこの容姿にあるんだ。紫の体色に頭からは角が生えてるしな」
「別に僕は怖いとは思わないよ」

俺はタケチを会場の壁に座らせて魔族の方に戻った。

「そうか。今日は特に何かしようってことはない。ただ興味があったんだ。中級魔族であるこいつらを凌駕する力がどの程度なのか」
「そこの魔族はいい連携が取れてていいパーティーだと思ったよ」
「当たり前だ。こいつらは俺が手塩をかけて育てたんだからな。そこらの人族には負けねぇよ」
「だろうね」
「そういえば俺たちがここにいるが観客どもは悲鳴も上げないな。なんでだ」
「僕がここの空間の時間を止めてるからだよ」

俺がそう言うとそこにいる魔族の全員が驚いて額に汗を浮かばせていた。

「……そりゃ助かるな。こんなことができるとか。俺たちじゃ敵いそうにないな」
「そんなことはやって見ないとわからないと思うよ」
「いいや、相手の力量を測るぐらいはできる。お前と戦ったらヤバイってな」
「そう、じゃあ戻るの?」
「そのつもりだ。魔王様はお前に興味があるみたいだから今度暇があったときに魔王城にでも来てくれや。そん時は歓迎するぜ。魔王様も喜ぶ」
「誘ってくれるのはありがたいけど僕は人間だよ。その人間を魔族の領地に入れるのはどうかと思うんだけど」
「まぁそうだな。じゃあこれを持ってろ」

ガルルと言った魔族がよく分からない紋様が入った懐中時計を渡してくれた。てか、こういうのって懐中時計って相場が決まってるんだろうか?前にもこんなの貰ったんだけど。

「これを持ってればまず襲われないと思う。まぁ魔族の奴らは根はいい奴だから仲良くなれると思うぞ」
「そうか。うん。また機会がある時に行くよ」
「おう、じゃあな」
「バイバイ」

魔族のみんなはそう言って雲に姿を隠したあと霧のように黒雲が消えていき魔族も見えなくなった。
俺は時間を戻す前に会場にいる全員にさっきの黒雲の記憶だけを消して時間を戻した。

その後、俺の優勝で一対一対決は幕を閉じた。表彰なんかは最後にやるらしい。

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