クラス転移したからクラスの奴に復讐します

Wrath

偵察にて

俺は朝起きた後、昨日眠前に思いついたあるものを作成するために、ミリーナに、「ごめんな、ちょっと今日気分が悪いから学校休むわ」って言って学校をサボる旨を伝えて今は地下室にいる。

その時ミリーナに、「アストがいかないのだったら私も行きません!」って言われてめっちゃ嬉しかったけどそういうわけにはいかないから最終的に転移で学園長室に飛ばした。あとでなんかしてあげないとな。

地下室の存在はミリーナにはまだ伝えていない。というかこの地下室は特殊で特定の人物、つまりは家主しか利用ができないところで、ミリーナに言ってもどうにもならないから俺が魔道具なんかを作るためように利用している。

中は結構広く二百坪ぐらいはある。一部は作業場にしていたり筋トレルームにしていたり映画なんかが見える娯楽ルームにしていたりと様々な施設がついている。
俺は入って作業場となるデスクのところに行った。
デスクは俺が作った魔道具の一つで、セットとしてパソコンやスマートフォンなんかも作っている。

俺は大きめのデスクに座り、今回作ろうとしている魔道具に使う素材を取り出して、
あるものをいくつか作る工程に入った。

「できた」

小一時間ほどデスクと向き合ってパソコンで大きさや設計を把握したりスマホで遠隔操作出るようにしたりと色々な仕掛けをつけてできたのがこれだ。

「偵察機 マヤリス。思った以上にいい出来上がりだな」

偵察機マヤリス。俺が昨日考えた全く新しい偵察機だ。
大きさは0.3ミリの球体で機動力は魔力だから俺の魔力の5分の1程度を加えて約一年ほど使えるようにした。
性能は、カメラ機能はもちろんオート操作もできて俺が学校にいても勝手に自動で対象を追尾してくれて、常時透明化と気配遮断をつけてさらに緊急事態にはメタルゴーレムに変身できる代物だ。
これを勇者全員分用意して偵察機にどの勇者を追尾するかを設定した。

「行け」

そして俺は、その偵察機をベランダから放って勇者を追尾するように命令をした。
すると、マヤリスは透明化と気配遮断を使って、見えなくなったあと勇者がいる迷宮の方に飛んでいった。

「しばらくは、これで勇者の様子を見るか」

俺は家の中に入り、何もすることがなかったから制服を着て遅れて学校に登校した。

アストに学園長室に転移させられたミリーナは、

「あ、あれ?アスト?」
「ん?君はミリーナ君だったかな?」
「あ、はい。え?誰ですか?」
「私はここ王立シルフレール学園の学園長をしているアルグレットだ」
「あー、学園長ですか。じゃあここは学園なんですね」
「なぜ君はここにいるんだい?」
「アストに飛ばされちゃいましてね。まぁ帰ったらどうなるかわ分かっているんでしょうけど」

ミリーナはそう言って怖い顔をなった。

「女の子がそんな顔しちゃダメだよ」
「そうですね。では、失礼しますね」

ミリーナはそう言って学園長室を後にした。

「あ、彼女にアストのこと聞けばよかったかな」

学園長は、まだアストのことが気になっていた。

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